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第15話 老人1

 俺たちは町へ着くまでどんな奴にやられたのか、そして老人にされた時の感覚はどうだったかなどを話した。だが二人は全く何をされたのかわからなかったようだし、老人にされたときに苦しんだりした覚えも無いらしい。何故なら路地裏に入った瞬間、一人の影が目の前に現れ、その後気絶させられたということらしい。で、目が覚めた時にはあの外見ってわけだ。


 俺達は町へ着き、入り口の門もくぐり終えた。


「俺はこれからギルドで依頼達成の手続きとさっきの5体を換金しに行くが、お前らはどうするんだ?」


「私たちも依頼達成の手続きをしにいくわ。その後、私達は一旦、宿屋へ帰りすぐさま師匠の家へ向かいますわ」


「えっと、俺はあの魔法学院の寮に住んでいるからお前たちは入れない。だから俺がそちらの部屋へ行くことにしよう。それに俺はまだ他にも依頼を受ける予定があるからそちらへ向かうのは夕方になりそうだ」


「あなたほどの魔法使いが魔法学院へ? あの学院には上級魔法までの本しか置いてないのにあなたが学ぶことなんてありますの?」


「まあ、一応ね」


 なるほど。あの図書館って上級魔法までしかなかったんだな。道理であまりSクラスの皆はあの場所にはいないわけだ。


「というわけでお前らの宿屋どこ?」


「僕たちはあそこにある白パン食堂っていう宿屋に泊まっているのでそこの一階にあるカフェテリアで待ち合わせをしましょう」


というわけで俺達は冒険者ギルドへ戻ってきた。


「Sランクの冒険者のアウル様と他の方々。Sランク級依頼達成、おめでとうございます!」


 ギルドに入るとさっきいた受付のお姉さんが待っていた。どうやらさっきいた他の冒険者がギルドにもう俺達の依頼達成を報告していたのだろう。


「どうも。で、依頼証明品はこの5体のコアだ。そして残りはマジックバックに入れているが後で換金よろしく」


「わかりました。では先に依頼料を今払いますね」


 と、俺は純白の白と金が混じった王貨を1枚と純白の白金貨を10枚渡された。


 日本円でいうと

 王貨  =1000万円

 白金貨 =100万円

 白銀貨 =10万円

 金貨  =1万円

 銀貨  =1000円

 銅貨  =100円

 大銭  =10円

 銭   =1円


 と、いったところだ。


 ジークとアリスはかなり驚いていた。何故ならこの金額は一般の人の2年分の収入であり、冒険者のトップであるAランクでも年収が二千万だからだ


 俺はその後もSランクの依頼を達成し、夕方の7時くらいには俺の元には王貨が32枚と白金貨が45枚あった。日本円にして10億円になる。何故俺がそんなに稼ぐことができたかというと、時間停止の魔法でこの町と他の町、そして周辺の国々のギルドからSランクの依頼を受けまくったからなのである。そしてどこのSランクの依頼もその周辺にある森や山などにいる各種族や魔物の王が突然暴れだしたということだった。我ながらラッキーである。何故最初からこの方法で稼がなかったのだろうか。


 俺は一旦王貨を全て部屋に戻し、アリスとジークのいる白パン食堂という名の宿屋へ向かった。


 そこはかなり高級な宿屋だった。宿屋の外見は大きく、大きな窓がぽつぽつとあり、一つ一つの部屋がかなり大きいのが窺えた。どうしてこんな大きな宿屋に泊まることができるのに服を買うお金がないんだろうね? Aランク級冒険者の収入ならこの宿屋と服を買うくらいの収入はあるだろうに。


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