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どうやら私規格外だそうです。知らんけど‥

わたしの目の前にはいつも頭を抱えた家族全員がいました。

例えば今日私の10歳の誕生日。


「あれま、私また何かやらかしました?」


側に今日10歳になった自分より大きい犬を撫でながらそう言います。

頭を抱えていたみんなが理解できないという顔で顔を上げ


「大きすぎでは⁉︎」

と兄様と父様が息ぴったりに叫び、それに「そこじゃない‼︎」母様がツッコみました。

どうやらまた何かやってしまったようです。‥



***


私はスノーウッド伯爵家の長女です。

今年で10歳になります。

銀髪にエメラルドグリーンの瞳、身長は多分普通ぐらいでしょう。

そんな私は少し規格外だそうです。

自分ではよくわかりません。

しかし、私がやってきたことは屋敷で何故か伝説のように語られています。

例えば、1歳で読み書きをして小さめの剣を振り回したとか、2歳で魔法を使ったとかそんなのを伝説みたいに語らなくても‥

私よりすごい人はもっといるでしょうに‥

実際そんなすごい人だったら王宮に強制的に連れていかれるでしょう。

私は今まで屋敷の敷地以外に外に出たことはないことになっています。

なっているのは私が皆に内緒でバレないよう抜け出しているからです。

なので、屋敷から強制的に出されることなどはありません。

つまり王宮では引き抜く必要のない人物、ように取るに足らない人間なのです。

うちの家族は過大評価しすぎです。

というか私より家族の方がすごいのです。

母様は国一番のはずの騎士団長もを倒すほど武術に長けていながら一見儚い系美女ですし、父様は国で1,2を争うぐらい魔法に長けていて次期賢者といわれるぐらい切れ者だけど花が飛んでると錯覚するほどほんわかした癒し系イケメンです。

兄は私より2歳年上で学校で成績は常に一位。両親の素質をどちらも受け継ぎ文武両道、母様似の儚い系美少年です。

こう見ると規格外は私だけではないような‥?

というか私は両親に似て少し優秀かもしれませんが、規格外の家族に規格外と言われるほどではないはすです。

なのに、なのに、誕生日の翌日に何故か

常識を学びなさいと、王宮でメイド見習いとして働くことになってしまいました‥


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