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灰が消える迄  作者: 宇久血
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第1話 櫻庭 凛花

皆様初めまして宇久血と申します。

今回は灰が落ちる迄という人生初の作品を投稿させて頂きます。まだまだ表現が稚拙では有りますが是非一読して頂けると幸いです。ぜひお楽しみ下さい。

触れたら零れてしまう様な、そんな人生を過ごしたい。

私の夢はシガーキスをする事。

ただのキスではなくてシガーキスだ。

唇が触れるだけ、そんな当たり前が嫌

当たり前で私との関係を積み上げてそれに満足してしまう自分も嫌いである。

灰が落ちたら終わる様に私たちの恋も一瞬で崩れ落ちてしまう。






目が覚める。

また何処かのラブホテルの一室で朝の光を浴び自身の情けなさに一息つく。また身体を売ってしまった。そんな情けなさだ。

隣にいる男は新島絆

私のセックスフレンドである。何処で出会ったかも覚えておらず身体の相性が良いから、という理由でずっと出会っては身体を混じり合わせるそんな浅はかな関係だ。

人生というのは儚く美しい物だと思っていたが、私はそうでは無いらしい。新島との関係も早く終わらせなければ次に進む事すら出来ない。そう自負して居るのにも関わらず一向に次に進む勇気が出ない。私はそんな自分に嫌気が差しながらラブホテルの浴室で学校へ向かう準備をする。

親は居ない。私を置いて何処かへ消えていった。数少ない幼い私の記憶は傍から見たら可哀想な子供。と形容できそうな記憶しか見当たらない。

私を引き取った叔母は私に興味を示さず生きる為の最低限度の生活、それの繰り返しだ。その中で私は体を売って金銭を得たり、今まで食べたことの無いような味のする珍味を食べせてくれる私の叔父の様な年齢の男性に身を委ねていた。

当時の私は自分は無価値であると思い込んでおり、私の為にお金を出してくれて価値を見出してくれる人間に対して酷く依存していたのだろう。今になって思い返すと本当に馬鹿馬鹿しい話である。

寝ている新島を他所に私はラブホテルを出た。

大学に着くと友達の後藤瑞希が居た。

私「瑞希、おはよう」

瑞希「凛花ちゃんおはよう!」

この子は私とは真反対の立派な女子大学生を満喫している。

メイクも明るく他の人間から見ても可愛い子の部類に入るだろう。

瑞希「マナー講座の講義本当にめんどくさいよね〜」

私「それな〜レジュメ以外の事もテストに出るし…」

こんな他愛無い会話をしながら私たちは講義に向かった。

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