行ってきます
「父様、母様、兄様いってきます。」
私は大切な家族たちに別れを告げます。
まぁ少ししたらすぐまた会えるけど...
「父様私普通になるために頑張ってきます!」
ちゃんとやる気があるところをしっかりみせるために拳をあげる。
「確かにそう言ったけど、そうじゃない!」
別れの寂しさで泣いてる父様にそう告げるとそう叫んだ。
「リリサやりすぎてはダメよ。」
「いくら王子様方がクソガキでも殺すのはダメだからな」
母様や兄様は私を囲んでそう言いました。寂しさより私が王子様方に何かやらかさないかが心配のようです。
聞く話によると王子は私と同じ歳で5つ子で末の王子以外クソガキらしいです。
5つ子なんて奇跡!さすが神の子孫みたいに街がもりあがってたよう。
ていうか5つ子を産んだ王妃様凄すぎ‥
「わかってます。母様、兄様。流石に私でも不敬罪で捕まるようなことはしません。
安心してください。」
「「「安心できるか!!!」」」
安心できないらしい‥
前のめりで怒られました。
「お嬢そろそろ」
紫の髪に黄緑の瞳の一見チャラそうな少年が私に声をかけました。
彼はこれから私と一緒に来てくれる幼馴染兼専属執事のレノです。
私はそれを聞き馬車に乗り込みます。
そして窓を開けて
「行ってきます。」
大好きなみんなに別れを告げた。




