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第六十九話 とある港町沖合で

 日も少し傾いてきた頃、港町の沖合を目指して移動を開始する。海中のモンスターからの攻撃は無く、ただ穏やかな海が広がっている。


 そしてカノユール王国の港町コウルンのおよそ三十キロの沖合についた。街全体を極私的絶対王国マイキングダム発動で覆うスキャニング機能発動……。


 モンスター総数約五万、人族、竜人族、獣人族が十数名いる。


 生き残りの人たちがいる!地下の牢屋につながれているが生きている。


 早く助けたいと焦る気持ちを押させつつ、俺はカラルに尋ねる。


「コウルンの街をダンジョンにすることできる?」


「あの街を?……結界を張ってその中で魂の束縛すれば……」


 初めて防衛戦に参加したエスタときもそうだが、街ごと魂を束縛できるようになっていた。もしかして同じ悪魔族ってことでカラルにも同じことができるかもしれないと思い聞いてみた。


「いくつか試したいことがあるけれど、できると思うわ。結界用の札を街の周りの数カ所に貼って、結界内でダンジョンコアの生成すれば完成よ」


「街の周りを結界を貼りに回らないと……そうだ!俺の箱魔法をダンジョンに見立てることはできないか?」


「またそんな無茶なことをよく思いつきますわね。……つがいだから、つながりも深いのでもしかしたらできるかも……やってみましょう。じゃあ手を繋ぐから箱魔法を展開してください」


 カラルと手を恋人繋ぎで繋ぐ。そして十メートル四方の極私的絶対王国マイキングダムを展開するとカラルがふむふむとうなずいている。


「通常のダンジョンと同じように支配できそうよ。箱魔法ってこんな風になってたのね。体感してみるとなんだか不思議な感覚の魔法ね」


「この魔法でカラルを見つけ出せたんだよ」


「隠れても無駄という事ね。あと、どんなことができるの?」


「この中では俺は絶対的な支配者だからどんなこともできるし、魔力を消費するが命を奪うこともできてしまう。ザフスタのダンジョンの時に見せただろ?」


「ええ、見たことない魔法だったので、仕組みがまったくわからず興奮しましたわ。こんな簡単に命を奪うなんてって思いましたもの」


「ダンジョンを維持するにははずっと手を繋いでおかないとダメか?」


「え!?そんな……わらわの手を繋ぎたくないとでも?」


「いやいやいや……普通に戦えないでしょ?」


「キスしながらでもいけるわよ」


「箱魔法でも魔人は抑えきれないんだよ」


「やっぱり戦闘する時は離さないとダメよね。ダンジョンの共有化の条件としては箱魔法を展開する時だけ手を繋ぐ、キスをする、アレをするといった具合にわらわとアキト様が物理的につながっていればいつでも使えるわ」


 と、うっとりと語るカラルさんだった。


 アレしながら箱魔法を転換するなんてことはないよね……?


 では早速、魔人のいないコウルンを攻略をしてみよう。十キロほど手前でカラルと手を繋いで極私的絶対王国マイキングダムを発動しようとしたが、カラルが俺の手をぐいと引き寄せて、無言でキスをしてきた。


 この状態で発動しろってことか?……極私的絶対王国マイキングダムを三十キロ四方で発動すると街全体の情報が流れ込んでくる。キスをしていたカラルはぷはっと口を離し、ダンジョンコアの生成を開始した。


 しばらくすると光り輝くダンジョンコアがカラルの手の中で生成される。


「準備はいいか?」


「ええ」


 俺は極私的絶対王国マイキングダムを通して命じる。俺とカラルと人族、竜人族、獣人族以外は”絶命”。


それと同時に俺はぶっ倒れた。


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