回想と過去
回想に戻る。
王になったディードに報告があった。
「国王! 東ミランド議員が密入国した魔族に殺されました!」
「さらに建物が爆破されました!」
「何だと!?」
現代のディードは思い返した。
「こういった事件が相次ぎまず東ミランドからの魔族の見方はシビアになりそれは偏見と差別につながり刑が人間より重くなった」
ところが、この犯人の死刑により西ミランド人は「差別されているから死刑になった」と解釈し、民衆の反発の声は大きくなり戦争が避けられない状態になった。
そしてディードも表に立ち戦争に行く事になった。しかし劣勢になった。
その時魔法使い達は「最強の霊界の王、冥王ブランバルを召喚しましょう、成功すれば東ミランドなど!と言う話になった。
ディードは反対した。
しかし冥王は降臨した。しかし悪い予感通りまず冥王は圧倒的な力で西ミランド軍を掌握し、ディードも圧倒され負け支配者が入れ替わる事になった。
「私は悔しかった。いつか反逆してやると思っていた」
しかしそれだけでなく価値観の不一致が起きた。冥王はミランドは空気が合わずあまり興味がなかった。
そのため空気が合う人間界に目をつけ、そこを攻めるための一派が発生しまとまった。ミランドで平和に暮らしたいと言う人々は分裂した。
現代のディードはまた思い返した。
「私はミランドを愛している。そして人間界を征服しよう等と言う気などなかった。しかし、冥王やそれと繋がっていたスパルダスに言いなりにされて人間界を攻めるための一員にされた。その後国は敗れ私は死に、真崎、つまり赤ん坊に乗り移り人間界に偵察に行く事になったのだ。あと真崎は普通の人間ではない。人間界とミランドを分割した『偉大なる存在』によって作られた人工生命体だ。だから私と分離してもすごい力があるんだ」