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第7話『第一の幹部怪人』

 ヒーロー側の勢力の名前が判明。『輝石戦隊ジュエライザー』というらしい。ヒーロー側の勢力も現在は仲間集めの段階だそうな。


 ふらりといなくなったと思ったら、突然戻って来たネロ様が教えてくれた。 

 

 隠密系スキルの高さと身体を流体化させるスキルにより、諜報活動はお手の物とのこと。さすが我が参謀様!


「そうなると、俺達の組織も名前や見た目を合わせたほうが雰囲気出るよなぁ」


 などと、今まさに強化改造手術を開始する人狼族の男を画面越しに眺めながら改造のコンセプトを考える。


 人狼形態の外見をベースにし、身体を結晶体の特殊生体装甲で強化し、防御力のアップと各種耐性などを付与する。


 元々基礎身体能力の高い人狼族の身体という事もあり、元の良さを活かしつつ、相乗効果を見込めるように改造を施してゆく。


 あまり特殊なスキル等は持たせていないが、防御力と敏捷力は非常に高く、中、近距離戦闘への適性の高いバランスの良い戦士に仕上がったと思う。


 元の彼の名前と似た名前の元素鉱物から名前を拝借し、グラファイトと命名!


 本人も気に入ってくれたようで何より。


 いかにも強敵、といった感じのする外見と相まって第一の幹部に相応しい仕上がりになったようだ。


 引き続き残りの人狼達も順番に改造手術を施してゆく。


 グラファイトと同様に人狼ベースの強化手術となるが、特殊生体装甲や過度な敏捷強化などは用いずに基礎身体能力の向上と耐毒性。


 心肺機能の向上など内臓系の強化にわずかなスキル付与くらいの範囲に留めてはいるが、それでも一般的な怪人や戦闘員と比べるとだいぶ強くなってしまった気がする。


 とりあえず彼等は一般の怪人や戦闘員とは違い、遊撃部隊とか特殊部隊みたいな扱いで動いてもらおう。個別に新しい名前などは考えていないが、チームとしてはひとまずウルフコマンドーと名付けておく。


 あ、ちなみに幅広い活動を期待しているのと同時にプライベートの行動の妨げにならないように洗脳手術や人型に戻れない改造、身体に過度な負荷の掛かる改造などは一切行ってはいない。


 設立準備期間の今は難しいが、極力ブラックな労働環境は避けようと我らが参謀ネロ様とは話し合っている……が、上手くいくかどうかは今後の課題かね。




 戦力の拡充と合わせて組織の運営をしてゆくにあたって新しい人材が欲しいとネロから相談を受ける。


 でもなぁ……今のところは奇跡的に有能で忠誠心も高い……組織設立準備期間にあたる現段階では仲間と言っても差し支えないような配下が集まって来ているが、突発的な出来事によって配下になったネロ様以外はすべて異世界の人間なんですよ。


 新しくスカウトするならこちらの世界の事情に詳しい同郷の人間が良い……と思う反面、幹部に引き込むにはリスクが高い。


 命を助けた等という状況も洗脳手術もなく、面接で一度顔を合わせただけの現代日本の一般人をいきなり組織の中核に放り込んでも、即刻裏切られる確率がかなり高いのではないかという気がしてならない。


 先程、格好良く洗脳手術はしないぜ。と言うような趣旨の発言をしたばかりだが、さすがにケースバイケースだとも思う。


 などとグダグダ考えていたが……やはり俺のようなコミュ障(異世界以外)の人材発掘は異世界から見つけて来る以外ないのかなぁ……などと思い、再びデバイスを起動させてゆく。


ヒーロー側の勢力。第7話にして名前だけ登場。

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