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灰が消える迄  作者: 宇久血
6/6

第6話 流離う思い。いつか爆ぜ。

皆様お久しぶりです。作者の宇久血です。

ずっと宇久血と書いてますが読み方はうくちです。

なんだかんだ僕の紹介もしてなかったのでしてみました。

6話の流離う思い。いつか爆ぜ。も楽しんでお読みください。

新島は今の自分が悲劇のヒロインだと言わんばかりの落ち込んだ態度を見て

バイトの先輩後輩問わず心配してくれたがそんな優しい気持ちとは裏腹に店は大盛況だった。

新島は今日はドリンカーをしていたためホールに出ることはなかった。

昨日の涙でジョッキいっぱいになるかな〜なんてしょうもない想像ばかりして気を紛らわせてた。


今日は意外なお客さんがいるとも知らずに。


一方の櫻庭もアラームに起こされまだ寝たいなという苛立ちを覚えていながら、準備を始めていた。

幼なじみは周りから見てもイケメンで私なんかが釣り合うのかと考えたこともあるが。

気にするなと言ってくれたときはやっぱイケメンって内面も外見も良いからイケメンなんだなと痛感した。

そんな事を考えながらハイブランドの香水を振って髪を巻いて完璧なお洒落をしたところでいざ出陣。

遠目から見ても溢れ出るオーラに驚きを隠せないが私は声をかけた。

「春兎だよね?久しぶり元気してた?」

「凜花じゃん。俺は元気だったよ、そっちは?」

こんな他愛のない会話をしながら歩いているだけで視線が降り注いでくる。

それはそうだ、私のような人間と本来は歩いてはいけない人間なのだから周りの人がそう思ってしまうのも

致し方のないことである。

うまく笑えてるか分からないけど話に相槌は打っておいた。そんな地獄のような時間も過ぎ当初の予定通り

居酒屋についた。

大衆居酒屋ではなく個人店なのだが非常に店員も愛想が良く来てよかったなと思えるほどだった。

周りのお客さんも良い意味で居酒屋の客といった感じで適度に盛り上がっており非常に満足していた。

居酒屋での煙草はうまいのかそんな好奇心から私は外にある居酒屋の喫煙所に行った。

そこには見慣れた髪色のあいつに似たような人物が居たが無視して煙草に火をつけた。

隣に人がいる緊張からなのか3本目にして慣れてきたのか。

咽て来る回数も減り。至福品として嗜むように煙草を吸うことが出来るようになったのだ。

戻ろうとしたとき後ろから声をかけられた。

「ライター落としてますよ。」

それは聞き馴染みのある声だったがひどく余所余所しさを感じた。

何故だろうか。近くにいるようで本当は遠くにいる。

「ありがとうございます」

マンションの影で顔は見えなかったが店員さんであることは確かだ。

このお店って良いな。そう思いいながらもう一本火をつけた。


戻ってきたら春兎がぐったりしていた。

私が居ない間にどっぷり呑んだのだろう。

耳まで真っ赤である。こんな彼を家まで送って行けるわけもないため家に一泊することにした。

酔っている春兎によると明日が休みだから今日は沢山呑んだらしい。

こんなイケメン家に泊める日が来るとは。

たまたま掃除しておいてよかったな。思いながら家へ上げた。


居酒屋が店じまいした後新島は今日は忙しかったな。とドリンカー特権の締めハイボールをみんなに配っていた。これをやることでみんなに火がつく事を知っているので掃除は早く終わるしみんなの機嫌は良くなるし一石二鳥である。

今日はすごいイケメンが来ていたらしい。話を聞くとみんなそのイケメンにメロメロだそうで。

お酒は弱くそこがまた可愛らしいと高評価である。そんなやつ来てたんか〜って思いながら締め作業に取り組んだ。隙間時間の煙草休憩でお客さんと被ったが酒臭くあまり直視できてないが綺麗なお姉さんだった。

そんな事を思い出しながら下戸の皆を連れて家へ帰った。

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