原木1本目 (きの)ことの始まり
初投稿になります。
つたない文章ですが、よろしくお願いします。
プロローグ
―――幾度となく、こいつらとは戦ってきた。
はじいて逸らす無色の触手。ぶつけて散らす怨嗟の声音。
見覚えがあって、見慣れていて、なんならこの身をもって知っている技。
敵同士とはいえ、相対する白髪の少女と金髪の少女の衝突は、
一つの芸術のように美しい。
というかどっちもかわいい。羨ましい。お近づきになりたい。
苛烈さの増していく攻撃の応酬は、まるで演武のようで。
お互いに動じることなく、一連の流れとして処理されていく。
これまではここからずっと泥仕合。
そして、これからがこれまでとの違い。
一瞬の静寂、そしてお互いの周りに漂っていた魔力が集まりだす。
「――王――んッッ!」
「――王――ん……!」
怨嗟の声音でつむぐ人型。無色の触手でかたどる人型。
指をくわえて、ただフォローしかできなかった今までとは違う。
これまでの雪辱を、今ここで――――!
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拝啓、お母さま。
「いやぁ、ほんといいにおい!なんて言うんだっけこういうの!」
いかがお過ごしでしょうか?
「外国の人とかが、めちゃくちゃ適切な表現をしてた気がするんだよね…」
不肖の息子ではございますが、この度お伝えしたいことがございます。
「えーと、たしか…あ、そうだ!」
わたくしはこの度、無事来世を迎えることができたようです。
「数ヶ月間風呂に入っていない人の下着のにおい!!!!!」
―――異世界の、キノコとして。
「…ガッデムファンタジィィィィイイイイイイイイイイイイイイイ!!!!!」
親孝行しに帰るんで、許してください。
改めまして、ご挨拶を!
たこすけきんぐです。今回が初投稿になります!
つたない文章、不定期更新、きっとあふれる誤字脱字、
と書いている自分も不安になっていますが、
温かい目で見守っていただければと!
続きが気になる!や、気に入った!という方は、
お気に入りやコメなどしていただけますと
キノコの増殖量が増えます!
序盤はプロットもためてある状態ですので、
(そもそも書きだめしてから投稿しろという感じですが…)
なるべく早く更新できたらなと思っています!
よろしくお願いしますー!