申し訳ありません。やらかしました。(1)
「うっ‥
まだ頭いてー」
「大丈夫なの?」
私がレノに会う時にはもう回復しており、私達は王子様方の部屋に向かっていた。
「まぁな‥
この後王子たちに会うなんて先が思いやられるな」
「ていうか、あなたも見習いの執事として王子様のお世話をするのね。
よかったじゃない、大出世よ。」
「はぁ、地獄ですよ地獄。
俺が有能だからって旦那様はめんどくさいことばっか押し付けて‥
お嬢の面倒で程いっぱいなのに変な虫がつかないように問題児5人の監視と牽制。
しんど‥」
そう言うと頭を抱え出した。
「変な虫と問題児なんの関係があるの?」
「お嬢はもう黙ってて‥」
なんか大変そうね‥
いつも振り回しちゃってるから少しかわいそうになってくるわ。
「わぁ!レノみて!
とても綺麗よ!」
「おっ!中庭だな。
何回かきたことあるけどやっぱさすが王宮。」
しばらく歩いていたらとても綺麗な庭が広がっていた。キラキラと光って見える。
「あら?あれなにかしら?」
「えっ?お嬢!?」
私は走り出して異変を感じたところへかける。
「はぁはぁ、早すぎだろお嬢‥
ていうかこいつ‥」
「誰か知ってるの?」
私達の目の前にいるのは人だった。
とても綺麗な少し白みがかった金髪に長いまつ毛を持つ少年が動物達に囲まれた真ん中で大木にもたれかかって本をてにしたまま眠っている。
動物が異常に集まっていて異変を感じたが、まさか男の子がいるとは‥
まるで絵本の中の王子様。
「5番目の王子ですよ!」
あら、まさか本当に王子でした。
「挨拶した方がよろしいかしら?
仕える方のお一人だし‥
でも、起こすのは忍びないわね‥」
「まぁ、そうっすね‥
どうします?
動物に囲まれて寝るなんでとこの物語やら‥」
「動物さん達、ちょっと失礼します。」
「お嬢!?」
驚くレノを尻目に私は王子様を抱き抱えた。
「あんたなにしてんすか‥」
「お姫様抱っこよ‥
まぁ、王子様なんだけどね」
そんな私を見てレノはまた頭を抱えた。
「同年代の王子をお姫抱っこする伯爵令嬢ってどんな場面だよ!?」
「まぁ、いいじゃない。
起こすのは忍びないわ。
行くわよ。
動物さん達も失礼。」
そう、起こすのは忍びないから運んで仕舞えばいいのよ。
そんな私をレオが慌ててついてくる。
「お嬢!せめて俺が運びますよ!
流石にお嬢に運ばせるのは‥」
「レノ静かに!
それに、貴方さっき気絶したばっかでしょ。
無理しないで」
「お嬢‥」
そんなやりとりをして歩いていると騒がしくしすぎたか王子が目を覚ましてしまいました。
「ごきげんようロベルト王子殿下。
お眠りになっていたので、失礼ですが運ばせていただいております。」
ロベルト王子殿下は眠そうだった目を勢いよく見開き自分の顔をまじまじと見た後、周囲を見渡しました。
すると、どんどんお顔が真っ赤になってしまい‥
真っ赤なリンゴのようですね‥
「キャー!?」
大変お可愛らしい悲鳴をあげました。
「あちゃー」
またレノは頭を抱え出しました。
すると突然、目的地だったもうすぐそこの扉が勢いよく開きました。
「「「「ロベルト!!」」」」
服装の質と見た目からきっと他の王子様方でしょう。
挨拶しなければ‥
「初めま‥」
「この人攫いが!
ロベルトを返せ」
即座に王子様方に囲まれたかと思うと赤髪の王子に飛びかかられました。
「お嬢!?」
慌ててレノが庇おうとしましたが‥
いつも読んでくれてありがとうございます。
そしてすみません。
エピソード2と3(10歳の誕生日)の内容が一緒だったことに気づきました。
すぐさま3話を元々の話に直したのでよかったら読んでください。
よろしくお願いしますm(*_ _)m




