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可愛いツンデレっ子?

作者: 神童サーガ

ふと思い付いたネタで、ヘタレだけど最強勇者だったら面白いかと・・・


「はぁ・・・旅か・・・」




皆さんこんにちは。

俺は勇者です。

え!?いきなり何だよって?

作者に言えよ。

す、すみませんでした!!

生意気言って!!

名前?

だから勇者だって・・・

すすす、すみませんでした!!




「何言ってるのよ。バカじゃない?」




こいつ・・・

いえ、この方は姫様です。

魔王にさらわれたのを俺が助けに行ったんです。

姫様は、ご覧のとおりツンデレです。

正確にはツンツンです。デレの部分を見せても良いのに・・・




「旅の話は?」

「あ、すみません。えっと・・・」

「このヘタレ!!何も考えて無いの!?」





普通なら、こんな風に言われたらムカつくのでしょうが俺・・・実は・・・





「さっさと決めなさい!!ドM」

「は、はい。待ってください」




そうなんです。

ヘタレな上にドMだなんて・・・

しかも勇者なのに・・・



「(助けに来た勇者がカッコいいのは嬉しかったけど・・・・ヘタレだったなんて)」




何か考えてるようですね。

俺には分からないけど・・・


俺の容姿は青色の髪に金色の目で、言葉だけならカッコいいのに・・・

不細工なんです。



「(バカじゃないの?すっごいカッコいいのに・・・・・・って何を!!)」



なんで姫様の顔が赤いんだろう?

風邪でも引いたのかな?



「今日は早く休んだ方が良いよ?」

「はあ?」

「風邪引いたんでしょ?」

「(この鈍感!!一目ボれだったのにな・・・)」



えっと旅の話でしたね。

・・・・ああああ!!

助けたら旅もへったくれも無いじゃねーか!!

どうしよ〜。



「あそこに宿があるわね」

「えっ!?」

「・・・・別の部屋に決まってるでしょ!!」




残念だなぁ。

あ、変態ってわけじゃ無いですよ!!

か、勘違いしないでくださいよー!!

宿に入り、記帳に記入してからそれぞれの部屋に入った。



「はぁ・・・疲れた・・・」



俺はベットに倒れながら目を瞑る。

姫様を助けた時のことや・・・

まぁ。語られる事は無いかもしれない。



さて、あの姫様は何をしてるのだろうか。





「はぁ・・・勇者の戦いっぷり凄かったなぁ」



剣が踊るように舞い、剣筋は青色で光っていた。

見るもの全てを虜にする剣技だった。

色んなカッコいい王子様を見てきた私さえも、息をするのを忘れるほどに繊細で美しい人だった。

彼ならば、私は婚約しても良いと思っていた。

だけど・・・



「ヘタレで・・・ショックだったわ」



魔王の部下を倒してから私に向かい合った時、彼の性格が露になった。



見た目よし

強さよし

職業よし



だけど


性格不よし




「でも・・・やっぱりカッコいい・・・悔しいけど」




熱くなった頬を冷ますように、お風呂場に向かう姫様。


さて、勇者に戻しますね。




「・・・姫様って」



おとぎ話などに出てくる姫様と違うことに驚いた。




「性格はビックリだったな・・・」



お淑やかな女性か可愛らしい女の子かとおもったけど、ツンデレ・・・

デレの割りが多いなら文句は無いよ?

でもさ、ツンツンばかりじゃないか!!


でもね!!

凄い可愛いんだ!!

金色のウエーブ・・・

見た目は本当にお姫様なんだ。

赤い目で引き込まれそうになった。

初めて彼女を見た時は、全ての現状を吹き飛ばされた。

声を出すことも目を逸らすことも出来ない位綺麗だったんだ。




「まぁ・・・ツンデレのとこも可愛いんだけどさ」



溺愛・・・

敵わない片思い。

悔しくて泣きたくなる。




ガチャッ





「!?」



ドアが開く音がして、そちらを見ると・・・




「姫様!?」




タオル一枚だけの姫様がいた。

俺は思わず真っ赤になる。

今まで、姫様以上に綺麗な人なんていなかったし・・・



「・・・勇者」

「ど、どうしたの?」

「・・・」

「!?」




いつもの強気が無く、消えそうな声で言った。

姫様は、タオル姿のまま俺に抱き付いてきた。

理性が飛びそうで危なかった。




「っ・・・姫様?」

「・・・・好き」

「え・・・」




何が?

俺の脈拍は最高潮にあがる。

顔に現れるんじゃないかというほどニヤけてしまう。




「・・・えっと」

「好きなの勇者・・・」

「姫様・・・」




顔が真っ赤な姫様。

やっとデレの部分を見せてくるたのは嬉しかったけど、それ以上に俺が何を考えてるのか分からなかった。




「・・・・ひめさっ!!」




名前を呼ぼうとしたら口を塞がれた。

もちろん姫様の口に・・・

つまりはキス。

俺の目は動揺して揺らめいてる。

段々と深いキスになっていき、息苦しくなってくる。




「んっ・・・・」

「はぁ・・・なん・・・で?」



息切れしながらも気になったことを聞いた。

すると姫様は・・・



「好きだからよ・・・悪い?」



相変わらずだ。

でも、俺は嫌じゃなかった。



「勇者は・・・私のこと・・・嫌い?」



悲しげに俺を見る。

らしくない・・・

思わずドキッとしてしまう。

俺は・・・

俺は・・・



「俺も好きだよ・・・」

「ホント!?」

「あぁ・・・」



俺の返事を聞いた姫様は先程よりも強く抱き締めてきた。



「あのさ・・・ヘタレな俺でもな?この体制はマズいんだよな・・・」



タオル一枚で抱き締められてたら、いくら俺でも・・・

危ない・・・



「・・・・」

「(引かれたか!?)」

「・・・・いいよ」

「え・・・」

「触れていいよ・・・」

「・・・姫様」

「んっ・・・勇者」




多分・・・このツンデレ姫様に触れた男は、これまでもこれから先も俺だけだろう・・・


最後は、危なくなりそうでした。でも面白かったし良いっか!!この連載も面白いかな?

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― 新着の感想 ―
[一言] ワロタ。 評価に迷う作品でした。ストーリー的には面白かったので(笑
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