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魔法の秘密と2人目の生徒

20行目キッドのセリフ「黒魔術学園? 初めて聞いたぞ」

はおかしいです。黒魔術師は知ってて学園は知らないって何故きいていないのか等の部分がです。

「そうか、お前がカノンから秘密をだしにカードを奪ったんだな?」


「は、はい……」


 キッドは尋問の様に強い調子で玉越を問い詰めた。普段は見せない表情だった。


 怯えながら声を震わせ玉越は言った

「カノンからもらったカードを何人かの生徒で分けたんです」


「じゃあ、それを全部取り返せば落着? いや、カノンが捕まってる」


 さらに問い詰めは続いた。


「でカノンは今どこに? お前たちが捕まえたのか?」

「魔力を奪うために拉致されてる」


 ぽつぽつと、しかし恐怖から逃げたい一心で玉越は答え続けた。

そこにはまさしく必要最低限の答えしかなかった。


 それは責任を受け止めているのか逃げているのかどちらとも言い難い。


 しかしどこか確かに自分は悪い事をしたという念が感じられはした。


 気が弱い者の精一杯の弁明と言う感じだった。


 それをなんとなしに汲み取りながらキッドは続けた。

「場所は?」


「黒魔術学園て所です」


 微妙にやっと聞き取れる声だった。

怯えながら絞るように言った。


「は? そんな学校初めて聞いたぞ?」


 そこへスターマークが現れた。

「我々の商売仇だよ」

「先輩……」


 スターマークは話した。

「僕が説明する、今我々が挌闘学校の近くに魔法学校を建てようとしてるだろ? そことほとんど同じ場所に普段は次元のはざまに置いてある黒魔術学園と言う建物を地上に置こうとしてるらしいんだ。まだ次元のはざまのどこに普段いるのかつかみきれなくてね」


 キッドは問い返した。

「そこにいる連中が悪い事を?」


 マークは答えた。

「そう、僕たちがいい目的に魔法を使うために学校を作り広めようと言うのとは逆で魔法のアイテムを悪い人に渡して取引をし、どんどん魔法を悪用する人物を増やそうとしてるんだ。カノンからカードを奪った生徒を捕まえれば事が終わるわけじゃない。今黒魔術学園がどんどん悪い事を進めているんだ。」



 またキッドは質問した。

「玉越のように魔法を悪用させる人間をどんどん増やそうとしてるんですか」


「うん、でも玉越君はそんなにわるい人間ではなかった。しかし魔法の何でもできると言う魅力が魔力的魅力となって取りつかれてしまっているんだ。むしろそういう弱い人の心に付け込むのが危険な事なんだ。多分カノンは捕まり魔力を利用されている」


 さらに質問は続く。

「どうやって黒魔術学校は魔法を広めようとしてるんですか」

「今のところ分からない。しかし、玉越君、君なら知っているだろう?」


 しかし玉越はこわがっていた。

「僕はただの見張り役で下っ端で、次元のどこに学校があるかとかは全然知らないし、どんな活動をしてるのかもしりません。ただこの事を嗅ぎまわってるやつがいたら攻撃しろと言われてるんです」


 しかし目が嘘を言っていなかった。


 大翔が聞いた。

「見張り役をやらされてるって事は他にも仲間がいるって事?」


「はい、カノンからもらったのか知りませんが魔法のアイテムを持ち歩いてる人何人も学校にいるんです。」


「えっ! もう使ってる人がいるの?」

マークも言った。

「そうか、そりゃ早く取り返さないと。それと学校の場所を知らないと。目的は2つ」


 玉越は急に思い出して言った。

「あっ前に夜空が割れて城みたいな学校が姿を現したの見ました! 小さくですけど」


「言うのが遅い! ところでこれからは僕達と一緒に行動して色々教えてもらうぞ」


 その夜大翔と玉越をいれ4人で挌闘学校の近くを張り、空から建物が出てこないか待った。

「本当に出るのかな」


 大翔の問いにマークは答えた。

「毎晩必ず出るとは限らない、出る日が決まっているのかも」


 しかし一向に出ては来なかった。

「我々の動きを見透かされてるのかも」


「あっあそこ!」

と言い勘のいい大翔は気づいた。


「光った!」

「あれすぐ消えた……」


 次の日になりキッドは言った。


「じゃあ次はアイテムを持っている生徒から奪い返さないと、どんな悪い事が起きるかわからない。カノンが持っているカードは20枚くらいだろう。」


 玉越はすこしだけ冷静になり答えた。

「うん、で僕は3枚もらいました。他の人は同じ位」

「じゃあ20*3で約6人持ってる人がいるわけか」


 しかしスターマークは

「しかし黒魔術学園がもう別の生徒にも配っているかもしれない。とするともっと多くの生徒に」


「何か学園で変な事は起きなかった?」


 そこへ大翔が昨日の事件を言った。

「あ、そういえば相撲部の先輩がいきなり倒れて救急車で運ばれたでしょ」


 玉越は言った。

「それ、僕しらないよ」

あまり悪びれがなかった。


「じゃあ、別の人がやった」


 スターマークは言った。

「それはエネルギードレインの魔法だろう。カノンも持っている」


 またキッドは問い詰めた。

「誰なんだ、持っているのは?」


「でも言ったら裏切り者みたいになる……」

さすがに恐れと申し訳なさがあるようだった。


 しかし、さらにキッドは視点を変える意味で別の言い方で追及した。

「うん、でも今のままだと悪事に加担したままになるよ」


 その頃、学校では空手部の少年が倒れたと噂になっていた。

「ばったりと倒れたらしい」


「えっ空手部の先輩が?」

「何も悪いもの食べたりしてないのにいきなり倒れたらしいよ」



 その時ある生徒がカードを見ながら笑みを浮かべつぶやいた。

それはどうもカノンから奪ったものらしい。


「強いもののエネルギーを奪えば僕の魔力はもっと強くなる。そして体力も」

玉越のような小柄な暗そうな少年は学校の裏庭でほくそえんだ。


 そこへ矢のようにキッド達がやってきた。

「君だな! カノンのカードを奪ったのは!」


 少年はぎょっとした。

「なんだあいつら、もしかして玉越の奴、え、エネルギーがなくなった」


 キッド達は魔法を使っている少年の集めているエネルギーを奪った。彼もあまり体が大きくない少年だった。

「だ、誰だ」

「魔法カードを返してもらう!」


 少年は妙に堂々としていた。

「僕は小谷だ。このエネルギードレインの魔法カードで他人のエネルギーを奪っているんだ」


「カノンから奪ったのか」

悪びれのなさにキッドは怒った。

緊張が走る。


「そう、玉越達にもらったんだ。嗅ぎ回るならお前のエネルギーも奪ってやる!」


 小谷と言う少年は自信満々だった。

「よせ! 君は黒魔術師に利用されてるんだ!」

マークは止めた。それは憎しみではなく悪い事をさせたくなかったからだった。


 しかし小谷はカードを出してキッドとマスクのエネルギーを奪おうとした。


「うわっ!」

キッドとマスクの力が減り始める。しかし苦しみながらも二人は脱出した。


 小谷は怒った。

「しつこい奴だな! くらえ!」

しかしキッドもエネルギードレインを使った。しかし相殺された。2枚目のカードを出す前にスターマークももう一発出した。


「うわ2発目!」

 

 予期しなかった小谷はあわてた。

そして逆にマークのエネルギードレインで力を奪われ倒れた。


 ついにキッドたちは小谷を捕らえた。小谷はつかまり急に闘志がなくなり弁明した。

「ハイパートライアスロンに出るための力を手にしたかったんだ」


「えっ?」

「知ってると思うけど、ハイパートライアスロンは人数分配らないようにしてるんだ。何故かと言うと学校自体が他の生徒から力ずくで奪う事を推奨してるんだ!」


「えっ? それって殴りあいとか?」


「そう、それで学校が黙視してるハイパートライアスロンの枠を巡ったけんかに勝ちたくて、強い人のエネルギーを奪ってたんだ玉越たちから魔法カードを配る黒魔術の存在を知ったんだ。でも今はあいつらの仲間にされた。魔法を貰える代わりに」


 事情は関係ないと言うようにキッドは聞いた。

「カノンはどこだ」

「多分黒魔術学校に捕まってる」

あっさり小谷は降参した。


 スターマークはこんなもんかと思った。


「ま小学生ぽいよね」

「そうなんですがいずれ大人にも波及すると犯罪者も出るかもしれません。今のうちに叩いておかないと」


 そこに大翔がきた。

何か言いたげである。


「どうした大翔?」

「僕も戦えるようになりたい!」


 その頃体育館の裏で数人の生徒が集まっていた。

「まずいぞ、魔法使いが小谷と玉越をやっつけて秘密をしったらしい。いずれ俺らの所にも……」


 さらにその頃黒魔術学園の関係者たちは話していた。

「そろそろ挌闘学校にカードを広めよう」

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