冒険者ギルド
気がつくと一馬は噴水の前に立っていた
「まずは冒険者ギルドにいってみるか」
一馬はフードと仮面を被って歩いて行った
「やっと見つけた!」
一馬は街のを30分ほど歩きまわった冒険者ギルドを見つけた
「誰かに道を聞けばよかったな」
一馬は冒険者ギルドに入って行った
『まずは登録しないと』
一馬は受付へ向かった
「すみません」
「はい、何かご用ですか?」
「ギルド登録したいのですが」
「分かりました。ではこれちらにお名前と種族を書いてください」
受付の女性は紙とペンを差し出した
「出来ました」
一馬は紙を渡した
「それでは次にこれに手を置いてください」
受付の女性はカウンターに水晶玉を置いた
「何でかこれ?」
「これは自分に適した職業を選んでくれる魔法アイテムです」
「すごいですね」
一馬は水晶玉に手を置いた
「!?」
受付の女性は目を見開いた
「何で俺の職業は?」
「見たことない職業です。あなたの職業は何でも屋です」
受付の女性はすぐに冷静になった
「少々お待ちください」
受付の女性は部屋の奥へ歩いて行った
一馬は辺りを見回した
『人族が全然いないな?』
ギルドの中にはほとんど獣人やエルフで人族の姿が見られなかった
『そういえばアイが人族は一番弱い種族で見下されているとか言ってたな』
『まぁ気にしないけど』
受付の女性が戻ってきた
「お待たせしました。ガッズさんのギルドカードはこちらになります。現実ランクはGになるのでクエストは一つ上のランクまでなります。ギルドカードは紛失しますと再発行に銀貨1枚かかります」
一馬はギルドカードを受け取った
「早速クエストを受けたいのですが?」
「クエストはそこ掲示版に貼ってある紙を持って私に渡したください」
受付の女性は一馬に一瞬同情の顔をした
「分かりました」
一馬はそれに気付かずに掲示版へ歩いて行った
「これにしよ」
紙を3枚剥がした
「お願いします」
「はい、それではクエストを受注います」
「それでは頑張ってください」
「はい!」
一馬は出口に向かうとちょうど帰ってきいかつい体をした獣人のパーティの一人とぶつかった
「すみません」
一馬はすぐに謝りギルドを出ようとした
「おい!」
一馬は獣人に肩を掴まれた
「人族の分際でなにぶつかってるんだよ!」
「ちゃんと謝っただろ?それとよく俺が人族だってわかったな?」
「人族のクセェ臭いがするからな」
『臭くないと思うけどな』
「ラーガさん‼︎新人さん怖がらせないでください!」
「ちっ、うるせぇなぁ。今回は見逃してやるよ。人族にはそのガラクタ装備がお似合いだよ」
ブチッ
一馬の中でなにかが切れた
「んだとてめぇ‼︎‼︎」
一馬は自分のことどんなにバカにされても怒らないが、自分の大切な人やものをバカにされると簡単にキレる
一馬の装備は全て自分の手作りだった
「なんだお前?せっかく見逃してやったのに。仕方ないな力の差を思い知らせてやるよ。お前ら‼︎」
ラーガの合図で一緒のパーティの獣人が一馬を取り囲んだ
「やれ‼︎‼︎」
同時に一馬に飛びかかった
「確かに、知ることは大切なことだな」
一馬そう呟いて魂刀を鞘から抜いた
すると襲いかかってきた獣人が倒れた
「どど、どうなってるんだ‼︎」
全員両腕両足が無くなっていた
「命を取らなかっただけありがたいと思え」
そう言って一馬はギルドを出ていった