第22話 魔法大会1
朝、起きとすでに9時だった。予定では8時くらいに起きて宿屋の食堂に朝食を食べに行こうと思ったのだが、魔法大会が11時に始まる為、食堂はかなりの人が混みあっているのではないだろうか。俺は大会用の服に着替え、杖を持ち外で食べる準備をして部屋を出た。俺が食堂の横を通り、外に出ようとするとロリ長、ゼレシア、ハク、そしてアリシアが俺を呼んでいた。四人は親切に俺の席を空けておいてくれていたのだが、テーブルの上にはもう皿が一枚も置けれないくらいの皿があった。ロリ長とゼレシアは獣のように大量の食べ物を食べており、ハクとアリシアはその横でちょびちょびと上品に食べていた。
「今日もまたよく食べるな…そんなんだと太るぞ、ってなんか二人ともめちゃくちゃ痩せてないか?」
「やっふぁり?…もぐもぐ..ひゃんと前みたいに…もぐもぐ..戻ったでしょ!」
「もぐもぐ..そうでふゅね…」
「一体どうしたんだ? 一日にして物凄く痩せたな、あと食べ過ぎだ」
「どうやら超級魔法で身体灼熱魔法というダイエット魔法を見つけて、使用後に物凄い空腹が襲ってきたらしい」
「それで昨日からずっとこんな感じで食べ物を食べまくっているらしいのよ」
「その魔法、逆効果じゃねえか!!?」
その後俺は朝食を食べ終わり、アリシアとハクが部屋に戻って大会への準備をし終わり帰ってくるまでロリ長とゼレシアはずっと食べていた。
「ふう~お腹一杯!! もう入らない…」
「うぷっ…死にそう..です~」
二人はお腹が一杯で動けないらしいので今日の魔法大会は見に来ないらしい。実はロリ長も他の魔法使いとパーティーを組み、大会に出場をするらしいが、予選は免除されるので今日は来る必要が無いらしい。他にも前回準決勝まで行ったパーティーは予選を免除されるらしい。
魔法大会へと続く道を俺、ハク、アリシアの三人で歩いていると大会の3時間前だというのに客と出場者で道が一杯だった。ほとんどの出場者達はかなり鍛えられた体を持つ者が多かった。だがどの人も魔力がかなり少なく、多い者でも以前のハクの2倍くらいの魔力しか無かった。俺達はその出場者の列に並び、出場番号を受け取った。どうやら俺達の試合は今日の午後だったので、一回宿屋に戻ろうかとも思ったが、午後の為に前半の試合を少し見た方がいいというハクからの提案で俺達は観客席から試合を見ることになった。
「緊張する~」
「アリシア、今から緊張していたら俺達が出る時までもたないよ」
「あっ、試合が始まるようだよ。あれは火山に住む仙人の弟子だね。今回の大会で出るっていう噂はあったけどまさか一番に出てくるとはね」
「あいつ強いのか? 体は鍛えているようだが魔力が少ない。それにその後ろの二人も魔力がかなり少ないな」
「そうね…何も持っていないようだから拳術で戦うんじゃない? 魔法大会っていっても強化魔法程度が使えるだけで出場権利を得られるしね」
すると会場の上にボックスの形をした半透明な空間ができ、会場の真ん中にいた両チーム、それぞれ三人が浮かび上がり、空間の中に吸い込まれた。そして試合の合図が鳴り、一瞬で試合が終わった。すると会場からは大きな歓声が起こり、その仙人の弟子とやらの名前を連語していた。
会場は”アーク”という名が鳴り響いた。アークは中級風魔法の[ウインド・ショット]で試合が開始したと共にその魔法で相手三人の頭を軽く突き、相手が気絶して試合が終わった。後ろに控えていた二人はただ突っ立っているだけだった。
「あれ本当に仙人の弟子? 拳術で戦うのかと思ったら魔法で戦ったね。というよりも魔法の発動が遅かったし、威力も予想より遥かに弱かったわね。あと相手、弱すぎ…」
「いや、本物の仙人の弟子なはずだ…多分」
俺的にはSクラスの生徒や並の教師よりは強かったから予選だと十分だと思ったのだが…。それに彼は以前の二人より何倍も魔力が高く、強いと思うぞ。
今回はかなりまともな文章を書けたのでは?っと思っているのですが...どうでしょうか? でもやっぱりキャラの行動や出来事を事細かく書くのはかなり難しいですね。一応書き方は他のラノベなどで勉強していますが、読者にとってストーリーを想像しやすい文章を書くということは思っていたよりも難しいです。まだまだダメなところは一杯あると思いますが、引き続き読んでくれると幸いです。




