02話
部屋からリビングへ行くと、テーブルの上にはいつもより豪華な食卓が並んでいた。
「今日は豪華だな。どこで仕入れたんだ?」
「いつも行くお肉屋さんが安くしてくれたの。」
「そうか。今度お礼に行かないとな。」
「うん...。」
そこではっと気づく。
「ありがとうな。」
そこでキサラがまぶしい笑顔を向けてくる。
「ど~も!」
キサラは褒められると喜ぶ。いつも大人びているせいで忘れてしまう。
「そろそろ食べようよ~。」
キィが待ちきれずぐずりだす。
「じゃあ、そろそろ食うか。」
するとドアがノックされる。ドアを開けると、一人の女性が立っていた。
「こんにちは。もうご飯食べた?」
「今ちょうど食べ始めるところです。」
この方はテスラさん。この村で学校の先生をしていて、俺が家にいないときは2人の様子を見に来てくれている。
「食べていきますか?」
「いいよ別に。大丈夫よ。」
すると、キサラが、
「まだ少し残っているから大丈夫だよ。」
「じゃあお言葉に甘えて。」
「はいどうぞ。」
テスラさんがバスケットをキサラに渡す。
「いつもありがとう。」
「大丈夫よ。家で食べきれなかったものだから。」
「いつもありがとうございますテスラさん。」
「キトラ君敬語使わなくてもいいのに。堅苦しいよ。昔から言ってるのに。」
「そうゆうわけには...。」
昔から俺たちの面倒を見てくれているけど、やっぱり敬語は抜けない。
「お兄ちゃんの人見知りなところは変わらないね。」
「そーだ。楽しく会話しようよ~。」
キサラとキィがそう言う。いや、人見知りじゃないけど...いや、やっぱそうかもしれん。そう考えこんでいると、いつの間にか夕食を完食していた。
「じゃあ、そろそろ帰るね。」
「送りますよ。」
帰ろうとするテスラさんに言うと、
「いいよー別に。家すぐ近くでしょ。」
「ん...。」
そう俺が引き下がろうとすると、
「夜道を女の人1人で歩かせるんだ~。へぇ~。」
キサラが俺に不敵な笑みを浮かべる。女の人に弱い俺を理解しているからこそ、そうからかってくる。我が妹ながらさすがである。
「...行きますよ。やっぱり。」
「あっ、そう。じゃあお言葉に甘えて。」




