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「え!?ちょっと待って!私、初めてだから!最初は普通に……」『新メンバーは……幼なじみ!?』

 チュンチュン……クチュン!

 朝の清々しい鳥の鳴き声がする。


???「ん!……ん!……んんっ!!」

 マーサの布団の中からもイヤらしい鳴き声がする……。

ユキノ「ん!んっ!……んはっ!にがっ!」

マーサ「……お、おはよう」

ユキノ「マーサ殿!おはよう!アサインしてたぞ!」

 自慢のけもみみをパタパタさせながら、勇者ユキノは布団から顔を出す。

マーサ「う、うん……ありがと……」

 宿屋で寝ていたマーサの布団の中に、なぜか潜り込んでいた勇者ユキノにお礼を言う。

ユキノ「あとで冒険者ギルドに来てもらえないか?今日は人と会う約束をしているのだ」

マーサ「いいですよ。トモミンから支援魔法の特訓に付き合ってと頼まれていましたから、それが終わったら向かいます」

ユキノ「ありがとう。待ってるよ!」

 そういうとマーサの布団の中からさっそうと飛び出し部屋を出る。かっこいいのか、カッコ悪いのかよくわからない!


 【冒険者ギルド】

 王都には冒険者の『登録』『依頼』『報酬』を担うギルドがあるにはあるのだが、実はあまり繁盛していない。この国の男性が全員A型で、A型の男性はプライドが高く失敗することを極端に嫌うことから、リスクの高い『冒険者』を選ぶ人があまりいないからである。

 逆に女性は全員B型で、自分の意見をしっかり持ち、周りの意見に左右されず独自の意見でマイペースに行動できるので冒険者には向いている。

 ただ、それ故に周囲との温度差が生じやすくパーティーを組むのが苦手という欠点もある。

 ガランとした冒険者ギルド内に置かれたテーブルに勇者ユキノ、剣聖レキともう一人、緊張した面持ちの少女が座っている。

ユキノ「では、自己紹介をよろしく」

 スキル『勇者』を授かったユキノは、魔王討伐の義務がある。魔王の力は絶大で、同じSRスキルである『聖』シリーズの『祝福』を受けた者は勇者との面談を受けるのが一般的だ。

 ただSRスキルの出現率は極めて低く、『五十年に一度』や『百年ぶりに!』など某ワインのような表現が使われることも少なくない。

???「はじめまして!『けんせい』のスキルを授かりました『レキ』です!」

ユキノ「これは頼もしい!こぶしだけで敵を倒す『拳聖』とは!」

イク「レキ殿!これからよろしくな!」

ユキノ「あと、すごい魔法使いが仲間でいるのだが……今、仲間と修行中でな。……見に行ってみるか!私も修行したいし!」

レキ「魔法使いですか!私は魔法が苦手なので見てみたいです!幼なじみでやたら魔力高いやつがいるのですが……あいつはただの変態で……」

 胸をおさえながらボソボソ呟く。

イク「ん?何か言ったか?」 

レキ「いえ!行きましょう!」

ユキノ「よし行こう!」

 三人はマーサとトモミンが修行していると思われる山の中腹までやってきた。


イク「あ、あそこに!!」

 イクが指差した場所に二人の影が見える。


トモミン「ん!ん!ん!ん!んん-ー!」

 気の木陰で仁王立ちをしているマーサのバナンポをトモミンが激しく咥えていた!

 ※スキル『年齢制限』発動!トモミンの後ろ姿のみご覧ください……。

マーサ「いいぞ!その調子だ!」 

トモミン「ふぁ~~い!ん!んは!がん……ばるにゃ……んん!!!」

マーサ「……ああ……出そう」


レキ「『出そう』じゃ、ねー-わー-!!!」

 突如飛び出した拳聖レキの必殺技『愚か者よ!』が炸裂した!

マーサ「ぐわぁーー!!!!」

 マーサは30メートル……いや、50メートルほどぶっ飛んだ!マーサは250KPを手に入れた!

トモミン「ぷはぁ!ご主人様ぁーー!!!」

 バナンポがトモミンの口から『プハッ』っと抜ける!


 <みんなの前で正座させられているマーサ>

ユキノ「……で、トモミンは支援魔法の特訓をしていたと……」

トモミン「はい!私の歌声による支援魔法は『のど』を鍛えないと強化できません。だからご主人様にお願いして手伝ってもらってました……」

マーサ「……そういう……ことです」

 正座をしながら反省の弁を述べる。

レキ「だ、だとしても!あんなの……咥えて……」

 レキは思い出して顔を赤らめる。

ユキノ「あれは、いいぞ!魔力が上がる!」

レキ「へ?……どういう意味ですか?」

 意味がわからなかった。

ユキノ「い、いや……あの……へへへっ」

 さすがのユキノも頬を赤らめるだけで答えられない!

イク「まさかレキ殿がマーサ殿の幼なじみだとは驚きました……はは」

 場を和まそうと頑張ってみたが、レキの怒りは収まりそうになかった。

レキ「もう!絶対許さないんだからーー!」

 腰に手を当てるいつものポーズをしながら幼なじみのマーサをにらみ付けた!

これは、許してもらえなさそうだ。

 <100KPを使用します。剣聖ゼクスカリパに魔法を付与します。>

 突如、マーサの頭の中でナビゲーションの声がした。

マーサ「……ん?どういうこと?」

 殴られて腫れた頬をさすりながら、イクの腰で輝く聖剣ゼクスカリパを見てみる。

ゼクス『……しかたないわね』

 イクの聖剣ゼクスカリパが『ピッカー』という効果音がぴったりな光を放ち、マーサとレキの四方をガラスの壁で覆った!

ユキノ「これは!?『マジックミラーゴ』!」

ダンジョン最下層フロアボス『エスオーディーン』のレア魔法をなぜ聖剣ゼックスカリパが使えるの!?

イク「ゼクス!どうして!?」

 自分の腰にたいのうしている聖剣ゼクスカリパにイクが戸惑いの様子を見せる。

ゼクス『……なんか、覚えた』

 聖剣ゼックスカリパは簡潔に答えた!

ユキノ&イク『…………そう』

 二人はハモると、そのままガラスの壁にもたれながら座った。これから起こるであろう行為を察し、二人で空を見上げた。空は清々しいほどに青かった。


 【ガラスの壁の中】

レキ「んで……ここから出るには、その『賢者タイム』しかないと……」

 正座したままのマーサに圧をかける幼なじみレキ。

マーサ「……はい」

 マーサはこれまでの事のてんまつを説明した。

レキ「ほ、ほんとに向こうからはこっちは見えないんでしょー-ね!!」

 ガラスの壁の外で空を見上げている勇者ユキノと剣聖イクを指差す。

マーサ「……はい(たぶん)」

 こっちに好奇心旺盛な目を向けているトモミンに『ダメだって!』と目で合図を送った。

レキ「はぁ~~」

 レキはいつもの腰に手をおくポーズをしなから深くため息をついた。

レキ「……しかたないわね」

 レキは観念したのか、座っているマーサの足の間に入り自分も同じ方向で座る。恋人座りだ!

レキ「……どうぞ」

 レキは目をつむりマーサに身をゆだねる。

マーサ「!!……そ、それでは……もみもみもみ」

 マーサは遠慮なくレキのおっぷにを服の上から揉んだ。

 AB型は遠慮しない!

 なぜおっぷにを揉むのか!それは、そこにおっぷにがあるからだ!女の子には理解できない心理がそこにはあった!

レキ「あん!ちょっと!……ああ、もう少し、優しくして……あん!あ……でも、久しぶりで……気持ちいい……」

 レキは聖堂前でマーサにおっぷにを揉まれてから、ずっと、ずっと、ず~~っと揉まれたかったのだ!

マーサ「レキ……拳聖になったんだね。すごいよ」

 レキのおっぷにを揉みながら素直に褒める。

レキ「う、うん……あ……あ……んっ!て、手でしてあげる!」

 レキは幼なじみにおっぷにを揉まれる恥ずかしさに耐えきれなくなり、攻守交代を提案。

 体の向きを変え四つん這いになり、マーサのバナンポを強引に取り出した。

 ※スキル『年齢制限』発動!マーサのバナンポがおいしそうな『チョコバナンポ』に変化した!『チョコバナンポ』は縁日で大人気だ!

マーサ「お、お手柔らかにお願いします……」

 レキがガサツな性格だった事を思い出し、ちょっと心配した。

レキ「あ!今、不安になったでしょ!拳聖なめんじゃないわよ!」

 ちょっとムキになったレキは自分の手をペロッと舐めてからマーサのチョコバナンポを優しい手つきで握り、四方八方に緩急をつけなから動かした。チョコバナンポからチョコが飛び散る!

マーサ「うわぁぁーー!き、気持ちよすぎる!!」

レキ「えへへ!これはどう?にぎにぎ……」

 レキは嬉しそうだ。

マーサ「ああ!初めての感覚!あ……もうダメかも……」

 マーサはすぐに果て、精魂液(バナンポジュースに修正済み)が『ピューー』っと、勢いよくレキの顔にかかった。

 ※かかったのはジュースです!!

レキ「きゃあ!!もう!出すときは言ってよ!」

 そういいながらも、顔は誇らしげだ。

マーサ「……拳聖……すごい」

 ※スキル拳聖はわざがとんでもなく上達します。

 【その頃、壁の外】

ユキノ「……ね、ねぇ……イク」

イク「……は、はい!?私は何も聞こえていませんが!!」

 イクはしっかり設定を守っています!

ユキノ「その……私たちも……しない?」

イク「へ?」

 剣聖イクが変な声を出したと同時に勇者ユキノはイクに覆い被さった!

ユキノ「ちゅ~~」

 すぐにイクの唇を奪う!

 さすがは伝説の勇者!両刀使いは伊達じゃない!

イク「あぁ~~ユキノ様~~あん!こんなとこで胸を出さないで~~」

 【またまた壁の中】

レキ「ぷはっ!ちょ、ちょっとマーサ!あんた『ピー-!』大きくしすぎ!あごが外れるかと思ったわ!」

 マーサのチョコバナンポを咥えていたレキだったが、急激に大きくなったチョコバナンポにビックリして口を離す。

マーサ「あ、ああ……ごめん」

 ユキノとイクの行為を見て、マーサのチョコバナンポはバナンポエクストラへと進化したのだ!

 壁の外からトモミンがヨダレを垂らしながらこちらをガン見している!

レキ「え!ユキノ様とイク様が……ええ!?」

 外の様子に気づいたレキは、ガラスの壁に手をつきながらふたりの乱れる姿を驚きの様子で眺めた。

マーサ「……レキ、我慢できない」

 マーサはバナンポエクストラをレキの初めての場所に押しつける!

レキ「え!?ちょっと待って!私、初めてだから!最初は普通に……」

 バックスタイルのレキは抵抗する。しかし!レア魔法『マジックミラーゴ』での行為はバックスタイルでするのが暗黙の了解とされている!視聴者サービスなのだ!

レキ「いや!そんな大きいの入らないって!待って!待ってっ!んんんぁあ!!!!」

 【急な回想】

レキ(七歳)「マーサ!あんたを好きになる人なんて一生現れないわ!」

マーサ(七歳)「7歳に言う言葉じゃないよ……レキ」

レキ(七歳)「もし、よかったら、私と……あの……その……結婚……」

マーサ(七歳)「……けっとう(決闘)?」

レキ(七歳)「ち、違うわよ!バカマーサ!もう、いいよ……」

マーサ(七歳)「いいよ……大きくなったら……しよう」


レキ(七歳)「え!!?」

 頬を赤らめる七歳レキ。


マーサ(七歳)「大きくなったから……しようね」

レキ(七歳)「へ!!?」

マーサ(七歳)「……入れるね」

レキ(七歳)「えーー!?」

 【現実】

レキ「い、入れ……!?……あぁ……大きい……!?あっ!!」

 昔の思い出が書き換えられた!

マーサ「……入った」

レキ「あ……待って……動かないで……!!」

 スキル『年齢制限』が発動のタイミングを見計らう!動いたらアウトだ!少しでも動いたらアウトに違いない!(もうアウトじゃない?)

レキ「…………はぁ……はぁ」

 はじめてのマーサを身体いっぱいに感じながら、馴染ませるように動かないで息づかいだけが聞こえる。

マーサ「……ふぅ……ふぅ」

 動かずレキの中で我慢するマーサ!偉いぞマーサ!すごいぞマーサ!

ユキノ「……レキ」

 ガラス越しにレキの両手にユキノが手を合わせる!

マーサ「あ……ああ!」

 ガラス越しに繋がる二人を見て、マーサの理性は限界を向かえた!

マーサ「レキ!ごめんーー!!」

 急に激しく動きだす!同時にスキル『年齢制限』も発動だ!

レキ「んあ!!?あっ!『ピー-!』速い!止まって!マーサ!『ピー-!』あぁん!!『ピー-!』まで!あ、あ!?『ピー-!』くるーー!!?」

ユキノ「あっ!イク!こっちも……すごい!!」

 ユキノを後ろから攻め続ける剣聖イク。イクにはとても頼りになる聖剣ゼックスカリパがついているのだ!

ゼクス『そう、脇の下を舐めながら右手で胸を揉んで……いいわよ!その調子でイかせなさい!』

 まるで司令官のように的確な指示を飛ばす『聖剣ゼックスカリパ』!

イク「わかったゼクス!こ、こうか!!」

ユキノ「ああーー!イク……すごい!」

ゼクス『最後にしっぽを出し入れするのよ!』

イク「……へ!?しっぽ?え!ええ!?」

 驚くことにユキノのしっぽはお尻の穴から生えていた。何を隠そう、勇者ユキノは獣人族のふりをしているが、実は『けもみみ』と『しっぽ』が大好きな『人間族』なのだ!

ユキノ「ああ!!『ピー-!』……いい!『ピー-!』れちゃう!!」

 ※スキル『年齢制限』限界突破!会話の大部分は『ピー-!』になります!

イク「ユキノ様ぁぁー!!!」

わけもわからずユキノの『しっぽ』を抜き差しする!

レキ「ん!『ピー-!』あぁ『ピー-!』ん!『ピー-!』そんな!?」

 レキの声もいっそう高まる!

ユキノ「ん!『ピー-!』んは!『ピー-!』が『ピー-!』ちゃう!!」

 聞こえるはずのないガラスの壁の中のレキの声とハモり出す!

レキ「『ピー-!』あ!あ!あぁ!」

ユキノ「あ!あ!あ!あ!『ピー-!』」


レキ&ユキノ『あああー!!『ピピー-!』るーー!!!』

 最後は見事にハモりながらふたりは絶頂をむかえた……。


マーサ「……ぴ、ピロートークン~~!」

 マーサは賢者タイムを発動させ、フラフラになりながらもレア魔法『ピロートークン』を唱え、見事ガラスの壁を打ち消した!

イク「二人とも大丈夫!?」

 ぐったりしている勇者ユキノと拳聖レキを心配する。

レキ「マァ~~サァ~~!!!!」

 ゆっくり立ち上がり、涙目のレキがマーサの前で仁王立ちをする!これは、かなり怒っているか!?

マーサ「ご、ごめん!レキ!ちょっと(かなり)動きすぎちゃって……ほ、本当にごめん!!」

 誠心誠意、謝るしかない!

レキ「ほんっとに、あんたは……!!」

 それだけ言うと、冒険者ギルドへ戻っていった。

マーサ「あ、あれ?」

 さすがに殴られるかと思った!なんなら殴られて100メートルぐらい飛ばされる覚悟をしていた。

ユキノ「よし!パーティー登録だな!マーサ殿も!トモミン殿も早く冒険者ギルドへ戻ろう!」

マーサ「あ、ああ……」

トモミン「わ、私も……!!?はい!!」

マーサとレキ、そしてトモミンが正式に勇者パーティーに登録された!

 【冒険者ギルド】

レキ「……マーサと……しちゃった……やったぁ~~(小声)」

 パーティー登録書に自分の名前を書きながら小声でつぶやく。

イク「おや?……レキ殿、顔が赤いが?大丈夫か?」

レキ「ひゃあ!は、はい!大丈夫です!」

 登録書を書くペンに顔を近づけニヤけて顔を隠す。


マーサ「えっと……『マーサ・バナンポ』と……」

ユキノ「マーサ……息子の登録は今度にしてくれ」

トモミン「……ご主人様ぁ」

 たまにご主人様と呼ぶのが恥ずかしくなるトモミンであった!

【少し前 天界】

 <マーサのバナンポがバナンポエクストラにバワーアップしていた頃、女神フレイヤは別の何かと戦っていた……>


女神フレイヤ「はぁ!?規約違反で配信できないってどういうことよ!!なんで私が、BANされなきゃならないのよ!(※アカウント停止されられること)」

 ※女神チャンネル凍結!

 理由:配信の内容に不適切な表現がありすぎるため

 ……当たり前だった!!

 ※この小説は優秀なスキル『年齢制限』のおかげでR15以上18禁未満にうまく修正されています。

 これも読者様の温かい心遣いのたまものでございます。


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