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僕は、自分の気持ちを君に言えない愚か者です。

作者: 七瀬
掲載日:2020/08/20





___僕は、幼馴染の女の子の紗香が好きだ!

ずっとずっと大好きなのだけど、、、?

あまりにも近い存在すぎて、紗香に僕の本当の気持ちを言

えないでいる。




___紗香は? 

僕の気持ちを知らないから、初恋の人や好きな男の子の話を

僕にバンバン話してくるんだ。



僕は、紗香の恋バナなんか本当は聞きたくない。

紗香の幼馴染で、何でも紗香が言える相手だと思って、何でも

話を聞いてあげているだけなんだ。




___紗香の好きな男の子のタイプは?

僕と違って、控えめな優等生タイプの男の子だ。

真面目で優しく、おっとりしていて頭もいい。

そんなタイプが、紗香はすきなのか?



___僕は、クラスでも人気者で!

みんなの前で、おどけたり笑かしたりするのが好きだから。

到底、紗香の好きな男にはなりえない。




・・・それでも。

僕は、紗香の事を諦めきれなかった。

まだ、紗香がその男の子を好きだと言ってるぐらいだ。

まだ、紗香が好きな男子と付き合いだしただけだし。

まだ、紗香が、、、。




___そうやって!

僕は、割り切っていただけなのかもしれない。





・・・でも?

そういう風に、割り切れなくなる時がやってきた。




 *



___紗香と僕が20歳の時。

紗香が好きな男と付き合いだして、直ぐに紗香が僕にこんな事を

言ったからだ。


『___ねえ、柳太郎、私ね? 今の彼と“結婚”したいの!』

『・・・えぇ!?』

『柳太郎が言いたい事も分かるよ! まだ結婚には早いんでしょ!』

『___うん!』

『だけど、私! この男性ひとと結婚したいの! この男性ひと

がいいのよ! 他の人じゃダメだって思うから! どうしたら? いいと

思う、柳太郎?』

『・・・・・・』

『パパとママに、私から言うと? 絶対にダメ! って言われるから

何気なく、、、柳太郎から話してくれない?』

『・・・えぇ!?』

『___いいでしょ! 私たち幼馴染で親友じゃん!』

『・・・ううん。』

『___ありがとう、柳太郎!』

『・・・・・・』




___僕は、気づけば?

紗香に言われる通りに、返事をしていた。



・・・まさか!?

あの紗香が、結婚したい男ができるなんて!

想って見なかったよ。





___でも?

この時、僕の紗香への気持ちは一生! 言えないモノなんだと

気づかされたんだ!



僕のこの想いは? 誰にも言わない! 僕だけの心の中に

しまっておこうと......。




 *



___それから?

僕が、おじさんとおばさんに何気なく紗香の彼の事を話して。

紗香が彼を家に連れていき、結婚の話が進んでいったんだ。




___僕は嬉しい気持ちもあるけど?

やっぱり、悲しい気持ちの方が勝っていた。



・・・それに、僕は紗香の事でその彼と紗香が結婚したいみたい

だと! 紗香のおばさんに話すと?


おばさんからこんな事を言われる。


『___柳ちゃん! 本当にいいの? 紗香、その彼と結婚したいって

言ってるんでしょ? わたしはね! 柳ちゃんが紗香の旦那さんになっ

てくれればいいなって思ってたから! 柳ちゃんは、てっきり紗香の事

が好きなんだって思ってたのよ! あら? 違ったのかしらね!』

『・・・おばさん、』




___流石に、

幼馴染のおばさんには、僕の気持ちがバレていたらしい。

だけど? 僕は、紗香が好きな男じゃない!

・・・僕じゃないんだから、仕方がないよ。





 *




___そして!

紗香の【結婚式】

紗香は、今まで見てきたどんな紗香より綺麗だった。


『___柳太郎、どう? 似合う?』

『うん! 凄く紗香、綺麗だよ!』

『・・・そんな風に言ってくれるのって、柳太郎だけだよ。』

『・・・えぇ!?』

『___いつも、私の事をちゃんと近くで見ててくれてさ! 私は何度

柳太郎の言葉に救われた事か?』

『・・・なんだよ、急に。』

『___今度は、柳太郎も幸せになってね!』

『・・・うん。』

『まだ、泣かないでよ! 柳太郎が泣いたら、私も泣いちゃうじゃん!』

『・・・分かってるよ。なあ、紗香!』

『・・・ううん?』

『・・・い、いや? 何もないよ! 幸せになれよ!』

『___うん!』





___こうして。

紗香は無事に、結婚式を終えたんだ。

僕は、何度! 紗香を式場から連れ去って行こうと思ったか?

僕の頭の中では、何度も新郎から紗香を奪っているよ。




・・・でも?

実際に、そんな事できやしない!

何より、紗香の幸せを想っているからだ!

紗香の幸せの為なら、僕は僕の気持ちを押し殺す事もできる!

全ては、紗香! 君の為だよ。





 *




___数日後。

やっぱり、あの時。自分の気持ちを紗香に言えば良かったと

物凄く、今更! 後悔している。


【僕は、自分の気持ちを君に言えない愚か者です。】

こんなにも、紗香の事を好きなのは? 世界中、どこを探しても

僕だけだと自信があるのに、、、。



___それでも?

僕は、紗香の傍に居る事ができなかった。

君が、僕を選ぶ事はないと僕も知っていたんだけど。

それでも、諦めきれない想いってあるんだな。




最後までお読みいただきありがとうございます。

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