「……!!出すときはこっちにお願いします!!」『武器屋『聖剣伝説』』
マーサ「いや~~旅の資金いっぱい貰ったなぁ~~」
王様は勇者一行に莫大な旅の資金を提供してくれた!もちろん勇者一行の配信が好調(とくに有料チャンネル)が要因しているのだが、マーサ達には知るよしもなかった……。
トモミン「あ!武器屋あります!」
ユキノ「武器屋か!おもしろそう!」
イク「あの武器屋は……」
ゼクス『……!!』
レキ「行ってみましょう!!」
勇者一行は武器屋へと足を踏み入れた。
【武器屋『聖剣伝説』】
マーサ「……恥ずかしい名前の店だなぁーー!」
店に入るとマーサは思ったことを口にした。
店主「うふふ……坊や、そういうのは店に入る前につぶやくもんよ」
武器屋の店主には似合わないセクシーな赤のドレスに身を包んだお姉さんが、マーサに優しく注意する。
レキ「マーサのアホ!そういうのは思ってても口にしないの!」
レキも失礼極まりなかった!
イク「……パラッパさん、すいません」
パラッパ「うふふ、いいのよ。イクちゃんにゼクスちゃんも久しぶりね」
ゼクス『相変わらず派手な格好をしているのね』
珍しく聖剣ゼックスカリパが話しかける。
パラッパ「冒険者のほとんどが女の子だしね。ゼクスもキラキラに飾ってあげようか?」
ゼクス『……遠慮しておくわ』
聖剣ゼックスカリパは、やんわり断った。
ユキノ「パラッパ……『踊り子のパラッパ』か?先代の勇者パーティーに数多の武器を扱う踊り子がいたと聞く……」
パラッパ「あら。今の勇者さんに知ってもらえてるなんて光栄ね。……先代の剣聖が国の権力争いに負けて引退したときに『ゼクス』ちゃんを譲り受けてね。……それで開いたのがこの店なのよ」
イク「私は『ゼクス』をこの店で買ったのだ!」
ゼクス『イク!その話は……!!』
聖剣ゼックスカリパが妙に慌てる。
トモミン「聖剣って買えるんですか?いくらで買ったんですか?ものすご~~く高そうでっす!」
トモミンは興味津々だ!
パラッパ「10ノーエッチよ」
マーサ「……10ノーエッチ!?」
つまり、10円だ。
ゼクス『…………』
イクの腰にぶら下がる剣の鞘が真っ赤になる。
イク「『聖剣』はスキル『剣聖』を持っていないと装備できないんだ!」
ゼクス『だからって『10ノーエッチ』は、ないわよ!聖剣よ!聖なる剣よ!』
剣が怒った!
パラッパ「だって、あんたなかなか売れないし……嵩張るし」
聖剣ゼックスカリパは嵩張っていた!
ゼクス『……ひどい!』
トモミン「こ、これは!!『フェイスベール』の種類が豊富!!」
トモミン愛用の口元を隠す『フェイスベール』がたくさん置いてあった。
パラッパ「うちにないものは、この世界にないものよ」
ものすごい名言をさらっと言った!
トモミン「し、試着していいですか!」
トモミンの瞳がいつになく輝く!
トモミン「これと……これと……試着室借ります!ご主人様も来てください!」
マーサ「……なんで?」
なぜか、マーサも試着室に連れて来られた。
【試着室】
トモミン「まず、これです!『赤いフェイスベール』」
試着室に入ると、いつもの純白のフェイスベールから大人っぽい赤いフェイスベールに付け替える。
マーサ「うん!色っぽい!いいと思うよ!」
トモミン「……では、使い心地を確かめます。……パクっ!んっ!んっ!」
トモミンはマーサのバナンポを優しく外に出し、フェイスベールをたくしあげると、当たり前のようにマーサのバナンポを咥えた。
※ただの試着なのにスキル『年齢制限』発動!
ここからは試着室のシルエットのみでお楽しみください!
マーサ「……なんで?」
無抵抗なマーサは咥えられながら尋ねる。
トモミン「んっ!んっ!……フェイスベールは何度もたくしあげるので、たくしあげ易さと舐め易さが大事なポイントなんです!……んっ!」
マーサ「……あ~~なるほど~~」
あんまり言ってる意味がわからなかったが、気持ちいいから、どー-でもよかった!
トモミン「次はこの『青いフェイスベール』を試します!……んんっ!」
マーサ「海の如く深く咥えられる!気持ちいい!」
マーサは違いのわかる男だった!
トモミン「次!『緑のフェイスベール』!パクっ!」
マーサ「森で日光浴をしているかのような安らぎ!気持ちいい!」
トモミン「『黒のフェイスベール』!んっ!!んんーー!!」
マーサ「闇の中、不安や恐怖に似た感覚!気持ちいい!!」
感想は全て「気持ちいい」だった!そしてマーサはバカだった!
【店内】
トモミン「はぁ……はぁ……これ、全部ください!!」
トモミンは満足げにすべての商品をレジに置く。
パラッパ「……当たり前よ。全部、汚して」
レキ「なんで黒のフェイスベールが白くなってんのよ!何つけてんのよ!」
マーサ「……あはは」
笑うしかない!そんな時もある!
トモミン「みなさん!キレイでっす!」
試着室にいる間に全員の服が変わっているのに気づく。
パラッパ「うちはトータルコーディネートが売りよ!武器に合った服までバッチリよ!」
ユキノ「うむ!動きやすい」
いかにも勇者らしい赤い胸当てに白いスカート、おへそが出ているのが高ポイント!
イク「私も!気に入った!」
イクらしい青の軽鎧に白のスカートがまぶしい!くるっと回った時に見える縞々も健在だ!
レキ「私は……ちょっと恥ずかしい」
踊り子のような格好のレキ。
マーサ「かわいい!!」
レキ「なによ……これにするわ!」
即決!
パラッパ「特殊効果もあるわよ!こっちへいらっしゃい!」
武器屋の奥に通された部屋は道場のような作りになっていた!
【修練場】
パラッパ「ここで着心地も試せるのよ!はぁーー!!」
突如、パラッパから無数の武器が飛び交い!レキを襲う!!
レキ「危ないーー!!……ひょいひょい!」
数多の武器を紙一重でかわすレキ!
パラッパ「どう?俊敏性アップと『回避』スキルつきの装備よ」
レキ「すごい……この服」
マーサ「ほんと……すごい」
布の面積が少ない踊り子の服は、気をつけないとおっぷにがポロンしちゃうぞ!
トモミン「レキ様!お胸がポロンしてます!」
レキ「き、きゃーー!!」
ユキノ「マーサもポロンしてる……」
マーサのバナンポもポロンしていた!
イク「マーサ殿!きゃーー!!」
マーサが最初にイクに抱きついた!青の軽鎧は『集中力を高める』効果が付与されている!
イク「や!スカートを!捲らないで!」
縞々チラチラ見える!
パラッパ「……『閉店』の看板出してくるか」
状況を察したパラッパは、ひとり退散した。
※スキル『年齢制限』が緊急発動する!
今回は隠す場所が多そうだ!危なくなったら武器屋『聖剣伝説』オリジナルステッカー『聖剣ゼックスカリパちゃん』が貼られるぞ!いっぱい売れ残っているからたくさん貼れるぞ!
聖剣ゼクス『……うるさい』
トモミン「新『紫のフェイスベール』!!パクっ!!」
紫にはミステリアスなイメージがあるが、実は『疲労回復』効果があり治療に使われることもある!
マーサ「うおぉぉぉーーーー!!」
なぜか紫のフェイスベールをつけたトモミンに咥えられたマーサは混乱状態に陥った!
トモミン「んっ!んっ!しまった!間違って『混乱』の効果が発動したでっす!!」
咥えてしまったものは仕方ない。トモミンは咥え続けた!
※トモミンの口元にオリジナルステッカー『聖剣ゼックスカリパちゃん』が貼られた!
ユキノ「おりゃぁー!!」
赤い胸当てで気分が高揚したユキノは、ポロンしたレキのおっぷにを無理やりマーサの顔に押しつけた!
レキ「きゃーー!!ユキノ様やめてぇーー!!」
マーサ「おおぉぉーー!!」
レキのおっぷにに挟まれたマーサとマーサのバナンポが最高潮に達する!
レキ「やぁ~~ん!『ゼクスーー!』を『ゼクスーー!』に無理やり『ゼクスーー!』いで~~」
※『ゼクスーー!』は当店オリジナルステッカーが貼られた合図です。
修練場に汗が飛び交う!
新たな装備を試すマーサ達!
王から受け取った『魔王討伐』の『依頼書』が修練場で舞っている。
大きな試練を前に、一丸となって汗を流す勇者一行。
新たな旅立ちに……幸あれ!!
マーサ「で、満足るーー!!」
レキ「胸を揉みながらなんて……『ゼクスーー!!』!」
トモミン「……!!出すときはこっちにお願いします!!」
白くなったフェイスベールをたくしあげ、口を開ける!
イク「ユキノ様の……しっぽ……新しい!?『ゼクスーー!!』!」
ユキノ「新しく……したの……『ゼクスーー!!』ん!」
勇者一行は新しい装備に馴染んだ!
聖剣ゼクス『……なんだか、いやな感じだわ』
修練場一体に『聖剣ゼックスカリパちゃん』ステッカーが貼られた!
パラッパ「全員、装備洗い直しね……。あと、修練場のクリーニング代も請求するから……」
汗といろいろな液体で水浸しになった修練場を見て、呆れ顔で言った。
変わり果てた修練場は数ヶ月『使用禁止』になったという。
マーサ「……すいませんでした」
正気に戻ったマーサが本気で謝った!
新たな装備は後日取りに行くとして……。
王様の勅命【魔王討伐】を授かった勇者一行。
待ち受ける困難ーー。
立ち向かう勇気はもう、持っている!
あとは、……旅立だけだ!
今、ゆっくりと……伝説が、歩きだす!
【転生したけど、URスキル『A◯男優』ってなに!?】
『魔王討伐編』
ここに、配信スタート!
マーサ「あ、実家寄っていい?」
ユキノ「マーサの実家!?行く行く!」
……次回、寄り道編!!配信スタート!!
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