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聖女の独白イベントをスキップして、初見で最短攻略を成そうするプロがいるらしい

サブタイトルが随分長くなりましたね…。

その前に更新期間が長いというツッコミはお止め下さい……わたくしに効きます……。


「あれは……そう、まだほんの1ヶ月前のことだ」


小さき聖女は、重く、遠い昔のことのように語り始めた。


「我々人類は、異界から侵略してきた魔族と、何百年もの間対立し続けていた。

……その均衡を最初に破ったのが我々人類だった。英雄の誕生により、劣勢が続いていた人類に、ようやく光が灯ったのだ……」


そう語る聖女の言葉は、何故だかとても重く、後悔が混ざっていた。


「だが、侵略とは本来、利益を得るためのものだ。我々人類は、魔族を殲滅することを目的としていたあまり、それを忘れていた……。英雄の誕生によって灯ったと思った光は一瞬にしてかき消されてしまったのだ」


「なるほど…。つまり、手加減されてたが、追い詰められた魔族が本気を出してこの有様…ということですね」


このまま黙って聞いていると長くなりそうだと感じた牡丹は、イベントスキップを試みた。


「……あぁ、その通りだ」


会話によってイベントスキップできることを確認できたので、重い空気が支配しているのをよそに、話を進める。


「まぁ、大方事情はわかりました。

まずは女神像を作らないと始まらないので、材料が必要なら集めますよ」


「あ、あぁ……それは助かる。女神像を作れる者は見つかったか?」


戸惑いながら了承し、探させていた人がいるか村人に確認する。


「一応……鍛冶師の息子で、彫刻好きの少年がいましたが……」


「ふむ……たしかルイだったか?…ひとまず、そやつに頼むとしよう」


村人について行き、ルイという少年の元に案内された。


黒髪の、まだ10歳前後くらい子供で、1部の人間の性癖に刺さりそうな顔をしている。


「君がルイ君か。訳あって女神像を作らなきゃいけないんだけど、頼めるかな?」

「ええっ!?そんな、無理ですよぉ……。僕まだ金属はあまり扱えないし……」


怖がらせないように、優しく声をかける牡丹に対し、自分にはできないと返答する。


「別に木彫りでも構わな……いや、まって」

「ど、どうしましたか……?」

「金属はあまり扱えないと言っていたけど、ある程度知識はあるのかな?」

「う、うん……お父さんに、金属の扱い方は教えて貰ったから、一応、基本的なことならわかるけど……」


プロゲーマー牡丹は察した。

これはきっと、ルート分岐なんだと。


この子に、多少質が低くてもいいからと頼み込んで作って貰うルートと、自分で作るルート。


女神像のクオリティによって、女神の降臨時間が変わり、得られる情報が変わる。


そこまで読めた牡丹は、不敵な笑みを浮かべこう言った。


「なら、私に任せなさい」

文字数少なくて物足りないかもしれませんが、聖女の長ったらしい話なんて聞いてられませんよね!!!((

会話を上手くすれば、イベントスキップしつつちゃんと情報を得られる神ゲーなんです!!

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― 新着の感想 ―
[良い点] 牡丹、フクロウ共にゲームプレイヤーとしての設定が良く、ここからどのように物語が進むのか気になる [気になる点] 四話から会話の進み具合に異常を感じ始めました。 物語に動かされていると言いま…
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