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第13話」『予想外の戦闘』

『ジュエルフィニッシュ! 晶炎断!!』


 前回の闘い。レッド達の叫び声と共に繰り出された縦一閃の強力な斬撃によって巨大化したマイロナイトスパイダーは真っ二つにされ爆散した……かに思われていた。


 戦いを終えた後、空間が歪み、そこから姿を現したのは幹部怪人の一人であるヘリオドールだ。


「生存反応有り……マイロナイトスパイダー。まだ生きていますね」


 彼女は縦に両断された状態で横たわるマイロナイトスパイダーへと声を掛ける。


「あ、はい。なんとか……割と死にそうですが」


「よろしい。では戻りますよ。ブロンズール達も集まって下さい、撤収作業が終了しだい帰還します」


 両断されたマイロナイトスパイダーの身体を左右半分ずつそれぞれ抱えながら、ヘリオドールがそう言うと、戦闘員であるブロンズール達も揃って撤収作業をはじめる。


 サビビビィーッ! と、声を上げつつブロンズール達はその場で瓦礫の撤去や破壊された武器等の回収を進めていた。


 華々しい闘いの裏側で人知れずそんな作業が行われているとは誰も思わないだろうなぁ……などと、俺はそんな様子を拠点であるスーパー銭湯の地下の一室で大型モニターから彼等の様子を眺めていた。


「とりあえず、回収したマイロナイトスパイダーは身体を修復して休んでてもらうとして……次はどうすっかなー」


「次の怪人ならもう用意しておるともさ」


イィ~ッヒッヒッヒ! と魔女のような笑い声を上げやって来たのはマッドなサイエンティストであるところのカルパチア婆さんである。


「おぉ、用意がいいな。」


「今のうちに出来るだけ戦闘データを取っておきたいんでのぅ、その為に二体怪人を作成済じゃ」


「ふ~ん。でもまだ1年あるんだし、そんなに急がなくてもいいんじゃない?」


「こういうのはまだ警戒されてない序盤のうちに色々やっておくのがいいのよ」


 と、婆さんの後ろから現れたネロもそんな事を言ってくる。


 と、そんな話をしていると……ふとモニターでチェックしていた戦闘員側の様子が慌ただしくなっているようだ。


「なんだ? 何かあったのか?」


「どうやら、ジュエライグリーンと戦闘になったようですね」


 アイレがモニターを操作しながらそう答えつつ、ジュエライグリーンの姿をアップで写し出す。


「え? 何で? ヒーロー達は皆撤収したんじゃないの?」


「撤収したと見せかけて、一人隠れていたようですね」


 オーブスラッシャーをガンモードからソードモードへと切り替えながらジュエライグリーンは一人ヘリオドール達の所へと突っ込んで行った。


「コイツがいなくなればもう怪人は巨大化できない。レッドやイエローの馬鹿は残念がるかもしれないけれど……私の受験の為には早期決着一択しかないのよ!!」


 よく聞き取れなかったが、早口でなにか言いながら斬り掛かって来るジュエライグリーンに対してヘリオドールは、両腕にそれぞれ抱えていたマイロナイトスパイダーの両断された身体をポイッと放り出すと


「この風、この肌触りこそ戦争よ」


 などと、どこかで聞いたような台詞を言いつつ彼女はグリーンの攻撃を、手首を掴むことで受け止める。


 驚いた様子を見せるグリーン だが、それに構わずヘリオドールはグリーンの手首を掴んだまま持ち上げ、勢いよく地面へと叩きつけた。


 予想外にダメージを受けたグリーンはヘリオドールから距離をとる為に後方へジャンプするが、狙い澄ましたかのようにそれと同じタイミングでヘリオドールが右腕に仕込まれた電磁ワイヤーを射出する。


 見事に命中したワイヤーからは強力な電撃が放たれ、グリーンは行動不能となった。


「雑魚とは違うのだよ。雑魚とは」


 なんとなくドヤ顔をしているようにも見えるヘリオドールの顔つきを見ながら最初に頭に浮かんだのは、誰だよ、あの台詞を彼女に教えたの…………ということだった。


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