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第1話 15歳まで。

 目を覚ますと20代くらいの女性と男性が微笑みながら俺を覗き込んでいた。


 どうやら無事異世界へと転生できたようだ。その男の人は緑色の髪で物凄くイケメンであり、女の人は紫色の髪で美女というよりは美少女といった外見である。この人たちが俺の両親なのだろうか?


 二人はその後、キッチンの前にある椅子に座った。そして楽しそうに何かを話しながら木でできたコップを手にし、何かを飲んでいた。よく周りを見るとほとんどの家具が木と鉄でできており、内装は中世的でおしゃれな作りとなっていた。近くにある窓からは雪が降っており、その奥にたくさんの木が立ち並んでいるのが見えた。


 一か月後、目と耳が良くなり体も多少は動かせるようになり、以前は使えなかった魔法も使えるようになった。と、言っても使える魔法は両親が使うミニ・ファイヤーという薪などを燃やす際に使われる魔法だけだった。


 3年後、俺は外に一人で出ることを許され、魔法をいくらでも使うことができるようになり、[ミニ・ファイヤー]の威力も時々間違えて森の木を一瞬で灰にするくらいまでになった。


 しかしその3年後、俺は6歳になり時々町に行くようにはなったが、未だに[ミニ・ファイヤー]しか使うことが出来なかった。というよりはその魔法しか知らなかったのである。この日、俺は父から魔法の本を買うためのお小遣いを貰い、町へ買いに来たのだが、魔法の本はかなり高価なものであり、とても森で生活しているような家が買える金額のものでは無かった。しかし入門と初級の本はそれほど強力な魔法は載っておらず、そこまでの金額ではなかった。


 この日、入門と初級魔法の本を買って帰り、以来俺は毎日コツコツと魔法を磨いていった。


 そしてついにこの日が来た。

今日、俺はやっと15歳になった。ということはこの世界に来てからもう15年も経ったということだ。早かった。この国では15歳になった子供の大半は魔法や剣術の学院へ入学し、子は親から離れて、一時は学院へ行かなければならないのだ。そして俺、アウルも魔法をより学びたいため、魔法学院へ今年入学するのである。


 そして次の日、俺は家を後にしたのであった。


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