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スパルダスの最後

「グランさん!」


 そしてグランは再度勇気の剣を拾った。


「勇気の剣、僕が大翔君の代わりに罪を背負う。僕が罪人になる!だから光ってくれ!」


(大翔君達を守り悪を倒し罪も背負うのが僕の役目なんだ!)


 グランは再度願った。


「頼む! 光ってくれ、僕自身はどうなっても構わない。勇者じゃなくなってもいい。僕はもう勇者じゃなくたって良いんだ! 大翔君が継いでくれれば」


 大翔は恐縮した。

「僕が勇者を継ぐ? あのミランドを一人で救ったグランさんを!」


 グランは答える

「僕は全然構わないんだ! 僕は勇気を無くした臆病者なんだ。資格が無くても構わない」


 大翔は言った。

「そんな自分を卑下しないで下さい!」


 そして剣はグランのその声と心の叫びに反応した。

剣が光った。


 グランは確信した。

「よし!」


 スパルダスは最後の攻撃に来た。

「腰抜けの勇者め! 今首を叩き切ってくれるわ!」


 グランは剣を振るった。

「行け! 勇気の剣!」


 そして叫びと共にスパルダスの放った衝撃波を打ち消し胴体を真っ二つにした。


「うおお!」

スパルダスは絶望する様な叫びを上げた。


 大翔は言った。

「やっぱり剣はグランさんに持っていてほしい。と言うかグランさんに勇者でいてほしい、ずっと助けてもらい尊敬する人だから勇気を取り戻してほしい!」


 グランは虚しい表情で言った。

「僕は、人殺しを代わりにやるだけしか出来ない」

 

 グランはスパルダスの顔を切った。

しかし跳ね返された。

「まだ! もう1発!」


 グランはすぐさま切った。


 さらにディードが飛び出した。


「私も罪を代わりに背負う」

と言い槍をスパルダスに突き刺した。


 しかしグランはやったかと思いきやスパルダスの


「まだだ」

と言う叫びと共に跳ね飛ばされた。


 そして勇気の剣が大翔の元に転がった。

グランは叫んだ。


「大翔君、君が剣をつぐんだ!」


 大翔は剣を取り振るった。

「うおお! ごめんスパルダス!」


 スパルダスはついに切られ爆散した。

「これで残るは真也さん1人」





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