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なんでこんなことに?

どういうことでしょうか?

私は今王子様方に囲まれています。




それは遡るほど1時間ほど前…


お城に着いた私達は急にある部屋まで連れていかれました。

そして、そこにはいたのです…

王様が…


「やぁ~

君がリリサちゃんだね!

私はこの国の王様だよー!

やっぱりエドに聞いてた通り可愛ね~」


こっちに返事をさせない、マシンガントークをしながら抱きついてきました。

レノは守ろうとしてくれたけど弾き飛ばされて床にのびています‥

どんな勢いできたんですか‥?


ドガッ


すると王様の方から鈍い音が聞こえて、抱きしめていた腕は解け、王様が後ろへと倒れていきます。

その後ろには、とても綺麗な女性がいました。


思わず魅入るほどの美しい女性。

真紅の髪にアメジスト色の瞳、キリっとした目は意志の強さを感じます。

2、3秒見つめた後、私は慌てて臣下の礼をとりました。

そう、この王宮でこの容姿の方はお一人しかいません。


「王妃殿下、国王陛下にご挨拶申し上げます。」


王妃様です。


「いい。楽にしなさい。

この人が本当に申し訳なかったな。

君に会いたくてウズウズしてたから‥。

そこで倒れているお付きのものは部屋に移動させよう。

詫びは後で届けさせる。」


王妃様の目線の先には多分王妃様に殴られ気絶している国王様がいる。


「お気遣いありがとうございます。」


「いや、完全にコイツが悪いから気にするな」


王妃様はそう言って、侍従に指示してレノを連れて行かせた。


そして、王様をたたきおこすと席を勧められて、向かい合わせに座ります。


「リリサ嬢、君はなぜ広間ではなく、ここに呼ばれたか疑問に思うだろう。

実は君にお願いがあるんだ。」


そうここは王様がいるような玉座があるような広間ではなく、豪奢ではありますが普通のお部屋です。

ずっとおかしいとは思っていました。


「お願いですか‥?」


「ああ、君は見習いメイドとしてきたと思うが、王子付きの見習いメイドになってほしい。」


「見習いが、王子付きですか‥?」


「疑問に思うよねー。

だって見習いが王子付きだもん。

今までは普通にメイドがついてたんだよ。

でも、あの子らは優秀なんだけど、ちょっと癖が強くてね‥

大人だとすごい反発してくるんだよー。

それで王宮内にいる上級、下級関係なしにつけたんだけど皆おてあげでね‥

同い年の貴族の子息もつけたんだけど、ほとんどがコテンパンにされて、残ったの子も手を焼いてるみたいでね。

でね、考えたのよ。

同世代尚且つ女の子に諌められたら流石に大人しくなるんじゃね?って。

そんな矢先に、僕の大親友の子供が来るってきいて、これは運命だと思ったよね。」


「この人の言い分はともかく、まぁそういうことだ。

君の両親とは学生時代から仲良くさせてもらっている。

その彼らの優秀な子供となれば私達は安心してお願いできる。

年齢的に見習いメイドだが、君の優秀さは知れ渡っているから誰も反発しないだろう。

何かあればこちらが対処するし、王宮内でおふれもだしておく。

どうか頼む。」


王妃様と国王様が頭をさげました。

相当王子様方はやっかいみたいです。

色々突っ込みたいところはすごいありますが、御二方がこれほど頼んでいるのです。

これは聞かなければいけません。


「頭をお上げください。

わかりました。

そのお役目必ず果たします。」


「ありがとう~

それと、そんな畏まらなくていいよー。

あの子らにも友達感覚で接してあげてよ。

今まで友達なんていないからさー。

あ!

後、なんかされそうになったり言うこと聞かなかったりしたら武力行使OKだよ!

出鼻をくじいてあげて。」 


武力行使OK?

そんなにヤバいんですか王子様方は‥

王妃様に目を向けると


「安心しなさい。

あの子らは少々調子に乗り過ぎている。

君みたいな可愛らしい子にボコボコにされれば少しは大人しくなるだろう。


同意見ですか‥

まぁ、流石にこれでも淑女ですから、王子様方も武力行使になるようなことはしないでしょう。

そう、私は普通を学ぶために来たのです。

普通にしていたら武力行使なんてなりません。

私は大丈夫と心の中で思いながら、御二方に別れを告げ、まずは倒れたレノと合流することにしました。


ー ーー ーー ーー ーー ーー ーー ーー ーー

はじめまして!

読んでくださりありがとうございます。

こういうのを初めて書くので緊張してます((>_< ;)

もし、よかったら感想など教えてほしいです。

この後、登場人物が沢山出てくるので登場人物紹介をまた出します!

是非読んでください。

あと、よろしければ誤字があったらぜひ教えてください!

ー ーー ーー ーー ーー ーー ーー ーー ー


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