07話
冒険者の仕事は討伐だけでなく後始末も含まれる。ダンジョンにいるゴブリンなどのモンスターは勝手に灰になるため後始末は必要ないが、人が通るような道での森のモンスターの死骸の放置は腐って迷惑にもなるため邪魔な位置での放置は罰金を取られる罪だと法律で決まっている。生憎倒してしまったのが道のど真ん中であるため、森の少し奥の方まで運ぶことになってしまった。
邪魔にならないところまで持っていくと、複数のウイウォルベアの吠える声が聞こえてきた。他の冒険者と交戦しているようだ。だが、あることに気づく。サナさんの話によれば、この近辺のクエストを受けたパーティーは今日はいないらしい。他のギルドとも通信魔法を用いて連絡を取り合っているそうなので、本来であれば誰もいないはずなのだ。だから、今交戦しているパーティーは特訓をしているのか、あるいは"偶然迷い込んでしまった"可能性が高い。ウイウォルベアは仲間を呼ぶ習性があり、一度仲間を呼ばれるとかなり苦戦してしまう。別のパーティーとの接触はあまり望んではいないが、これは行かなきゃヤバそうだ。
行ってみると、案の定複数のウイウォルベアが。交戦しているパーティーは剣士が一人、騎士が一人、魔道士が2人という構成だ。
「マギトレイ ファイヤスラッシュ!」
「マギトナァ サンダースラッシュ!」
「マギトフィン ダークネスバースト!」
「マギトノゥト ナチュラルヒール!」
戦えてはいるようだが、苦戦しているようにも見える。だが助けたくないと思ってしまう自分がいる。
「悩むくらいなら飛び込んでしまえ。一番後悔するのは何もしなかった時だ。」
昔親父に言われた言葉を思い返していると、騎士が一人で前へ出た。すると、油断したのか1匹がパーティーの背後に回り込んでしまった。魔道士の1人がはっと気づたときには、もう爪が届いても良い距離だった…。
ど〜も、ミゲルです。まだ大したセリフは言ってませんが、彼らも新キャラです。進行の都合上まだ名前はでてませんが。まあ、これから会うことが多くなると思います。
今回の後書きは短いですが、終わりにします。読んでいただきありがとうございました。




