03話
すっかり日は落ちているため、街灯の光が頼りである。そんな道を歩いていると、
「最近大きなケガをしてないみたいね。」
ぼぉとしていて反応に少し手間取ってしまった。
「あ、はい。もう慣れてきてケガはしませんよ。」
安心させるために言ったのだが、当の本人にそんなそんな顔色はうかがえない。すると、テスラさんが俺の額に顔を寄せてくる。そして、俺のやけどに触れる。
「でも、無理しちゃだめだよ?」
心配そうに言ってくる。
昔、親父たちをなくしてすぐ、8歳の俺は年下の2人のお金を稼ぐために近所の手伝いをしてると、
「おい。なにしてんだよ!」
近所の子供たちが俺のやけどを見て石を投げつけてくる。俺は相手せずに無視していると、
「おらっ!」
殴りかかってくる。でも、その時の俺には痛みすら感じなかった。なぜだったんだろうか。おさまるまで受けていると、
「あなたたち、なにしているの!」
助けてくれる人がいた。それがテスラさんだった。子供たちを追い払うと、
「大丈夫?」
優しい笑顔で手を差し伸べてくる。その時、初めて人のぬくもりを感じたような気がした。
テスラさんはその後、いじめられていないか確認してきてくれたりしてくれてた。2人の面倒も見てくれたりもした。だから敬語になってしまうのかもしれない。
テスラさんがまじまじと頬を見る。きれいな容姿を持っているうえに3歳年上だからだろうか、包容力なるものに包まれる感じがする。めっちゃ気恥ずかしい。そんな俺の顔色を窺ったからだろうか、はっと気づき離れる。
「ごめんね。気にした?」
そう恐る恐る聞いてくる。
「いいえ。構いませんよ。それより、着きましたよ。」
「えっ。」
本人は気づいていなかったのだろうか。もう家についていてのだ。
「あ、ありがとうね。」
「いいえ。おやすみなさい。」
「あっ、あの」
「はい?」
「ううん。何でもない。」
何か言いたげである彼女を落とすわけではないが、何か言った方がいいのか悩んだ。すると、
「言いたいことははっきり言いなさい。後悔するのはなによりも損よ。」
お母さんの言葉を思い出した。
「テスラさん。」
そう呼び止める。
「どうしたの?」
「僕は貴方に恩返しするまで死にません。だから...。」
「・・・」
「心配しないでください。僕は昔とは違います。」
そんな言葉が彼女をほんの少しだけを安心させたのだろうか、少しほぐれた笑顔でこう言った。
「うん。」
いやぁ、どうも。ミゲルです。2話連続で更新したため前回の振り返りも含め書いていこうと思います。2,3話では新キャラのテスラと昔のキトラを書きました。異性の会話はあまり経験ないんで結構むずかったです・・・いや、あれですよ。僕も人見知りじゃないですよ。普通にむずかったんす・・・はい。
新キャラの年齢もここに書いていこうと思ってます。キトラは16、キサラは14、キィは8、テスラは19です。キサラとキィの年を離したのは、あまり近づけると幼いキサラに家事をさせるのはなんか申し訳なかったんです。
今回はここまでにしようと思います。ここまで読んでいただきありがとうございました。




