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【短編】東京メロディ  作者: 葵 なみだ
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空を見れば

目が覚めたら隣に裸の男が寝ていた。

こんな、漫画や小説によくあるシチュエーションに出くわしている裸の女がいた。


私だった。まぎれもなく、中村楓(なかむらかえで)22歳だった。

その男は知らない男ではなかった。

何故なら先月、わたしの大学の軽音楽サークルに入ってきて新年会をした時にいた2つ下の男だったから。

やたらわたしに話しかけてきて、それで、話してみたら気が合っちゃって話が盛り上がるうちにお酒も進んで・・・。

・・・そこからは記憶がない。

しかしこの状況は、“そういうこと”をしたわけで・・。

馬鹿だ、馬鹿だ、馬鹿だ・・・!やってしまった!

いや、そういうやってしまったという意味ではなく、ヘマをしたという意味のやってしまったということで。

そんなことはどうでもいい。

明日からどうすればいいのよ、これ・・・


「ん・・・あれ・・楓さん起きてたんすか?」

・・・下の名前で呼ばれてる・・・。っていうか名前なんだっけ!

「楓さん??あ、俺コーヒーいれますよ」

「えっと、あ、うん、大丈夫・・・私やるから」

なんとか名前だけでも聞き出さないと・・・。


テーブルの上に学生証・・・かしわき・・・じ・・・ん?

柏木仁・・・。

はぁ、全然知らないわ。

「ねぇ、柏木くん?」

「なんですか、楓さん」

「あなた、なんでここにいるの?」

「なんでって・・・ひどいなー楓さん、楓さんが誘ってきたんじゃないですかぁー」


え、今こいつなんて言った?わたしが誘った!!?


霹靂(へきれき)の如く衝撃の事実を聞かされ私は文字通り、棒立ちになっていた。


「楓さん?楓さーん!」

「え、あ、ごめんなさい・・・心の狼狽があまりにも激しくて一瞬別世界に逝ってたわ・・・そ、それでそのあとどうしたの?」


柏木の証言によると、つまりそういうことをしたのだ。

『セックス』をしたのだ。


私はコーヒーを持ってベランダに出た、風が気持ちよかった。

空を見上げた。


私はそっと泣いた。


・・・そんな風に綺麗にまとめるつもりは私にはないが、しかし、泣きそうなのは事実である。


「ねぇ、例えば、明日になったら私たちはまだ知らない者同士っていう都合のいいようにはできないかな?」

・・・と心の中で懇願(こんがん)してみたが無理そう。

でも、いう価値はあるか?


「ねぇ、柏木くん」

「はい、なんですか楓さん」

「もし、もしね?明日から私たちはまだ知らない者同士・・・っていうわけには・・・いかないよね?」

「いいですよ」

「だよねー、ダメだよね・・・・・へ?いいの!?」

「えぇ、いいですよ!」

「よ、よかったーじゃ、じゃぁ、明日からは他人同士ってことで、ただのキャンパスフレンドってことで」

「でも、条件があります」



自分の好きなことを交えたお話を書こうと思って書き始めました。

面白いかどうかはわかりません。

話がちゃんと終わるかもわたしにはわかりません。

生暖かく見守ってやってください。

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