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第8話 魔法学習♪4

 俺はその後、先ほど教えてもらった部屋へ向かった。そこには家具や食器、そして生活に必要な魔道具が全て揃っており、その広さは豪邸そのものだった。流石王家、地下にこんな設備作るってぱないな。


 俺はいろいろと疲れたので椅子に座っていると、ゼレシアが大量の本を抱えて俺の部屋へ入ってきた。


「お邪魔します! お~! 大きい! ここがアウルさんの部屋ですか? 羨ましいです!」


 確かに一人で住むには広すぎるし、メイドや執事が何人も居ないと管理ができる気が全くしない。そういえばゼレシアは寮に帰らなくてもいいのだろうか?今、夜の12時だぞ。門限ないのか?


「ゼレシア帰らなくていいのか? 寮、門限とか無いのか?」


「いえ、学校の防犯システムや魔法結界は完璧なので然程のことがない限り、学院内では出歩き自由になってます。結構、夜に訓練室や研究室、そして学院の図書館を使う人が多いのでそのようなルールは無いです」


 なるほど。かなり自由な学院だな。でも夜、自由に出歩き学院の設備をいつでも使えるのはかなり便利だな。もちろん俺はベル、いやロリ長の学校以上の設備があるから必要無いのだが。


「やるな、君。自分の部屋を持ったその日で女を連れて来るとはな」


「いや、違うから。俺の女ちゃうから。ゼレシアはEクラスの寮で迷っていた時に話しかけてくれて俺がSクラスの生徒ってわかってから興味本意でSクラス用の寮やここに付いてきただけだから」


「ホントかな~?」


「本当だよ」


「ま~それは良いのだが、そこの女に持ってきた本は元の場所へ必ず返すように言っておけよ」


「了解~」


 ロリ長はそう本を元の位置に返すよう言って戻って行った。隣を見るとゼレシアが分厚い超級魔法の本を読んでいて何やらぶつぶつと小さな声で唱えながら手の上で透明な魔力発現させていた。


「何、その透明な魔力。なんの魔法?」


「えっとこれは物体の存在だけを別空間に移し、その物体の意識と五感だけをこの世界のその場に残し、その物体の認識を不可能にする魔法です。簡単に言えば物や生き物を透明に出来る魔法ですね」


「やばいじゃんそれ、そんな魔法があったら盗み聞きし放題じゃん」


「でも弱点もあります。上級の魔法結界なら超えることは難しく、消費魔力が激しいです。こんな小さなティーカップでもかなりの量の魔力が必要で、2分も持ちません」


 なるほど。でも俺の魔力なら大丈夫かな? 一応試験の魔水晶で俺の魔力が膨大ということは確かめれたから俺だったらできるかな? 俺はゼレシアからその魔法を教えてもらい、まずはティーカップから試してみた。

 うん。問題ない。全然魔力が減ってる感覚が無い。次に机。これも問題ない。というわけで俺は俺自身の透明化を試してみた。


 俺は透明になっていた。だが俺は自分自身の体を認識できず、その代わりにその透明な体を囲うように虹色のオーラのようなものがあった。だがその虹色のオーラはどうやらゼレシアには認識できていないようだし、五感はちゃんと働いていた。自分がその魔法の対象になってみて分かったことだが、俺の体は別空間にあり、俺が足を前に出し、歩くと別空間の俺の体がそのプロセスを実行しており、そのため俺は地面を歩いているという感覚があるのだ。だがゼレシアが言っていたような魔力の疲労は全く無く、これなら何時間でも透明になって隠密行動なんかもできるような気がした。


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