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申し訳ありません。やらかしました。(2)

私は飛びかかってきた赤髪王子の存在を認識するや否やロベルト王子をレノへと投げました。


「うわー!?」


「ロベルト!!」


動揺している隙をつき。前に出している腕を掴み、床に抑え込み魔法でつるを出してグルグルに。

これは正当防衛ですから。

唖然とする他の王子様方と呻いてる赤髪王子。

多分この方が短気なラッセル王子でしょう。

さっき投げたせいで気絶してるロベルト王子と文句を言いながら王子をら抱えてるレノ。

まさにカオス。さすがにやらかしてしまいました。

正当防衛ですけど……

ここは改めて挨拶をするべきでしょうか。


「初めま……」


「ストーップ!そこストップしてください!!」


突然レノと同じ執事服を着た茶髪の少年が来ました。

また、私の挨拶が遮られた……。

かの少年は両手を広げ私を庇うように王子様方の間に入りました。


「殿下方何してるんですか!?

この方はスノーウッド伯爵令嬢ですよ!

来ることは以前話したでしょう!」


「スノーウッドだって!?

じゃあ、あの子があのエラルク卿が溺愛する娘さんなの!?」


黒髪のおとなしそうな方。

多分第二王子のリーシュ王子。


「言われてみれば似てますね。

主に雰囲気が‥」


メガネをかけた水色の髪の生真面目そうな方。

多分第三王子のルーベル王子。


「最初から思ってだけどちょー可愛いよね!

さすが美男美女と名高いあの伯爵夫妻の娘さんなだけあるよね!

ちょー最高!

お父様たちに感謝しなくちゃ!

ねぇ、君好きな服のブランドどこ?」


「あっ!ちょっと!」


各々そんな感想を述べると多分第四王子のレイモンド殿下でしょうか、桃色の髪でとてもお可愛らしい方が茶髪の子を押しのけ手を握って至近距離まで迫ってきました。

はわわ‥

なかなかの可愛さです。

同性じゃないのがびっくり。


「おいっ!

不審者じゃないのがわかったがこれどうにかしろよ!」


「「「「「あっ‥」」」」」


すっかり忘れてました。


「うっわ。

ラッセル殿下、いないと思ったらそんなとこにいたんですか!?

えっ?待って‥

どういう状況?

まさか、殿下方がいつものように一方的にいじめてたではない?」


いじめてた?


「全員忘れてたみたいな反応すんな!

おい!伯爵令嬢か知らんがそこの女!

さっさと俺のなわ解け!」


「おい!こっちが勘違いしたのにその反の‥」


ガツン


「へっ‥?」


ラッセル王子の真横にはいつ出したのか剣が突き刺さっていた。


「女性にその対応は許容できませんね。」


「おっお嬢、落ち着け‥

流石に暴力OKでも殺人はだめだ。」


「まさか‥

私が、殺人なんてするわけないでしょう?」


落ち着かせるために後方のレノに微笑む。


「ヒッ」


まぁ、ひどい反応ですね。


「ねぇ?殿下方。

今まで、たくさんのメイドさん達が辞退したらしいと聞いたのですが、まさかまさかこのような態度をなさって、プラスにいじめのようなことをしていたのですか?」


にっこり微笑みをくるりと向きを変えて殿下方を向きます。

全員顔を真っ青にしてらっしゃいますね。

ロベルト王子は未だおやすみみたいですが‥


「解く前に、少しお話ししましょうか?」


私の一言に全員真っ青になって頷きました。

そんな怖がることないじゃないですか‥

ラッセル様は黒確定だとしても、やってないのなら大丈夫ですのに。


いつも読んでくださりありがとうございます!

実はリリサちゃん滅多に怒りませんが、初対面で怒らす王子すごいと思います笑

登場人物紹介、リリサの家族や王子様方追加したのでぜひ読んでください。

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