死、そして異世界へ
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様子見で出します
第一章 奴隷の転生者
──ジャラジャラ、鈍い鎖の音が響く。
──んんっ……ここはどこだ?
俺の名前は林山圭太、東京の高校に通う16歳だ。
普通に学校に通っていたが最近は不登校になっている。人間不信になったからだ。
20××年5月、この日は久しぶりに外に出た。
ずっと考え事をして歩いていた。その時、車と衝突してしまった。
──そうだ俺は死んだんだった。でも手になんかの感触がある。しかし、周りが真っ暗で何も見えない。そんなことを考えていると外から声が聞こえてきた。
「奴隷売りフェスティバルの開催でーす。」
──奴隷売りだと?全くもって状況が理解できない。奴隷制度はどこの国でも禁止されているはず、でも言葉が分かることからしてここは日本なのか?
「本日の奴隷達はこちらでーす。」
その言葉と同時に視界が一気に明るくなった
手の感触は手錠みたいなのをされているのがわかった。まさか…奴隷って俺のことか!!
おい、嘘だろ死んだはずなのに奴隷になってるなんてどういう状況だよこれ、完全に無理ゲーじゃねーか!
「そこのかわいい子を10万バリスで買おう。」
「ちょっとその子は俺のものだ15万でどうだ」
「そうですね今回の目玉商品ですからねもう少し高値で買う人はいませんかー?」
20万、28万、35万っとドンドン高くなっていく。どれほどかわいいのか見てみたいがここからじゃ見えない……そうじゃないそんなことよりも俺はどうすればいいのだろうか?このまま奴隷として生きていかないと行けないのか?それは嫌だ。奴隷なんざもっぱらゴメンだ。でもどうする、このままだといつ買われてもおかしくない、というか俺って買われるのか?
「そこまで!!今現在10億バリスで終了とさせていただきます。では購入者はこちらへどうぞ。」
さっきのかわいいっと言われていたやつが売れたらしい。買ったやつは見るからに金持ちって感じだった。てか10億っておかしいだろ
彼女が売れて静かになりつつある会場だが急に一人の女の人が声をあげた。
「そこのずっと考え事をしている少年を買いたのですが?」
「ほう…いくら出す?」
「5万バリスでどうでしょうか?」
「毎度あり!!」
その言葉と同時に俺の檻が開けられた。
……えっ考えているやつって俺のことなの?
俺は混乱したまま会場の奥へと連れていかれた。正直言って売れるとは思わなかった。しかし、何故俺なんだろう?疑問はあるがまぁ檻から出れたし良しとするか
「では契約をお願い致します。」
その人はナイフで自分の指を裂いた、その血を俺の背中にある紋章に一滴垂らしたその瞬間、俺に激痛がはしった。
──ヤバい割とガチでヤバい、だがそれも一瞬で終わった。
「契約完了です。これであなたの言うことには逆らえなくなりました。」
「はぁ?」
思わず声が出てしまった。
「黙れ!!奴隷のぶんざいで。はぁ?っとはなんだ奴隷なんだから当たり前だろ!!」
なんかめちゃくちゃ怒られた。なんなのここの役員、大丈夫かよ。
第二章 魔物討伐の転生者
奴隷売り場をあとにした、俺と女の人、その道で
「これからよろしくね!私、サテラって言うのあなたは?」
嬉々に話してきたので少し驚いたがまぁ無視するのも良くないし答えるか…っと言うか今、サテラとか言ってたな明らかに日本にいない名前だったな。俺、本名名乗っていいのかな?長いし名前だけにしようかなっと考えている時に
「ねぇ聞いてる?もしかして耳聞こえないの?」
っと心配そうにこっちを見てきたのでとっさに
「ジルマです。」
っと言ってしまった。ジルマはゲームなどで使っていた名前だ。学校に行ってなかったからあまり女の人の耐性がついていなかったしゲームでの会話でジルマって言っていたからとっさに言ってしまった。
「ふーん、ジルマって言うんだ。」
「はいっで俺はご主人様のことをなんと呼べばいいですか?」
なんだよ俺って奴隷慣れてんのかよ!自分で自分を殴りたくなる。何がご主人様だ、なんで急に出てきたんだよ!
「あっ私のことはサテラでいいよ。あと敬語じゃなくてもいいよ。」
笑顔でそう言ってくれた。なんといういい人に俺は買われたんだ。これなら奴隷でもいいや。
「ところで、サテラさんどうしてこの俺を選んだんですか?」
なんか勝手に敬語になってしまう。
「そうだった、いやねー奴隷の中で1番安そうだったから選んだんだよー」
っと陽気に話してくる。
「なんだよそれ、俺、安そうに見えたかよ!せっかくモテ期が来たと思った自分がバカみたいだぜ」
くそっなんだよ安そうってよ人を見た目で判断すんなよ!
「ゴメンってそんなに怒らないでよーそういえば奴隷の時に何考えてたの?」
そんなんどうでもいいだろっとツッコミたいところだがまぁ適当に
「まぁ適当に今後はどうして生きていこうかとか色々です。」
へぇーっと不思議そうな顔で俺を見てきた。
「ねぇジルマは強いの?」
急に真顔になり話してきた。
「強いかどうかはわからないまだ誰とも戦ったことないから」
まぁケンカは強い方だったけどここだと武器を使いそうだしな。
「じゃあさ、どんな武器が使えるの?」
「武器なんざ使ったことねーよ」
えっ、と驚いた様子で俺を見てきた。
「じゃあさ試してみない?もうそろそろ奴隷だけのコロシアムが開催されるの、それに出て腕試ししてみない?賞金も出るらしいよ。」
なんだよ聞くからに怪しいコロシアムは、まぁ腕試しなら出てもいいかなー
「腕試しぐらいなら出てもいいかなー」
「じゃあ決まりね。そのコロシアムは明後日だから頑張ってねー」
嬉々に言ってきた。
くそっ自分が出ないくせに陽気になりあがって、そのムカつきもサテラのかわいさに免じて許してやろう。というか明後日か…ちょっとでもいいから訓練ぐらいしとくか、この世界には魔物とかいるのかな?
「なぁーサテラここら辺に魔物とかいるん?」
「街の外に行けばいると思うけど」
「なぁそいつらって強いのか?」
「ここら辺だとそこまで強い魔物はいないと思うけど」
なら街の外に行って魔物とかを倒しに行くか、そうすれば少しは戦えるだろう
「もしかして訓練に行くの?じゃあ私もついて行く!」
「まぁサテラは俺のご主人様だから止めたりしないし好きにしな」
ヤッターっと喜んでいた。
──広すぎる、地平線がどこまでもあるかと思うぐらい広い
街の外に来た俺たちだがあまりモンスターらしきものはいない。ここに来る時に話したがサテラは魔法使いらしいでも一人じゃ魔物を倒せないから奴隷でも買おうかなっということになったらしい。
「なぁ魔物全然いないじゃん」
「おかしいはねーいつもはいっぱいいるのに」
そんなことを話していると草むらからなんか出てきた。来たぜこれを待っていた、奥義フラグ回収!
「来たか魔物」
俺は買ってもらった剣を強く握り構えた。
草むらから出てきたのはゴブリンらしきものだった。なんかめちゃくちゃ遅く感じたのでそのままゴブリンを斬った。
「凄いよジルマ、ゴブリンを一撃で倒すなんてレベル1だったら普通に苦戦する相手なのに!」っと尊敬の眼差しで俺を見てきた。
そんなにこいつって強いのかめちゃくちゃスローに見えたんだけど。
「この調子ならコロシアム優勝あるかもしれないよ!!」
やめてくれー俺に期待をしないでくれ負けた時に一番落ち込むから。
その日は次々とゴブリンを倒したり羽の生えたトカゲみたいなのを倒した。
「ふぅー疲れたなー」
「お疲れ様よく頑張ったよ」
今思ったけど、これって普通に奴隷とご主人様の関係じゃないよな。なんかもっとこう「私に従いなさい」とか言うんじゃないのかな?
「なぁーサテラって奴隷とか慣れてないの?」
「どうして?」
「いやー俺が思っていた扱い方と違ったからちょっとね。」
「私はジルマが気に入ったから」
ちょっと顔を赤くして言ってきた。
えっ、何これ誘われてんじゃねーの
「そ、それならいいんだけど」
クスクスとサテラは笑った。
──この笑顔を守りたい。俺は自然とそう思った。そのためには自分が強くならないといけないな。頑張るしかないか。努力はきらいではないが正直めんどくさい。まぁ頑張るけど。
その日からめちゃくちゃ頑張った。
第三章 奴隷コロシアムの転生者
前にサテラが言っていた奴隷コロシアムが今日始まるらしい。なんかしれないけど楽しみだ。
「じゃあ頑張ってねジルマ、私は上で見てるから。」
「おう!任せとけ」
「奴隷コロシアムに出るペアの人達はこちらで手続きをしてくださーい!」
手続きを終えて俺は選手の控え室に通された、みんなめっちゃ強そうなんですけどめっちゃ見られてるんですけど。
「武器はこっから選べ!」
流石奴隷ばっかだから扱いが雑だなー。というかどんな武器があんのかなー。
武器がある所に行ったらもうすでにいっぱい人がいた。ヤバいドンドン武器が無くなっていくさっさと取らないと、まぁ俺は短剣とマントだけで十分だけど。
「Aブロックの奴らは準備しろ!」
もう始まんのかよっていうか俺たちは試合見れへんのかよ。俺は最終組のDブロックだからまだまだ時間あるなー。
『さーいよいよ始まりました!』
Aブロックが始まったみたいだな。
そしてB、Cブロックも終わり
「次は俺か」
ヤバいなんか緊張してきた。周りはみんな武装してるし、中にはマシンガンやライフルみたいなやつを持ってる人もいるし、ってか反則じゃねそれ、はっきり言って無理ゲーだわ。
『それでは最終組のDブロック始まりです』
ざっと50人ぐらいか、まぁ端っこにいといたら最後の10人ぐらいには残れるだろ。さっきから戦いを見てるけどみんな足遅くねなんかスロー再生されてるみたいに見えるんですけど。
「おい、見ろよあそこのマントのやつ武器持ってないぞ。」
一人がそう言うとみんながこっちを見てきた。めんどくさいなー、20人ぐらいいるし、まぁ負ける気はしないけど、
「武器持ってないからかかってこいや!!」
その言葉の直後一斉に俺のところに走ってきた。なんだ、こいつら脳筋かよ。ちょっと挑発しただけなのに
攻めてきた奴らを全員ぶっ倒した。残りは10人、これいけんじゃねーの。
「おい、あいつって前回の優勝者だよな。」
その言葉で会場がどよめき始めた。
はぁ?前回優勝者と同じブロックって運が悪いなー。どんなやつだ。指を指してる方向を見るとミニガンを持った身長3mぐらいのやつだった。何あれ怖い。絶対ヤバいやつだって。
「うぉーい、お前ら全員蜂の巣にしてやる。」
前回優勝者がそう言った。
ヤバい殺される。一旦落ち着こう、俺は強い、強い、よしやってやる!
ミニガンを構えて撃つ体制に入った。
バンバンバン…物凄い速さで撃たれていく。
俺は難なく避けた。周りを見渡すと立っているのは俺とミニガンのやつだけだった。今ので全員殺られたのか。ただのチートじゃねーかよ。
「あとはお前だけだな」
ミニガンを俺の方に向けてきた。銃口が怖い。
「ま、負ける気がしねーなー」
「すぐに楽にしてやる」
俺は腰から短剣を二本取り出した。まずは横に走って弾をできるだけ減らしておきたい。
俺はコロシアムの側面に沿って走った。案の定ミニガンを撃ってきた。
よしこれならいける。
俺は急に走る方向を変えて銃弾に突っ込んだ。そしてあたかも当たったかのように倒れた。
「ちょろちょろ逃げあがって、俺に勝とうなんて思うなよ。」
ミニガンから手を離した。
今だ!!
俺はコロシアムの側面を蹴って加速した。敵が慌ててミニガンを放った。だがそれを華麗に交わしてミニガンを破壊した。
「おい、あのやつやるじゃねーか」
観客から歓声が上がった
「どうだ!さっさと降参しやがれ!」
「ふっふっ、ふふふ、ハッハッハッハッ、笑わせてくれるわ。俺の武器はミニガンだけじゃないだよ!」
そう言うと背中から長い太刀とドデカいハンマーを取り出した。
「出た、アレだ前回優勝した時に使っていた武器だ!」
観客がそんなことを言った。
「本当だ、あれが死をもたらす【刃のてっつい】か」
何それミニガンがガチの武器じゃなくてハンマーと太刀が本当の武器なのかよ。でも遠距離よりもマシだしいいかなー。
俺は攻めて行った。その時まだ射程外なのにハンマーを振り下ろした。その瞬間地面が揺れ砂ぼこりが飛んできた。ヤバい足場が悪い視野も悪い。そう考えていると砂ぼこりの中から太刀が見えてきた。ヤバい切られる。必死の覚悟で避けた。
「ほぅ、今のを避けるのは大したもんだ」
「うるせー!身長高いからって調子に乗るなよ!!」
「俺のコンプレックスを言うな!」
えっ、コンプレックスだったのかよ。しゃーねー俺が覚えたスキルを使うか。
「じゃあこっちもいくぞ!【神造空間】展開」
俺がそう言うと周りが薄暗くなった。
このスキルは自分のスピードをあげて周りのスピードを遅くすることが出来るチートスキルだ。しかし5分使ったら2時間はそのスキルは使えなくなる。一種の賭けみたいなものだ
よしこれならいける!
『おーっとなんという速さでしょう。速すぎてジルマ選手の姿が見えません』
俺は双剣でデカブツを倒した。
『おーっとこれはなんという下克上だー!』
うぉーーっと観客がわいた。サテラもこっちに向かって手を振っていた。
『ここからは一時間の休憩を挟みます』
休憩が終わり決勝戦が始まろうとしている。
「まぁ1時間たったしあと1時間でスキルも使えるようになるし行けるな」
『皆様お待たせ致しました。決勝戦です』
よし行くか、俺がそう呟いた
『まずはAブロック、腕切りのザーナス!』
『続いてはBブロックの大魔法使いのバラス!』
『そしてCブロック、剣士のヴィセンテ!』
『最後はDブロックの革命王ジルマ!』
なんだ?選手紹介されんのか、それになんだよ革命王ってのは
「はぁーん♡貴方の腕が欲しい」
なんだコイツサイコパスかよ
「この大魔法使いバラス様によって沈むがいい」
なんちゅうことを言い出すんだこの人
「ここは剣士として負けるわけにはいかないよ」
やっとまともなのが来たか
「…えっこれって1人ずつなんか言わないといけないの」
3人が一斉に頷いた
「えーとじゃあよろしくお願いします」
「あら可愛い子、食べたくなっちゃう」
いや、怖っなにこれ想像の20倍は怖いな
『さぁーお互いの挨拶も終わったところで試合開始です!』
やっと始まったか
始まって5分足らずで魔法使いのバラスが魔力切れによって力尽きた。大魔法使いじゃなかったのかよそれによく決勝戦まで来たな
『さぁー残るは3人です!』
「ジルマー!頑張って!!」
サテラが叫んできた、ちょっと恥ずかしいんで黙って欲しいがまぁ応援してくれるだけでいいとするか
「あーんもう逃げないでよ」
ザーナスがそう言いながら剣を振り回して追いかけてきた。
いや、それは逃げるだろ、よしさっきとは違うスキルを使うか
「くらえ!!サイコパス女!!【神造埃】!!」
解説しようこのスキルはキレイなちりを幻覚のように見せて戦意を喪失させるスキルだ
「あーん目の前に愛しの彼が…」
そう言ってその場に倒れた
「ざまあみろサイコパス女!!」
「君は色々と卑怯だね」
「お前も人のこと言えないだろ!ずっと端っこにいやがって」
「僕は君と戦いたかっただけだよ」
「なんだよ気持ち悪いな」
「君には凄い力があると思ったからね」
「ていうかなんだよ騎士って奴隷でもなんでもないじゃん」
「僕は雇われた民なので別に構わないのだよ」
何?雇われたら奴隷じゃなくてもおっけーなのかよ
「じゃあ僕から行くよ【聖なる大剣】」
ヴィセンテがそういった瞬間剣が光始めた
「これで君も終わりだよ」
途端剣を振り下ろした、すると猛烈な音とともに斬撃が襲いかかった
「くそっ間に合わねー!」
俺は双剣で光を防いだ
「やっぱり君はやるね」
「あっぶねーなんだよ今の光わよ」
「あれは【空間切断】だよ」
おいおい聞くからにやべーやつじゃん
『おおっとこれは凄い戦いだー!!』
実況の人が興奮したように言った
そっからは五分五分の戦いが繰り広げられた
ヴィセンテと戦い始めてから10分ぐらいたった
神造空間はまだ使えないか…でも相手もあの【空間切断】を使ってきてないからまだ大丈夫だけど、よしっじゃあそろそろ決着をつけようかな
「そろそろ決着をつけるぞ!ヴィセンテ!!」
「そうだね、僕も疲れてきたよ」
「くらえー!!【崩壊の旗】」
「こっちもいくよ【聖なる双剣】」
俺の方は簡単に言うと死の呪文だ
ヴィセンテの方はさっきの空間切断の二つバージョンだった
『おーっとこれは両者とも最後の賭けか?!』
俺たちは相討ちになった…そして同点ということで同率1位という結果になった
まさか1位になるとはな
「ジルマー!凄くかっこよかったよ!!」
「そりゃーどーも」
こうして奴隷コロシアムは幕を閉じた
それにしてもヴィセンテを雇ったのはどんな奴なんだろうな…
「今日は何か美味しいものを食べましょう、ジルマ」
「まぁ俺はなんでもいいけど」
「うーんそうだね…じゃあ私が作ってあげる」
「えっサテラ料理できたの?」
「失礼ねー私だって女の子なんだから料理くらい出来ます」
へぇーと無関心な返事をして宿に向かった
宿に着きサテラはご飯の支度をすると言って部屋を早々に出て行った
にしても俺ってなんでこんなに強いんかなー、自分のステータスって見れねーのかなーっとそんなことを考えていると下から声がした
「ジルマー出来たよー」
「今行くよー」
俺は下の食堂に向かった
「美味っめっちゃ美味いぞこれ」
「でしょでしょ、じゃんじゃん食べてね」
サテラの料理は絶品だった、少なくとも日本にいた時の飯よりも美味しいと感じた
それから少々雑談をして寝ることにした
第四章 クエストを受ける転生者
翌日、俺はサテラと共にギルドへ向かった
「ギルドで登録するとギルドカードが貰えてそこにステータスや覚えたスキルなどが書いてあるんだよー」
「へぇーそりゃ便利なカードだな」
これを待ってたぜ自分のステータスを知る時をな
「それにね倒した魔物もそのカードを見たら分かるんだよ、だから一緒に登録しようよ」
「そうだな」
俺たちはギルドの中に入っていった
中は色んな冒険者で溢れ返っていた
えっとギルド登録はこっちかな
「あなた達はギルド初めて?」
「あ、はいっ初めてです」
「ようこそギルドへ、じゃあ早速ギルド登録しますね」
そう言ってギルドのおねーさんはカードの準備をした
「じゃあここに手をかざして下さい」
俺がギルドカードに手をかざすとカードが光り始めた
すっげー!
「はーい、登録完了でーす、これから頑張って下さいね」
俺はその場を去った、綺麗なおねーさんだったなー
「ジルマー!登録できた?」
「あぁ無事にな、サテラは?」
「私もオッケーだよ」
そういえばまだ自分のカードを見てないな
俺は自分のカードに目をやった
……なんじゃこりゃー!?いや待て他のやつはどれぐらいのステータスなんだろう、相場が分からんから強いとは言いきれないな
「なぁーサテラのカード見せてや」
「うんいいよ、じゃあ交換」
俺はサテラとカードを交換した
……ん?サテラは魔力が高いけどそれ以外普通だなー
ていうかこれが普通ぐらいなら俺どんだけ高いんだよ
「えー!!こ、こ、これってジルマのステータスなの!?」
「あぁそうだけど?」
「どうなってたらこうなるの!?私魔法使いだけど私より魔力が高いってどういうこと!?」
「知らねーよ、俺も見た時びっくりしたわ!」
そう、俺のステータスは全てがカンストしている状態だった
「それに職業【ギフテッド】ってなに!?」
ギフテッドって確か…天才的とかそういう意味だったような気がする…てかそれって職業なのか?
「ま、まぁいいわ…でもこれならクエストの難しいやつも行けるかもしれないよ」
「まぁそうだな」
「あっでもクエストに出るには最低でも3人必要なんだった」
そんな決まりがあったんだ…じゃああと1人か
「ここって募集とかしてないの?」
「適当にそこら辺で座ってたら来るかもしれないよ」
そんなんで来るもんなのか?まぁ俺よりサテラの方がこの世界を知っていることだし任せるか
俺たちはギルドの空いている席に座った
…10分待ったけど誰もこねー
「…全然来ないじゃん」
「…全然来ないね」
しばらく沈黙が続き俺が諦めかけたその時、
「ねぇーあんた達、もしかして仲間探してんの?」
俺はその声にびっくりした、喋りかけてきたのは背の高い男勝りな美人の女の人と背の小さい可愛い女の子だった
「えっあ、あぁそうですが」
「なら決まりだな、私はカーナだ、でこっちのちっこいのがフローだ、よろしく頼む」
「よ、よろしく…お、お願いします」
えっちょっと待ってなんで勝手にことが進んでんだ?
「ちょっと急すぎないか」
「まぁいいんじゃない、せっかく来てくれたんだし…」
まぁ仲間が増えたことによってクエストが行けるようになるのは嬉しいけど
「そ、そうだ!みんなの職業はなんなの?」
俺がそう聞いた、まぁ使える職業ならなんでもいいや
長年ゲームをやってきた俺だからな大体の職業なら分かるから使えるか使えないか分かる
「そーいやまだ言ってなかったな私は【弓使い】だ、そしてフローは【魔法使い】だ」
……遠距離攻撃のやつしかいねーじゃねーか!!
「えぇー!フローちゃんは魔法使いなの!?私と一緒じゃん!」
そんな呑気なこと言ってる場合じゃねーよ!
「こっちだけ自己紹介もなんだしあんた達もやってくれよ」
「あぁそうだな…えー俺はジルマって言うんだよろしく」
「私はサテラね、このジルマのご主人様でーす」
余計な事言うんじゃねーよ
「…ご主人様?ま、まぁいいわそんであんたの職業は?」
「お、俺か、俺はだな【ギフテッド】って職業なんだけど」
「なんだその職業、聞いたこともねーぞ」
「そんなん俺に聞かれても分かるか!そんなことより早くクエスト行こうぜ」
カーナは納得のいかない顔で睨んできた、俺はそれを無視して
「なぁーサテラ、ここってどんなクエストがあんの?」
「んー?色々あるよ、例えば魔物討伐とかダンジョンとか」
へぇークエストにもいくつかの種類があるんか…
「やっぱり最初は魔物討伐だろ、ダンジョンはちとレベルが高すぎる」
カーナがそう言うとフローも頷いて同意の意志を示した、へぇーダンジョンってレベルが高いんだ、色々勉強できるな
「じゃあ魔物討伐でいいだろ、でどんな魔物があるんだ?」
「あの掲示板の所に貼ってある紙に書いてあるよ」
俺はサテラが指している方を見た…めっちゃ紙が貼ってある掲示板があった
「めっちゃあるなぁー、適当に取るか…」
俺が目をつぶって取った紙を見た
「ん?『デスデビル』って魔物の名前か?」
「い、今デスデビルって言った?」
サテラが焦りながら聞いてきた
「あぁなんか問題でも?」
「そりゃー無理だな諦めろ、私達では歯が立たない」
っと黙々と掲示板を見ていたカーナが言ってきた
「よしっこれにしよーぜ」
カーナが取った紙は『リザードマン』の討伐だった
デスデビルがとても気になったがまぁリザードマンでいいか
「よしっじゃあ行くか」
カーナがギルドの人に紙を持っていった
……はぁー、テレポートとかないんかよこの世界は
俺たちは3時間ぐらい歩いてリザードマンのいる森にやってきた
「あ、みんなちょっと待って、支援魔法かけるね」
そう言うとサテラは俺たちに魔法をかけた
「お、サンキューな」
「よしっ行くか」
俺たちは森の中へと入っていった
……全然いない、静かだ
俺たちが森に入ってから数十分たったが全くリザードマンが見当たらない
「おっかしいわねー、全然リザードマンいないわね」
サテラがそう言った直後
「うぉー」
なんかの鳴き声みたいなのが遠くから聞こえてきた
「おいっ今遠くから鳴き声みたいなの聞こえなかったか」
「そぉー?私は何も聞こえなかったけど」
「私も聞こえなかったが」
えっじゃあ聞こえてたんは俺だけか……えぇー俺だけ!!なんか嫌だな
そんなことを考えていると
「う、うちはき、き、聞こえたで」
フローが言った
…思っきり関西弁だな、それに話せたのかよこいつ
「お、おいっフロー、お前が喋るなんてめずらしいこともあるんだな」
一緒にいるやつでもあんまり喋ってるところを見たことがないぐらいめずらしいのかよ…でも喋るっていうことは近くに魔物がいるっていうことだよな
「じゃあそんなにめずらしいなら近くに魔物がいるっていうことだよな」
「あぁそうかもしれねーな」
なんか敵感知スキルとかないのかよ、だいぶ暗くなってきたし
「なぁーだいぶ暗くなってきたし今日は帰ろうぜ」
俺がそう言うとサテラが驚いた顔で振り返ってきた
「何言ってるのジルマ、今日は森で泊まるのよ」
…はぁー!?どういうことだよ
「どういう事だよ、魔物の襲われて終わりじゃねーかよ」
「ちっちっちっジルマくんこの私を忘れてない?」
「何か策があんのかよサテラ」
「私が結界を張るのよまだ分からないの!!」
「はぁー!?けっか……ぐうぁぁぁ!!」
俺がサテラに口答えしようとしたら首に激痛が走って地面に倒れ込んだ
「えっどうしたのジルマ!!大丈夫?」
「いや、なんでもないです…ご主人様」
ん?無意識に口が動いた!?…そういえば俺って奴隷なんだっけ
「どうしちゃったのジルマ!!ご主人様だなんて…」
「ん?これは…奴隷はご主人様の人に口答えしたら首についてる首輪に締められんだよ…っていうか本当にご主人様だったんだなサテラって」
理不尽にも程があるわ!
「えっそんなのあるの!?知らなかった!!」
ご主人様なのに知らないとかおかしいだろ!
「ご、ごめんねジルマ、知ってたら教えて事前に防げたのに…」
ん?やけに素直だなー
「やけに素直だなサテラ、まぁ知らなかったなら仕方ないな…」
「だ、だって!ジルマがそんなに苦しむ姿なんて見たくないんだもん!」
サテラは顔を真っ赤にして言った
「お、おう」
俺も反射的に目を逸らして顔を少し赤くした
「おアツいことだね〜2人とも」
カーナが余計な事言ってきた
「そ、そうだよ2人とも〜!そんなことよりサテラさん、結界はってください」
フローが頬を膨らまし怒ってきた
フローは正直可愛い、カーナはどっちかと言うとかっこいい
「わ、わかったちょっと待っててね」
サテラが魔法詠唱を始めた
「さて、どうやって寝るかだが…ジルマお前はあっちで寝てくれ」
カーナは今張っているテントじゃなく遠くを指差し言ってきた
「ちょっと待て、そのテント5人用じゃなかったか」
俺たちが持って来ていたテントは5人用だった
「あぁ5人用だが男とは寝れない、何されるか分からんからな」
んん?まるで男がみんな野獣みたいって言ってる事じゃね
「5人用だから一人分開ければ間違いなんて起きないからいいじゃん」
「そーだぞサテラの言う通りだ!」
「ふむ、じゃあ寝る順番は左からフロー、私、サテラ一個あけて、ジルマでいいか?」
お、案外当たってこないな…
そんなことを考えているとザーザーと雨が降ってきた
俺たちはすかさずテントに入り込んだ
「あっぶねー、急に降ってきたな」
「森の天気は変わりやすいからな」
「ちょっと濡れちゃった」
今思ったけど閉ざされたらなんかヤバいことしてるなって思っちまうな
「じゃあ寝ましょカーナ、フロー、ジルマ!明日は早いわよ〜」
相変わらず元気だなー
俺たちは眠りに入った
…数時間後
んー?雷でも鳴ってんのかな
外では雷が鳴っていた
魔物が来てないかちょっと外を見に行こうかな
そう思い立ち上がろうとした瞬間、何者が上に乗っているのが分かった
俺は恐る恐る顔を上げると今にでも泣き出しそうな顔のフローが俺の体にしがみつき小刻みに震えていた
「おいっどうしたフロー、もしかして雷が怖いとかないよな」
俺はフローにだけ聴こえる音量で話した
「もし怖いんなら俺じゃなくてカーナとかにしがみついとけよ」
でもなんか妹みたいで可愛いなー…ってそうじゃないこんな所サテラやカーナに見られたら俺がロリコン認定される
「だ、だって…カーナは寝相が悪いからダメなの」
ほんとにあいつ男みたいだな
「じゃあサテラで良くないか」
「サテラさんはちょっと小さかったの」
じゃあ俺は抱きやすい大きさって事だな…ふざけんなよ
「じゃあそこを退く気はないんだな」
フローが小さく頷いた
弱ったなぁこのままだったらほんとにまずい、まぁ一番に起きたらいいか…寝よ
翌日
ん?朝か…
俺は周りを見渡した…誰もいない……えぇー!どういうこと!?
すると外から爆発音が聞こえてきた、俺は急いで支度をしてテントを出た、テントを出た瞬間サテラ達が見えた
「おーい!サテラどういう状況だこれ?」
サテラはこっちを一瞥もせずに淡々と告げた
「結界を破壊して魔物が入ってきたのよ」
おいおい、マジかよ
「じゃあなんで起こしてくれなかったんだよ」
「そ、それは……フローとね…抱き合って寝てたから…」
顔は見えないが絶対引いてやがる
「あれは誤解だ!聞いてくれあれは…」
「そんなことは今はどうでもいいの!今は魔物よ!」
俺の言葉にサテラが被せて言ってきた
「おうそうだな、でどんな魔物なんだ?リザードマンか?」
「今回の奴はちょっと厄介だ」
カーナが急に入ってきた
「厄介ってどんな奴なんだよ」
「今回は逃げた方がいいかもしれませんね」
フローが言ってきた、相当ヤバい奴ってのは分かった
「でその魔物は今どこに?」
俺の視界の中には魔物らしき物陰もなかった
「その魔物、時々超高速移動するから今見えないの」
なんじゃそりゃ、肉眼で見れない速度ってどんだけなんだよ、まぁ俺は集中すると敵が遅く感じるスキルを持ってるから大丈夫だと思うけど
「そうだ、今戦ってる魔物の名前はデスデビルだ」
…全くいらん伏線回収だな
俺がギルドで取ったクエストの紙に書いてあったやつだ
「そんなにヤバい奴ならさっさと逃げようぜ」
今回の目的はリザードマンの討伐、いらん戦闘はできるだけ避けたい
「なんでよ!せっかくジルマが起きたんだったら倒してよ!あんな魔物」
おいっ逃げた方がいいって言ってたじゃないか
「ダメだサテラ、あいつはロリに手を出すとんでもない変態なんだぞ、あんな奴ほってけ」
おいおいひどい言われようですねー
「あれは誤解だって言っただろ!フローもなんか言ってくれよ」
「私はロリではありません!」
そんなことはどうでもいいんだよ!
フローがそういった時、魔物が現れた
「来たよ!ジルマ!!やっちゃって」
しゃーねーな、ここは新しいスキルを使うか
「くらえ!【光る双剣】」
そう言うと俺の短剣2本が光だした
そして俺はデスデビルに斬りかかった、そして真っ二つにした
「流石はジルマ、魔物なんてイチコロだね」
「……はっ、す、すげーなジルマって…」
この状況があまり理解出来てないなカーナは
「凄いです!デスデビルを一撃だなんて」
フローは尊敬の眼差しで俺を見てきた
フローにはそんなことより俺の誤解を解いて欲しいのだが
「あ、あとその…ジルマさんと抱き合って寝てたのは事実ですが…わ、私が夜の雷が怖くてジルマさんの布団に入ったので、ジルマさんは無実です」
フローが顔を赤くして言った
よかった誤解を解いてくれた
「フローちゃん、無理しなくていいのよ、ジルマに脅されてるんでしょ?」
いや、どういうことだよ
「ちょっと待てよサテラ、別に脅してねーし、フローが自分で言ってんだよ、なフロー?」
フローがコクコクと首を振った
「まぁ納得はいかねーが、先にクエストを終わらせよーぜ、ジルマがいたら一瞬だろうし」
いやっ納得してくれよそれになぜ俺頼みなんだよ
「そーだね、ぱっぱとクエスト終わらせますか、ジルマ頼んだよ」
だからなんで俺頼みなんだよ
「別にいいけどお前らも頑張れよ」
みんなが頷いた
俺たちは森の奥へと進んでいった
「全然いないじゃん、ほんまにこの森にいんのか?」
俺たちは数時間森を歩き回ったが未だにリザードマンが現れていなかった
「そんなことはないはずだぞ、なんせ私とフローは前にもリザードマンのクエストを受けたことがあるからな」
「ちょっと待て、2人じゃクエスト受けれないんじゃねーの?」
この世界はクエストを受けるのに3人以上じゃないとダメという謎の決まりがある
「はい…私たちは仲間という仲間がいなくてチームを転々としてるんです」
なるほどねー…日給のバイトみたいなもんか
「じゃあ俺たちと仲間になろうぜ」
カーナとフローはえっと言った
「だから!俺たちと仲間になろうぜ!」
「な、な、仲間……ほ、本当にいいんですか?私たち役に立たないかもしれないんですよ」
「そんなん関係ないぞ、俺が気に入ったからな」
俺は笑顔でそう言った
カーナは泣きそうな顔でこっちを向いており
フローは泣きながら俺に抱きついてきた
それを見ていたサテラは
「そんなに泣くことないんじゃないの?」
「あぁ私たちは前に色々あったんだ」
その色々が気になるな、まぁいいか
「初めての仲間を祝してくれたかは知らんがリザードマンが現れたぞ」
俺たちの目の前にはリザードマンの群れがいた
「よーし開幕弾だー!!【火の矢】」
カーナが日の弓矢を放った
「私も行きます【光の弾】」
フローはなんかの魔法を撃った
「ん?サテラはなんもしねーのか?」
「うん、私は支援魔法や回復魔法しか出来ないからあんまり戦闘向きじゃないんだよねー」
そういえば会った時に言ってたなー
「そういうジルマは行かなくていいの?」
「あぁアイツらが張り切ってるからもうほとんど残ってねーよ」
カーナとフローだけでリザードマンの群れをほぼ壊滅状態にしていた
そして…殲滅した
「いやーまさかまたテントで一夜を過ごすことになるとはなー」
俺たちはリザードマンを倒して帰ろうとしたが探すのに時間がかかったせいかいつの間にか日が暮れていた
「またジルマが夜這いするかもしれんから気をつけろよ、フロー」
「しねーよ!!それにまたってなんだよまたって!」
どうだろうなっと言ってきた、なんだよあの問題はフローが誤解を解いてくれたんじゃなかったのかよ
「わ、私はべ、別にいいんですけど……」
顔を赤らめフローが言った
おいっそんなこと言ったらまたなんか言われるだろ!
「フローちゃんはジルマから1番離れているところで寝るもんねー」
俺はどんだけ信用がねーんだよ
「わ、分かりましたサテラさん」
フローは少ししょんぼりしながら言った
俺が寝てから数時間後
……トイレ行きてぇ
俺が体を起こそうとすると
ん?重いな…なんだ?デジャブか
俺が寝ている寝袋の中を覗くと案の定フローがいた
俺は小声で
「おいっフロー何してんだよ、今雷も鳴ってないし、別に俺の寝袋に入る必要がないだろ」
その言葉にフローが上目遣いで
「お兄ちゃんの胸の中が1番寝やすいから」
っと言ってきた
……えぇー!なにそれ…えっ俺いつからこいつのお兄ちゃんになったんだよ、まぁでも可愛いし妹欲しかったしいいか…一応確認すっか
「あのーフローさん…お兄ちゃんとはどういうことですか?」
フローは上目遣いを辞めずに涙目になり
「……ダメ?」
っと言ってきた
…………もうロリコンって言われてもいいや
「ぜ、全然おっけーだぞ」
俺はフローを抱き返した
「えへへーお兄ちゃん、お兄ちゃん」
俺はフローの頭を撫でた、フローは頭を俺の胸にスリスリしてきた
俺たちはそのまま寝た
翌日
「…あのーサテラさん…そろそろ機嫌を直してくれませんかね?」
翌朝最初に起きたのが運悪くサテラだった
そんでもってこの状況…だいたい分かるよな
そう俺とフローが抱き合って寝てるところを見られたっということだ
「まぁいいんじゃねーのサテラ、許してやれよ」
おっ、たまにはいいこと言うなカーナは
「……あ、あのわ、私がおにい…ジルマさんの寝袋に自分から入っただけでジルマは悪くありません」
今お兄ちゃんって言いかけたな、別にいいんだけど
「ほら、俺はなんもやってないんだよ、フローがそう言ってるだろ」
「でも抱き合って寝てた!」
まぁたしかにその通りだが深夜テンションってのになってたから許して欲しい
これから俺の冒険どうなるだよー!!