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 ある日は、怪物を百匹くらいやっつけた。すごく疲れた。というのも、魔族の居城をひとつ攻め落としたからだ。

 中には怪物がうじゃうじゃいて、おれたち三人で倒しつづけたのだけど、いやあ、たいへんだった。魔族の巣窟を駆除するというのはこういうことなんだろう。

 始めはおごり高ぶっていた魔族たちも、負けるのがわかってくると、態度を豹変した。

「万が一、城を落とされることになれば、魔王様に叱責される。それだけは避けなければ」

 といっていた。

 女勇者は牢獄に入れられていた怪物たちを見て、

「魔族の城はやはりおぞましいものだな」

 といった。人骨の山が積んであったところもあった。無念なことだ。

 女勇者は、最後、残った魔族に、

「おまえたちは魔王とどういう関係なのだ?」

 と詰問していた。魔族は、

「魔王様は恐れ多くて孤高の方であらせられる」

 といっていた。孤高だということは、やはり、あの魔王には友だちがいないのであろうか。

「魔王様は、実力で権力の階段を登りつめた戦闘狂だ」

 とも魔族はいっていた。戦闘狂か。どうりで、単身でこちらに攻めかかってくるわけだ。

「すると、魔王軍の侵略は、魔王の命令というわけではないのか?」

 女勇者は魔族に質問した。

 魔族が答えていう。

「魔王様によって魔族は統一された。すると、それまで戦いを望んでいた者たちが外に敵を見つけなければならないのは当然のことだった。つまりは、人間の土地に攻め始めたのだ」

 ちょっとおれも意外だった。ひょっとしたら、だまされているのかもしれない。だが、魔王が人間の土地に侵略したのではなく、魔王が魔族を統一したから、戦うしか能のない魔族は人間と戦い始めたのだという。

「あの魔王は何を考えているのだろう」

 女勇者は嘆息していた。


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