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第10話 魔法大会への特訓!1

 俺達、三人がチームを組んでから二日が経った。俺は何をすればいいのかわからなかった為、今は自主トレをしてもらっているが、このまま大会に挑めば必ず負ける。それは目に見えている。だが俺は三人でどんなことを特訓すればいいのか全くわからなかった。


 彼らは俺よりもずっと魔法を使うのがうまく、使える魔法の数も多い。だが俺は初級魔法より上の級の攻撃系魔法を使おうとすると、魔力制御が出来なくなるので彼らから教わることもできない。


 それにもし初級魔法で彼らと戦闘形式での特訓をするとしても間違えて威力を強くしてしまう可能性があるからそのようなことはできない。


「ねぇ、アウル。今日も私達は自主トレ?」


「ん~、申し訳ないがそうなるな」


「ところでなんで君は先週の試験日以来、初級魔法しか使わないんだい?」


「いや~中級魔法は魔力制御ができないし、それ以上の魔法は使えない」


「え? でもアウル試験日の時に町で僕が少女を守るために複数の男性たちと戦っていた時に超級魔法で助けてくれたじゃないか」


「超級魔法? 超級魔法はこの国でも使える人は数が限られているわよ。それに上級を使える魔力や知識が無いと、超級魔法を使用することはできないわよ」


「俺は超級魔法なんて使ってないぞ。確かあの時に使ったのは身体強化魔法と時間停止の魔法だ」


「時間停止の魔法って超級魔法の中でも高位の魔法じゃない! 確かこの魔法は世界で一人も使える人はいなかったはずよ。理由は簡単。誰も時間という仕組みがわからなかったからよ」


「え? そうなの? でも初級魔法に書いてあったよ」


「そんなわけないじゃない! 使い方を教えなさい!」


「別にいいけど」


 ということで俺は、時間が止まるのを想像して大気に魔力を放出するだけだと教えると、アリシアとハクはその魔法を試した。すると彼らは少し魔力体から出して、気絶した。彼らの魔力の根源を見てみるとそこには少しの魔力しか残っておらず、体がピクピクと痙攣を起こしていた。その数分後、アリシアは目を覚ました。


「死ぬかと思った…あんなに魔力を使うなんて尋常じゃないわね」


「確かに死ぬかと思ったよ」


 と、そこでハクが目を覚ました。


「どうやら僕たちには超級の高位魔法である時間停止を使うのはまだ早かったようだね」


「とにかくあの超級魔法以外で私達が使える威力の高い魔法は無いの?」


「あることはあるんだけど、、、」


 俺が子供の頃から作ってきた数々の複合魔法だ。だがあれはどれも威力が強すぎて使うと小さな惑星くらいなら簡単に粉々にするくらいの威力があるからいくら強者達が集う大会だとしても使うのはNGだろう。それに俺が作った身体強化魔法も普通の魔法より威力が高く、消費魔力も高いからアリシアとハクには無理だろう。


 それとも彼らが使えば低威力で消費魔力も少なく複合魔法を撃てるのだろうか? その日、俺は次の日の特訓メニューを考えるのであった。


 俺は学院の階段裏から俺とロリ長の共同スペースへと続く階段を降りると、ゼレシアとロリ長が楽しそうに喋っているのが聞こえてきた。


「ただいま~。ゼレシアもいたのか」


「おかえりなさい!」「おかえり~」


 どうやら二人はクッキーを食べているようだった。俺は部屋に戻ろうとしたがゼレシアがこのクッキーを作ったらしく、ありがたく頂戴し、シャワーを浴びに再び部屋へ向かった。


 その後、俺達は昨日のように魔法の本を読んでいた。俺はハクとアリシアの魔力量を増大できないかと、国防級強化魔法の本を読んでいた。昨日、超級強化魔法の本を読んだがそこには俺の目当てのものは載っていなかった。だが、


「見つけた!」


 俺はどうやら見つけてしまったようだ。[ミリ・オーバー]というチート級魔力増倍魔法を。


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