光線合戦
さらに2発初代魔王は連射しこれも冥王に当たった。
「くっくく……」
想像を絶するエネルギーが引き起こした爆発が起こした煙の中から冥王は苦しみながら出てきた。
観客は固唾を飲んだ。
「き、効いてる?」
「い、いや熱戦の威力もすごいが、あれを何発も食らって生きている事が信じられん」
「無茶苦茶な戦いだ。こんなとんでもない戦い見たことがない」
冥王は再度手で空気をあおった。
すると今度は突風でなく見えない物理的な力が初代魔王を襲った。
右から体をひねられ壊されるような打撃を受け、左右両方から受けた。
「さらに!」
今度は重力を叩きつけるかのごとく初代魔王に重い上からの打撃の圧が加わった。
これは左右の攻撃より大きかった。
「これもだ!」
冥王は今度は手を下方から上に突き上げた。
すると今度は闘技場の床ごと地面の下から上に巨大な力が入り。救い上げられた初代魔王はダウンした。
「くそ!」
「当たり前だ、被造物が主にかなうと思うかと言ったろう」
「まだだ!」
ダウンしながら魔王は尻尾のニードルから光線を撃ち冥王に命中させた。
これも効いたか分からなかったが冥王はまだ力があった。
冥王は珍しく思いこんだ。
(おかしい、当初と違いあんな威力や打たれ強さがあったか? もう少し弱いと思っていたが)
その時魔導博士は悔しがりながらもこう思っていた。
(そうだ、この怪物体はいざと言う時クーデターを起こすため当初より強く設定しておいたんだ)
中島はまた叫んだ。
「こっちは魔王のスキルが使えるんだ!」
まず中島の指示で初代魔王は「暗黒の波動」を使った。
暗黒の形にならない球の様な雲のような塊が腕から投げつけられ冥王を襲った。
冥王の周りの空間が暗黒に包まれその中でくしゃくしゃにされた。
さらに続けて火炎弾も発射しこれも当たった。
また冥王は煙の中から出てきた。
「なかなかやるな」
「こっちにはまだ数体の魔王がいる!」