表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
灰が消える迄  作者: 宇久血
2/6

第2話  新島絆

皆様お元気でしたか?

第2話を書き終えた宇久血です。

今回は新島視点を描いた話となっております。最適な言葉選びという物の難しさに直面して小説を書く手が止まってしまうことも多々ありますが今は楽しさが勝っていてその苦しみも喜びに変わります。

第3話は投稿未定ですが是非楽しんでご一読下さい。


昼過ぎに起きると孤独の中ラブホテルにいる

虚しさが襲う。

夜は2人で愛を分かちあっているつもりなのだから当然だろう。このような虚しさを埋める為人間は酒、薬、煙草

様々な物に依存しては気を落ち着かせるのだろう。

朝起きたら煙草を吸う。

これは俺の中のモーニングルーティンである。

どんな時もこの生活習慣を壊して生きてこなかった、

自分の肺の色は今頃真っ暗であろう。そんなしょうもない事を頭に思い浮かべながら1吸い。

櫻庭はこんな煙草を吸う俺をどう思って居るか

まだ知る由もなかった。

2年前母が亡くなってからはその若さには有り余る遺産を

使って生活していたが今ではその遺産すらも雪のように溶けて無くなっていった。俺はお人好しなのだろう。

どんな時でも気丈に振る舞い自分は大丈夫と見せてきたから、人に頼るのが怖く周りの「生活費とか大丈夫なん?」と言った俺には有り余ってしまう様な優しさの一文も嘘で塗り固めた「大丈夫だよ。」という詐欺師の張りつけた様な笑顔くらい中身が無い返事をしてしまう。

いつか金を貸す事だけが友達として居てくれる基準なのだと勘違いしてしまっていたのかもしれない。

いつもの様にシャワーを浴びた後ホテル街を後にしてアルバイトへ向かった。

いつかこの関係にも終止符が打たれるのか、はたまた雑多の大衆に踏まれたガムの様に間延びしていくのか。

今の暮らしで手一杯の俺には到底想像がつかなかった。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ