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人間道に救いはあるや?いなや? 六道輪廻の境界を超越して魂の遍歴のために

作者: 舜風人




人間界


人間道




この人間世界になんの因果か、生まれ合わせた。


それはわたしたちの望みだったのだろうか?




本当のところは気が付いたら?ここ(人間道)にいた。


というのがまあ実感だろう。




それ(人生道)って一体何の意味?があったんだろう?




意味?


というか


そうですね。


なぜなのか?ということですよ。




なぜ人間道なのか


なぜ私なのか


そういう究極の質問です




それって別に犬畜生だってよかったんだろ?




あるいはまあ仮に人間道だとしても


なぜ?


ここなのか?




たとえば


すごいアル中の母親と、服役中の父親との


間に生まれてくる子供だって存在しますよ。


これって運命でしょうか?




分かりません


反対にすごい優しい知性的な母と


資産家の父親のもとに生まれてくる子もいますよね。




まあ普通に考えたらこっちが良いですよ。


こうして生まれながらに


人間道においては


差別があるということです。


人間生まれながらに平等でなんかありえません。




人間って生まれ落ちたその時から


すごい不平等なんですよ。


なぜ?


分かりません


なぜここなのか


なぜそれが私なのか?




いくら誰に問い詰めても


結局、わからないのです。


なぜ私はこんなひどい親の元に生まれなければならなかったんでしょうか?


神さまに問いかけても、、、答えは返ってこないのです。




反対に、、すごい良い?両親のもとに生まれついたのも、


なぜ?なのかわからないのです。




すべては運命だった、、とでもいうしかないのです。


それが人間道だからです。


このように生まれついたその最初から


人間道は矛盾だらけ?


不条理だらけ?


不平等だらけ?




なのです。




そして私たちはそういう訳の分からない始発駅?から


人間道への進行を始めなければならないという事実です。




別に望んだわけでもない


だが気が付いたらその人生の始発駅にいた、


その始発駅は悲惨で最悪だった。


親は飲んだくれで


家は赤貧洗うがごとしで


環境は最悪。




そんな人生の始発駅にあなたは別に望んだわけでもないのに、


気がついたら立たされていた。




それが人間道の真実です。


そこからヒトは生き始めるしかない


始発駅を変えることは不可能なんです。




まあ幸い、良い家庭に生まれ合わせたなら素直に感謝しなさい


また不幸な家庭に生まれてしまったらそれはあなたの責任ではないんだけども、


まあ、とりあえずその状況を自己肯定してそこから始めるしかないでしょうね。




俺はコンナノ「イヤ」だ。


変えてくれ


金持で知性溢れる家庭に生まれ変わらせてくれ?


っていってみても、ムリでしょう。




あなたはそこにいる


あなたはなぜだか知らないがそこに生まれてしまったのです。


そこから始めるしかありません。


いくら親を呪い


世間を恨み


神を攻めてもなあんにも、変わりません。


とりあえず?それを肯定するしかありません。


そこからははじめるしかあなたに道はありません。


それが人間道だからです。




そうして始まったあなたの人間道


別に望みもしなくってもあなたはどんどん成長して


いきます、


俺はずっと子供のままでいたい?




、、と、願っても、そんな願いは通りませんね。


どんどん成長します。




10才


15才


青春の悩み深い年頃ですよね?


反抗期


グレやすい時期


無闇につっぱったり


訳も分からず反抗したり


まあそれも良い?でしょう。




それが人間道だからです。




ところで人間、、中には


10歳にも満たないで


早くも死んでしまう子もいるのです。


病気?


事故?


事件?


こういう子っていったい何が悪くってそうなったんでしょうか?


運命でしょうか?




そうとも言えますね。


そういう人間道だった


ということです。


それがこの子の今生でのカルマだった?ということです。


デモ?じゃあなぜこの子なのか?


ほかの子でもよかったじゃあないか?




そうです


それがわからないのです。


持って生まれた「命の針」がそこまでだった、、という




でも?


それがなぜこの子なのか?


誰に聞いてもわかりません、


「神様、なぜこの子なんですか?」


と神に聞いても答えは決して帰ってはこないのです。




それが人間道だからです。




人間には結局この人生というものがわからないのです。




いくら研究しても


いくら瞑想しても、


いくら修行しても


人生って何だったのか?


分からないのです。


それが人間道です。


分からないけど


生まれてしまった




分からないけど生きてゆかなきゃならない。


それが人間道です。




かくして何とか思春期を乗り越えて


あなたは20才になりました?


ここまで来ないで死んでしまった人だって多いのです。


20年生きられなかった人生だってあるのです。


事件?


事故?


病気?


20歳を前に亡くなる人もいっぱいいますね。




でも?




さあここからが人間道の正念場です。


あなたは大学で勉強中ですか?


それともすでに就職ですか?


いずれにしても


ここからが人間道の本番でしょうね。


学問の世界は広大無辺であなたはお手上げかもしれない


仕事はきつくって、いやなことだらけかもしれない、




そもそもあなたは望んで生まれてきたわけでもない、。


気が付いたら生まれていただけです。


その両親のもとに生まれさせてください?


、、、とあなたは希望しましたか?


してないでしょう?




つまりある意味


偶然あなたはそこに生まれた


そんなあなたに過度の期待や


いわゆる人生の大成功を祈願されたって困りますよね。




偶然?ころッと生まれてきただけのあなたに


どうしろっていうんですか?


ムリでしょう?




それでもそれはまあ、すでに存在してるって意味では


すでに「必然」なんですよ。




だからあなたは必然として


仕事をしたり


勉強したりするしかないのです。




それが人間道だからです




そうして


もがいて?


悪戦苦闘して


そんなある日




あなたは出会うのです。


だれに?


そうです


未来の伴侶に




それはお見合いであったり


偶然の出会いであったり


まあどっちにしても結局同じですけどね。


好きになる


恋するってことが無ければ


結婚は始まりませんから。




大嫌いだったら?偶然の出合いだって結婚しない、、、できないでしょう。


出合いのきっかけなんてだからどれでもいいんです。




かくしてあなたは結婚する


だがいくら大恋愛でも


それがその後の結婚生活の100パーセント保証にはならないという哀しい現実ですよね。




お互い大好きで相性抜群でも、


じゃあその後40年間順風満帆の結婚生活か?


と言われれば、、無理です。


人生何が起こるかわかりません。


大恋愛の相性ピッタリの新婚夫婦がその後


ののしりあい、大げんかして


離別するなんて別によくある?ことだからです。




それが人間道だからです。




まあ一般的にはそこそこの相性で結婚という場合が90パーでしょうね。


大恋愛で結婚なんて10パー以下でしょう?




そういうそこそこ夫婦でも毎日生活すれば愛着も湧いてくる


いわゆる『破れ鍋にとじ蓋」夫婦になってゆくもんですよ。


だって協力しなければこの世知辛い浮世の荒波を乗り越えてなんか行けないからですよ。


そして生まれてくるだろう子供にしても


一体どんな子が生まれてくるのか?


素晴らしいよいこちゃんか?


それともサイコ児童か?


それとも障害を持った子か?


全くわからないのです。


両親とも全く健康でも正常でも


子供もそうだとは限らないのが


親子の因果だからです。


かつて、、あなた自身が生まれたときにそうであったように、、


あなたの子も、なぜあなたのもとに生まれ合わせたのかは、、不可知、、わからないのです。




まあでもいずれにしてもその子供はどんな子であれ、あなたに割り当てられた「神の差配」の子だということです


それが人間道なのです。



そうして、、


まあ何とか夫婦の危機を乗り越えてもその先は


社会の荒波にもまれて


夫婦はきりきり舞いの連続




仕事


家庭


子供


病気


事故事件


天災


詐欺・破産




様々な難問が押し寄せてくるのです。




それが人間道だからです。




そうしてそれらを何とかどうにかこうにか乗り越えてみても


その先にはどうしても逃れられないことが待ち受けていますね。




そうです


老化です


人は老いるのです。


これは誰も逃れられません。




成人病が発病します


まあこれも長年生きてきたから体も酷使して傷んでもしょうがないでしょう。




毎日病院通い


毎日浴びるほどの薬を飲み


体じゅうが痛いところだらけで


咳が止まらない


頭痛


腹痛


神経痛


こわばる


週に一回は透析に


インシュリン注射を自分で打ち




まあ




これもしょうがない


老化現象なんだから


そうです


しょうがないのです。


みんな老いるのです、みんな病むのです




それが人間道だからです。




なんの因果か


この人間界に


生まれてしまったあなたのカルマなのです。


別に生まれたい?と母親に頼んだわけでもないのに


ある日気が付いたら生まれていた


それがあなたの因果なのです。




そうして


病気三昧で


よろよろで


すぐ転倒して


物忘れがひどく


耳も難聴


若い者には小ばかにされて




でも、、そこの、若くてきれいで美人でちやほやされたとしても


いずれみんなおなじ運命なのさ。


老いぼれてしわくちゃで病気だらけで


その道はみんな来た道、


おなじ道なのさ、




今にわかるさ




毎日薬を浴びるほどのみ


それでもちっともよくならないで


体はまるで老朽自動車


エンスト当たり前


すぐ壊れる、倒れる もはや修理も不能。




まあそうして老後の日々は過ぎてゆく


振り返ってみても




「俺のこの人生って、一体何だったんだろう?」




何一つなし遂げたこともない


ただただ


浮世の荒波にもまれもまれて


アップアップしながら


どうにかこうにか、泳いできただけ


流されてきただけ、、、


賞状1枚もらったこともない


記録とか


成果とか


何もない




あるのは、、、


汗水たらして働いて


35年ローンで買ったこのマッチ箱住宅だけ、




しかもまだ残債が残ってるという体たらく。


しかも築30年だから


もういたるところボロボロ状態。


リフォームするにも金もない。




伴侶は老いぼれて老老介護の泥沼、、


さもなくば、、すでに、15年前にあの世に行ってしまってるか


そのどっちか


子供ももう独立して出て行っていない、


あるいは?30過ぎても引き込もりで、まだ。いるのかもしれない?




「ああ、こんな俺の人生っていったい何だったんだろうか?」




誰に聞いても答えなんか帰ってこない




「神様、俺の人生っていったいなんの意味があったんでしょう?」




そう問いかけても答えは返ってはこない




そうして


手塩にかけて育てた愛児は


すでに独立して遠いところで所帯持ち


実家になんか、とんとご無沙汰だ


帰っても来ない。




結局、、やがて、、伴侶が無くなれば




「独居老人」になるしかない、




古びたマッチ箱住宅で一人住まい


家を出るのは病院にクスリもらいに行くとき、くらい、、、。


あとは家でただぼーっとしてるだけ。。




動けば関節が痛いし


歩けば転ぶし、


めまいもするから、静かにしてるしかない




「ああ俺の人生って何だったんだろう?」




出るのはため息と


こんな自責の恨み言ばっかり。




そうして


そんな


ある日




訪問ヘルパーさんが来てみると




あなたは自室で、倒れて死んでいるのが発見される、




そうです


こうして


あなたの人生道が終わったのです。




ある意味、見事に完結したのです。




あなたは、、、、




偶然生まれて




もがいて生きさせられて




偶然伴侶を得て


その伴侶と喜怒哀楽の山坂越えて、、




そして老いて、ぼけて、病気だらけで


クスリを浴びるほど飲んで




それでもちっともよくならないで




老々介護で




ある日伴侶が先に逝き




そして子供たちは巣立って帰ってこないで




独居老人になり




ある日




訪問ヘルパーさんが来たら




あなたが自室で倒れているのが発見される




こういうなんというのか絵に描いたような




「人生絵」を、あなたは描いて死んでいった。




まさにこれが人間道なのです。




あなたは人間道のお手本なのです。




あなたは、、、そうです




人生道を生ききったのです。




あなたはエライ?




それが




つまり




これが




人間道だったからです。




ほかに


どっかに


違う


別の人間道ななんて存在しないからです。






これが人間道なのです。




そういう意味で




あなたはエライ




あなたは人生道を見事に完結させたからです。




こんな見事に完結させるというのも、実は至難のワザでもあるのです。




途中で早死にする人がいかに多いことでしょう




事件で事故で病気で早々と死んでゆく人がいかに多いことでしょうか。




そういう中であなたは




見事に人生道を完結させた




そういう意味であなたは




人生の本質を完成させたのです




そしてこれこそが


すなわち




人間道の奥義(神義)だったのです。



あなたは完成者です


偶然にすぎなかったものを必然として生き


そしてそれを完成させた



そうです

あなたは完成者です


恥じることなく

卑下することなく


誇ってよいのです。



なぜならあなたは

立派な

人間道の完成者だからです。



かくして、、、、、、、、、、、、、、、


あなたの魂の旅はまだまだ

これからも


何度でも

また別の六道世界において、続いてゆくのでしょう


それは、、


あたかも、


「六道輪廻の境界を超越する融通無碍なる魂の遍歴のために、、、、、、」



であるかのように、、、、、、、、、、、、、、、、、。



そうして、、、、、




おそらく、、、あなたのスピリット(霊魂)は




100億阿僧祇、、、、、、、、、、、、、




100兆那由他の時を




輪廻転生で、、繰り返した、、、その果てには、、、




やっと?




妙法白蓮華世界にたどり着くのでしょうね。






そういう無限に近いともいえる輪廻転生の旅に






あなたは




今再び




出発したということなのですから。



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