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駅伝人生の始まり

今まで走ることに関心を持ったことがなかった。


小学校六年間、体力テストの50m走かシャトルラン、それか冬の体育でやる持久走くらいでしか走らなかったが、あくまで僕にとっては作業でしか無かった。


ただそれでも走ることが嫌いではなかった。

好き好んで走ることは無いが、苦手意識がないからなのか人よりかは走ることが出来た。

スポーツをしている人には勝てなかったが。

そもそも走ることを勝ち負けで見てなかったのだ。


そして小学六年生の秋頃に僕の人生に大きく影響を及ぼすものと出会った。

駅伝である。


その駅伝は出雲駅伝と言った。

大学生達が一見ゆっくりとも見える動きで十数人が固まって走ってるのだ。

正直最初は見ていて何も思わないどころかつまらなかったが、二十分が過ぎた頃に一気に場面が動いた。

1人が50m走のような動きで飛び出したと思ったら、それに続くように一人、また一人と着いて行った。


そこから二時間ほど画面から目が離せなかった。

瞬く間に変わる展開に、心が踊った。

そして駅伝が終わりテレビ中継が終了すると、無性に走りたい気持ちになった。


その日僕は、初めて自分の意思で走り出した。

同時に、中学校に入学したら陸上部に入部することを決意した。


この瞬間、僕の駅伝人生は始まったのだ。

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