表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/21

原木8本目 笑ぅまっしゅるぅむまん

ブクマ、評価ありがとうございます…!!!(感涙)

モチベが三段跳びで跳ね上がります!!!ハッ!ヤッ!イヤッフー!

毎日頑張ったよ。

めちゃくちゃ頑張った。

でも気絶する頻度が多すぎて、時間感覚が曖昧になっちゃった。


その間に、なれる色すべてで同じことも試したし、

できそうなことはあらかたやった。


柄まで色の同じなキノコも各色いっぱい揃えたし、

あの時と同じ距離感に、同じようにキノコを生やしたりもした。


途中からちょっと目的が変わって、あの竜が消しとばした土地に、

キノコを生やしまくることで、満足感を得てたこともあった。


マップは隅まで埋めるタイプです。


けれど、どうやっても移動することはできなかった。

思いついてないだけかもしれないが、

やっぱり、抜かれる、などの死に値する状況じゃないとうまく動けない。


というのが結論になりそう。悔しい。


でも、キノコも増やしまくったし、

不測の事態が来てもどうにかなるんじゃないかな、

とか思っていた。


そう、キノコを増やしまくったのだ。

焼け野原となっていた土地の手前側を、キノコで埋め尽くすほどに。


増やしてしまったのだ。

食べられるだけの存在であるキノコを。


そしたら、当然やってくる、それを食べようとする存在が。


そんな当たり前のことも忘れたまま、夢中にキノコを増やしていた。

いや、キノコとしての自覚が足りていなかったというべきか。


いつも通り胞子を撒いてキノコを増やしていた。

気づくと視界の先に、大量のゴブリンがいた。

ざっと見て、30匹以上はいるだろう。


な、なんだこいつら!

何しにここに来たんだ…?

いっつもひどい色ばかりしていたせいか、

近くにゴブリンはほとんど来なかったのに…?


カゴを背負ったゴブリン。

俺の息子(茶色)をつかむ。

笑顔で引っこ抜く。

カゴに入れる。


ってキノコ狩りじゃねえええええかああああああ!!!!


こ、こいつら…!

遠足気分でキノコランドに来やがった!!!!!!!!!!!!


ヘルメットを買ったからって、事故に遭いたいなんて人はいない。

医療品を揃えたからって、怪我や病気を負いたいなんて人はいない。

おなじく、数が増えたからって、抜かれたいと思うキノコももちろんいない。


ぜ、絶対許さん!

特にそのキノコは俺が割と気に入っていた変な形の面白キノ…


あー!!!!!それ珍しいハート型のやつ!!!!

変な掴み方すんじゃねえ!!!!!崩れるだろ!!!


あああああああやめて!!!!限りなく星型に近いやつ!!!

ジョージ2世を!!!!短命なのは一族の宿命なの!?!?!?!?

抜きよったあああああああああああああああ!!!!


他の色は避け、茶色や、白色、緑色のキノコを抜いていくゴブリンたち。

丹精(?)こめて育てたキノコを…!!!!


幸いにも俺は今赤色。

紫とツートップでゴブリンに嫌われる色だ。


溢れる怒りを原動力に、近場のキノコに

全力で胞子を撃ちつける。

いつも色で撃退していたため、ゴブリンに胞子を打つのは初めてだ。

はたして、どれほどの効果が…


あ、微塵も効果ないんですね!こんちくしょー!


赤い胞子にまみれたゴブリンが、

こちらにかけられたことに気づいたのか接近してくる。


おらおら、どうした!こちとら赤いキノコじゃぞ!!!

もっと近づいてきたら柄まで真っ赤にしたるわ!

おこを表現!きのこの体現!!これがおのこな俺の威厳!!!アーイ!


ん?あれ?普通に触ってきて…?


どうやら怒り任せに動いてるのはこちらだけではなかったようだ。


ブチブチブチィ!!!!


えええ!?普通に引っこ抜かれちまった!

あ、でも割と普通に生き…


寒い。痛い。苦しい。熱い。でも、感覚がない。

何もできないのに、何も感じないはずなのに、

永遠に続きそうな苦痛だけを味わうことになった。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


目の前には赤色のキノコを持ったゴブリンがいる。


めのまえにいる?

ああいどうできたんだ。

まあいまそれはどうでもいいよ。

できれば30ねんほどそっとしておいてほ…


また、引き抜かれた。

そして、同じ苦痛を味わった。

そしたら、目の前に赤いキノコを持ったゴブリンがいた。


また、引き抜かれた。苦痛を味わった。


苦痛を味わった。苦痛を味わった。

寒さを味わった。苦痛を味わった。

苦痛を味わった。痛みを味わった。

熱さを味わった。苦痛を味わった。

苦痛を。苦痛を。苦痛を。苦痛を。

寒い。痛い。苦しい。熱い。

苦痛を。苦痛を。苦痛を。苦痛を。

にが痛を。苦つうを。苦いたを。く痛を。

さむい。いたい。くるしい。あつい。

くつうを。つうい。くつうを。くつうを。

さむい。くつうを。くつうを。あつい。

くつうを。くつうを。くるしい。くつうを。


あじわった。


きがつくと、すこしとおくにごぶりんがいた。

あたりには、あかいきのこがちらばっている。

ちかくのごぶりんたちが、そのようすにきづいてあつまってきたようだ。


いまのじぶんは、きいろのきのこ。

あかいきのこじゃなくなったから、ぬかれなくなったのだろうか。


そうか、もう、いたくないのか。

いたかった。きつかった。くるしかった。


――折れた心ですら、殺してしまいたくなるほどに。


出せる胞子すべての、ほんの少し手前まで、

赤い胞子を被ったゴブリンと、その周りのゴブリンに撃ち付ける。


近くに来た別のゴブリンに、抜かれる。


痛みとともに、隣の黄色キノコにうつる。

抜いてきたゴブリンを無視して、

赤い胞子を被ったゴブリンと、その周りのゴブリンに、再度撃ち付ける。


やっぱり、別のキノコなら胞子の量は最大まであるようだ。

これで、胞子を撃ち続けられる。


できないからやらない。なんてのは無理だ。

できることで、できるかぎり、同じ目にあわせる。

かならず後悔させる。

ただの胞子でも、粉状の物体だ。繰り返せば、こんなものでも殺せるはずだ。


抜いてくれるゴブリンの協力の元、ひたすら胞子を打ち続けた。


その中で、気絶していない状態なら、

意識を移してすぐに動けることは確認できた。

じゃなかったら、

赤いキノコとして、ひたすら引き抜かれることもなかっただろう。

絶対に殺す。


そして、近場の黄色いキノコも半分ほどになりつつある時に、

数匹のゴブリンが、痺れていることに気がついた。


痺れる。麻痺する。胞子をかけた存在が。


この時の俺は、前世も含めて、

いまだかつてないほど、邪悪な笑顔をしていたとおもう。


顔ないけど。

続きが気になる!や、気に入った!という方は、

お気に入りやコメなどしていただけますと

キノコの増殖量が増えます!


よろしくお願いしますー!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ