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第二話「新定義の時空論」

前作主人公を第三者視点で書くというのはなかなか面白いです

超優秀カップル研究者から渡された雑用。

いわば大量の読書感想文の提出であるが、俺たちには糠烏と越村がいた。

この二人でタスクの八割をこなしてしまうと言う、ものすごい仕事の速さだ。

おかげでたった三日で仕事は終了した。


何もキャスターだけが本をたくさん読むだけではないはずだ。

ライターだって本を読まなければ魔術を書くことはできない。

多分、キャスター特有の観察力ってやつなんだろう。

人の心を読むのが得意なのもそうだ。

そして速読力。

ライターはじっくり本を読んでしっかり内容を論理的に理解するのに対して、キャスターは脳に魔術の文を流し込むように読んで、長い魔術を短時間で発動させるのだ。

それでも、糠烏や越村ほどの速度を持っている人間はそうそういない。


「提出の時は四人で行かないか?」

「私もそれがいいと思う。誤解を解くのは谷崎に任せたよ。」

「仲直りってやつだね!」

「あの人たちは誠実に接せば分かってくれる人だ。糠烏もそれを分かってやったんだろ。」


こうして、四人は終えた仕事の提出に行くことになった。


「そういえば、あのニュース知ってる?」


珍しく村上から話を切り出す。

いつもは人の話に加わってくるタイプなのに。


「双葉から話し始めるなんて珍しいな。」

「私だって話し始めるよ!五つ目の次元に関するものなんだけどさ。」

「ああ、それか。」


どうやら、越村は既に知っているらしい。

5つ目の次元。

次元といえば、今までは空間と時間合わせて四つだった。

ここまで科学や魔術が発展すれば、五つ目の次元の観測も難しいものではないだろう。


「もしかして、幽霊にかかわること?」

「怜理、大正解!」


幽霊と、次元・・・?


「村上、詳しく説明を頼む。」

「ひでくん、頼んだ!」


結局人頼みかよ・・・。

ひでくんってあだ名で呼んでるのは初めて聞いた。

たしかに越村って呼ぶと韻的にも堅苦しいからな。


「染井研究塾の元生徒が論文を発表したんだ。内容は5次元に関するもの。そして、その後その生徒は事故死。」


おいおい、ここのグループはどこまで足を踏み入れる気なんだ・・・?

もはやオカルト超えてただの暗殺じゃないか。


越村は五次元について長々と語っていたが、ようは空間の三つ、時間の一つ、そして五つ目の次元、魂を定義するものらしい。

この論文、たしかにしっくりくる。

糠烏の話すこととぴったりなのだ。

魂の現世との近さと光の強さというものが次元と関わっていると考えれば、全て説明が付く。

4人全員、この考えに行きついた。

この論文は真実を話しているに違いない。

そして、この真実を公表されると都合の悪い人物がいるのだろう。


これは糠烏、そしてグループの存続に関わってくる可能性のある問題だ。

早急に解決しなければいけない。


「俺と双葉で情報収集に出かける。」

「ひでくん、人脈すごいもんねー!」


村上が越村の腕を掴みながら出ていく。

グループ関係なくラブラブ生活満喫ってところか。

まあここは第二の家みたいなものだしな。

糠烏にとっては第一の家なのだが。


仕事の提出は後回しになった。

仕事の早さをアピールしたいところだったが、今回の件の情報収集の早さをアピールしたほうがより好印象だという越村の提案からこうなった。


また糠烏と二人だ。



「なあ糠烏・・・」

「どうしたの?」

「いや、呼んでみただけ・・・」



名前を呼びたくなってしまう。のではない。

緊張して何を話したかったのか忘れてしまったのだ。



「緊張してるんでしょ、ほら落ち着いて・・・」



そう言って糠烏は俺を抱きしめてくる。


俺の身長は百七十二㎝、糠烏は百六十七㎝だ。

五㎝しか違わない。

だから、糠烏は俺を簡単に、そして巧みに抱きしめてくる。


とても落ち着くのだ。



「糠烏は、死ぬのが怖くないのか?」

「まだ死なないでしょ。私が死んで困るのは紳介じゃないの?」



たしかに死ぬと決まったわけではない。でも、暗殺の件に踏み込むのは恐怖があった。

なによりも、怜理を失いたくない。



「怜理、死ぬなよ。」

「私自身は死ぬのは別に怖くないし、死ぬなら死ぬで別にいいの。でも、紳介がそんなに私の事大切にするから・・・」

「怜理、優しいんだな。俺に気なんて無いくせに。」

「最初はね、私、人間関係も計算で行ってたの。優しくすれば優しくしてもらえる。つまり利になるってね。」

「それが真理とも言えるけどな。」

「でも、紳介は違う。それを分かってるくせに、心の奥底から人を大切にしている。」

「ああ、そうだよ。」

「私はね、紳介に憧れてたの。でも、結局分からなかった。」

「人間ってのはな、結局みんな自分が可愛いんだ。だから、俺だってきっと怜理と同じ。」

「そう、私もそれに気づいたの。だから・・・」


怜理は俺にキスをしてきた。もちろん口同士で。深いキスではなかったが。


「恋も、ありなのかなって。」


とても嬉しい言葉だった。

怜理が恋に目覚めたのだ。

心を失った少女が、人間の理を知った上でそれに乗るように恋をする。

周りの人からは冷めてるとか言われるかもしれないけど、それは真理を認めたくないだけなのだろう。

俺は怜理の恋を本物だと思っている。

だって、怜理の恋が本物じゃなかったら、怜理そのものが偽物になってしまうから。


「怜理からキスしてくるなんて思わなかった。」

「キスって、案外気持ちのいいものね。」


本能的にそうなっているからな。当然であろう。

でも、同時に心の繋がりでもある。俺にとっても、怜理にとっても。


「もっと、キスしよう。」

「うん、お願い。」


唇と唇を、舌と舌を、唾液と唾液を。

そして、心と心を、人間関係を。

すべてを混ぜこむ、深いキスの味。


怜理のことを、もっと知れた。

キスの動作だけでなく、表情も。


怜理って可愛いじゃないか。



キスが終わった後は、二人で談笑を始める。

後戯、とまではいかないが、そういう類のものだろう。

上昇地点があれば下降地点も必要だ。

最も、それを必要としているのは俺なのだが。


「怜理はいつ恋の経験をしたんだ?やたらと手馴れてるよな。」

「内緒よ。」

「怜理、過去のことは全部内緒だよな。まあいいんだけどさ。」

「恋人にすら話せない複雑な事情があるの。ごめんね。」


越村もそうだ。過去のことは一切話さない。

むしろ俺と村上がべらべら話しすぎているだけなのかもしれないが。

過去を共有できないからこそ、今を大事にしたいのかもしれない。

怜理や越村が研究熱心なのはそういう所からも来ているのだろう。


どうも、怜理と二人でいると彼女のことばかり考えてしまう。

それを分かったうえで怜理はフォローしてくれているのだが。

なんというか、情けない。


カップルの超優秀研究者とはどんな人達なのだろうか。

俺も別に恋をしたことが無いわけではないが、そううまくいくものではないと思う。

今度会ったらその話もしてみたい。

そもそも、まずは謝罪からなのだが。



―――次の日



「情報、手に入れてきたぞ。」

「さすが越村、仕事が早い。」

「やっぱり染井社長の陰謀らしいよー?」

「染井社長には要警戒ね。」


怜理、やっぱり死ぬのが怖いんじゃないのか?

まあ、怖くないほうが珍しいのだが。


「んじゃあ、謝罪の言葉はもう考えたし、情報の鮮度が落ちる前に向かおうか!」


俺たちは何も大学をサボっている訳ではない。

入った大学の授業内容が俺たちのレベルより低すぎて、やることが無いのだ。

金の問題は怜理と越村が全部解決してるから働く必要は一切ないし、勉強は優秀なライターと優秀なキャスターがいるこのグループ内で手分けしてすぐに終わる。

魔術の大学だから一般教養なんてほとんど勉強しないし、出席日数もそんなに必要ないのでどちらかというと通信制に近い。

教授曰く、授業に出ないと勉強を理解できなくて試験に落ちるだのレポートの内容についていけないだの言っているが、俺たちのような優秀な生徒が集まればちっとも難しくないのだ。


では何故ここの大学に入ったのかというと、去年まで幽霊研究サークルがあったからだろう。

去年までの生徒が何も収穫無しのただの慣れ合いサークルだったという理由で、今年から突然潰れてしまったのだ。

二年の村上と三年の越村はそのサークルに入っていたらしいが、相当酷かったらしい。

心霊現象のDVDを借りて見るだけ、とかはまだマシなほう。

とある日はネットの都市伝説サイトを見てバカ騒ぎするだけ、とか。

だから、村上と越村にとって、今の同好会はとても居心地の良いところなのだろう。


ちょっと闇に踏み込みすぎているが。


俺たちは、例のカップルにまず謝罪をした。

まずただ謝り、理由を聞かれたので怜理の性格と情報を得る戦法について話した。

会社でこんな謝り方したら最悪クビであろう。

でも、カップル研究者の片割れの夏目という人物がやたらと情報戦に関心を抱くのだ。

俺なりの臨機応変、というものだろう。


誤解は簡単に解けた。

なんというか、向こう側が、早く許して次に進みたいという風に感じ取れた。

それほどに俺たちの能力に驚いていたのだ。


「若いのによくやるねー。よかったら私たちの研究を手伝ってほしいな。」

「玲音、強くなったからと言って警戒心を失ってはだめだぞ。」

「闇の組織と優秀な大学生、どっちが怖いの?涼太。」

「まあ、そりゃあ闇の組織だな。」


彼らは闇の組織から身を隠しながら隠居生活という形で研究を続けている。

それ程に恐ろしい研究なのだろう。

もしかしたら、俺たちも隠居生活を強いられる時が来るかもしれない。

それは俺たちが望んでいることでもあるのだが。

俺たち幽霊研究同好会は、世の不思議、そしてスリルを求めているのだ。


「この仕事の早さはなかなかだ。是非俺たちの研究に協力してほしい。」

「私達の研究を手伝うということは、あの暗殺された生徒と同じ目に逢う可能性も出てくるの。でも、あなたたちが今行っている研究ですら十分危険なもの。」


「つまり、中途半端に足を踏み入れるより、思い切って闇に体ごと飛び込んでしまえということですね。」


自分達の事だけ考えて言っているのか、俺たちのことを考えてくれているのか・・・。

いや、多分どっちもなのだろう。どこか怜理の考え方に似ている。


「理解が早くて助かる。俺たちが行っている研究は魔術の根源にせまるものだ。幽霊も当然その分野に入る。そして魔術界隈のタブーだ。」


「闇の組織が情報を独占しようとしているんですよね。あのホムンクルスのように。世界を変える力があるから。」


越村らしい発言だ。元から闇に片足どころか半身踏み入れているような人物だからな。


「ホムンクルスに世界を変える力があることを知っているみたいね。どこまで深く知っているのかはしらないけど。あれは染井社長が研究リーダーを務めている裏研究の一つ。世界を変えるなんてものじゃない。この世の理が反転するようなもの。」


やっぱり染井社長か。あいつが諸悪の根源ってわけだな。

そしてなんだ。理が反転するって、いくらなんでも大がかりすぎるだろう。

進歩しすぎた技術というのはそんなにも恐ろしいものなのか?

まあ、いずれ解るときが来るだろう。今はそれよりもだな。


「手伝う上でこれは言っておきたいんですが、僕と糠烏さん、そして村上さんと越村さんはカップルなんですよ。」



「知ってた。涼太も分かってたよね?」

「谷崎と糠烏は分からなかった。」

「もう、涼太鈍いんだから。」



「俺と糠烏が恋愛に発展してから、どうも二人でいると緊張しちゃったりとかして、このまま研究続けられるのか心配なんです。」

「谷崎さんが勝手に緊張しているだけなので、その辺勘違いしないようにお願いします。」


怜理に訂正された。全て事実なのだが。


「ははは、なんか昔の俺たちみたいだな。昔の乙女な玲音がすごく懐かしい。」

「乙女とか恥ずかしいこと言わないでくれる?というか、このカップルは私たちと男女の立ち位置逆みたいだけど。」

「男女の立ち位置なんて関係ないだろ。俺たちの場合は玲音が頑張ってくれたおかげでなんとかなったな。」


やっぱり、誰だって同じ道を歩むんだ。

最初を乗り越えれば、待っているのは花満開の生活かもしれない。


「野守さんは何を頑張ったんですか?」


「誰かを想うってことは、その人に注意を向けるってこと。コンビネーションが大事な魔術界隈では、それはプラスなんだよ。」


「やっぱり両想いのほうがいいんですか?」


怜理が問いかける。やっぱり気にしてるんだ。

そもそも、あそこまで心を交わしておいて未だに片思いというのもおかしな話ではあるが。


「糠烏さんは、谷崎くんのことどう思ってるの?」



「私には恋愛感情どころか人情が無くて、人間関係は全て計算なんです。でも谷崎はそんな私の性格を知っていながら本気で私に恋してるんですよ。だからそれに応えてる。それだけです。」


「うわぁ・・・ 複雑っ・・・! これが今どきの恋愛なの?」

「俺たちが単純すぎるだけだろ、双葉。」


「人情が無いが故に完璧な人情を演じる。でもそれが一番魅力、というやつだな。」

「涼太、本当そういう哲学好きだよね。」


どうやらこの夏目という人物とはすごく気が合いそうだ。

一流の風格を持つ夏目とド素人の俺じゃ天と地の差だがな。


「でも、俺じゃ糠烏さんのような人と付き合うのは厳しいかな。谷崎くんは本当すごいと思うよ。その心を大事にするんだ。」


「意外ですね。僕と夏目さんはもっと考えが近いと思っていました。」


「確かにちょっと似ている部分はあるけど、俺はロマン主義だ。谷崎くんは現実主義だよね。」


なるほど、そこは盲点だった。

俺は現実主義だ。でないと怜理に恋するなんてありえなかっただろう。

というか、この夏目という男、こんなクールな見た目してロマン主義なのか。

人は見た目によりけりってやつか。


「幽霊研究者なのに現実主義って変わってるよねー。幽霊なんてロマンの塊みたいな存在なのに。」

「村上と越村はロマンの塊だな。俺らがいないところでロマンチックな恋愛してるんだろ?」

「さあどうだろうね!」


「今は幽霊も現実的な存在だ。幽霊がオカルトという立ち位置をしているのは民衆の間だけ。裏社会では金の成る木だ。」

「染井社長にとっては世界樹みたいなものだろうね。みんなは、あのホムンクルスが作られた理由、知ってる?」


ホムンクルスが作られた理由・・・

ただの研究ではないのか?そういえば理が反転とかよく分からないことを言っていたな・・・



「オルタナティブワールド。」



越村の発言だった。

え、何?オルタナティブワールド?

オルタナティブってたしか二者択一みたいな意味だった気が・・・



「ちょっとひでくん、私に内緒で何調べてたの!?」

「越村、とんでもない隠し玉を握っていたな。」

「さすがね。」


「おっと、これは君達を誘って正解だったよ。これはいつ暗殺されてもおかしくないね。オルタナティブワールドの概要については知ってるかな?」


「固有結界、ですよね。」


固有結界?あの伝説上の、疑似的な空間を作り出す魔術のことか?


「俺たちもずっと固有結界だと思っていた。だが、どうやら違うようなんだ。」

「あれは、世界そのものだよ。全ての理がひっくり返った世界。」


駄目だ・・・ 話についていけない。

なんでいきなりそんな大掛かりな話になるんだ?


「ホムンクルスとそのすごい世界にどういう関係があるんですか?」


「裏ではもう世界を作る準備はできてるんだよ。あのホムンクルスは鍵だ。あれが完成する前になんとかしないと、現実世界が崩壊する。」


「写真見たんですけど、ホムンクルスってもうすぐ完成ですよね?もうすぐ世界崩壊しちゃうんですか!?」


村上が言う通り、ホムンクルスはもうほとんど成長しきっているように見えた。

あの写真は十代半ばくらいの大きさの少女だったかな?


「後1年程で完成する。関係性を説明するには、桜と人間の交配とか魔術起動装置とか、色々説明しなきゃいけないな・・・」

「涼太、この人たちがスパイって可能性もあるんだよ?」

「玲音は人の顔を見ただけで嘘を見抜けるんじゃないのか?」

「申し訳ないけど、糠烏さんはよく分からない。」


やはりそうか・・・ 越村も分からないって言ってたしな。

キャスター特有の勘の鋭さでも分からないほどの人間なのだろう。


「まあ、スパイと分かったら殺せばいいだけの話だ。それからまた今までと同じ逃亡生活を続ければいい。」

「随分と荒くなったね、涼太も。」


怜理が、殺される・・・?

いや、スパイじゃなければ殺されることはない。

でも、スパイじゃないという確証もない。

俺は怜理の過去も本性も知らない。

怜理が死ぬなんて絶対に嫌だ。この辺ははっきりさせておかないとダメだ。

でもいつ聞けばいい?そもそも答えてくれるのか・・・?


「紳介、落ち着いて。」


怜理が突然俺を抱きしめる。


「なんだ怜理、やっぱ谷崎くんのこと好きなんじゃん。」

「双葉、今は静かに見守ってやれ。」


越村が気を遣ってくれた。


「紳介、私を見つめて。」


え、何・・・?

言われるがままに俺は怜理を見つめる。


「どう?私の気持ち、分かる?」


そういうことか。

野守さんは、こうやって緊張を克服したんだ。


「ほら、涙を拭いて。」


涙が止まらない。俺は強くないから、怜理を守れない。

守られてばっかりだ。


「怜理、守ってあげられなくてごめんな。」

「守ってくれてるじゃない。体の強さとか男らしさとかじゃなくて、紳介の強い心が、私の救いなの。」

「俺はずっと怜理の理解者だからな・・・。」

「これからも私に教えて。あなたの心、あなたの見える世界。」

「ああ、今の怜理には分からない沢山のこと、これから教えてやるからな・・・」

「楽しみにしてるよ。」


絶対に怜理を一人にさせない。

怜理自身は一人で構わないとしても、きっとそれは真実じゃない。

愛故に人は生きている。たとえそれが虚構のものだったとしても。

怜理だって、例外ではないんだ。

相手が虚構の愛しか分からない人でも構わない。

虚構だって極めれば真実になるんだ。

そう信じることが、怜理の存在への肯定だから。

魔術の小説を書いていたらいつのまにか人間関係の小説になっていた!

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