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神様とかみさま
そのとき神様はボクに言った。
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ボクの横にはいつも「神様」がいた。
そいつはいつも表情をコロコロと変えながら下を眺めてる。
一体何が楽しいのか。泣いたり苦しんだりしてるくせに最終的には必ず笑うんだ。
ボクは何も分からないけれどその笑顔だけは好きだった。
そいつは毎晩ボクに言う。
「私はね、何者でもないし何者にもなれないんだ。」
ボクは毎晩それの意味も分からず聞いていた。そいつはボクが分かってないことが分かってるはずなのに言葉を続ける。
「でも私は、何者にもなりたいんだ。だって何かになるために生まれてきたんだから。」
ボクはそれをボクだけの子守唄にして眠りにつく。
- イッテラッシャイ