信号待ち
○月×日
大きな交差点で信号待ちをしているときのこと。
車道の信号はすでに赤になっていた。
あと少しで歩道の信号は青に変わるだろう。
みんな一歩踏み出そうとしていた。
まぁ、よくあることだ。
私も渡ろうとして、一歩踏み出そうとすると、横目に男の人が見えた。
その男の人はもう、横断歩道を渡っていて、みんなより少し前にでていた。
その男の人の肩をつかんで止めようとしている女の人がみえた。
ほら、女の人止めてるじゃん、と思った瞬間気がついた。
腕だけだ。
女の人腕しかなかった。
あれじゃあ気づいてもらえないな、て思った。
男の人が無事に歩道を渡れて良かった。