99話 天界から来た女神マリア
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凄い急いで入って来て、キラを除き初めて女神マリアを見る四人は目の前の女神に対し、美しさにも目を見張るものがあったが、この世の者とは全く違う気配に、直ぐに魔族か、神かのどちらかと直感したのだった。
「貴女は……神様……よね?」
アイリの問いに周りにも緊張が走る。
そして女神マリアの早い登場にキラも驚きを隠せなかった。
「マリア様……」
「!!」
キラ様の畏まった普段見せない反応に、全員が神様と確信に変わった瞬間だった。
「久しぶりですねキラ。 すいませんね。 貴女には大変迷惑をかけてしまいました」
「いえ。 ……その事については大丈夫です」
いつもの勢いないキラの返事にマリアも少し違和感を感じたがユウキとの話の途中ともあり、女神マリアは五人に囲まれたユウキの方に目を向け話を戻した。
「では話を戻しましょう。 何故です? 貴方の守りたい人とは? この世界に留まらなければならないほどに、それほどの価値のあるヒューマンがいるとは思えませんが」
俺は手を広げ女神マリアに話した。
マジでこいつは何なんだよ。
話が微妙に噛み合わせねーよ。
「それはこのメンバーだよ。 俺がこの世界に残りたい理由は愛する女性や、仲間がが出来たからだ」
「この者達が貴方が愛した人ですか。 そしてこの世界に留まらせる最大の理由だと」
「そうだよ。 それが俺の答えだよ。 だから天界には行けない」
俺が破滅に向かうであろうこの過酷な世界で、天界に行かずにこの世界に留まる理由なんてそれしかないんだ。
「ユウキ様……」
「「ユウキ」」
「ガルルゥ」
ユウキの真っ直ぐな返答に、周りの女性陣も少しだけ安堵の笑みを浮かべた。
「………ふ、ふふ」
だが、一人だけ違った反応を見せるものがいた。
ユウキの発言にマリアは笑いを溢したのだ。
その顔が、まるで俺達を小バカにされたかのように感じ、俺はまたも突っかかるように発言した。
やっぱりこの女神は正真正銘ポンコツ女神だと。
「何がおかしい? 愛する人の為、仲間の為に、この世界に留まりたいって理由がそんなにおかしいのかよ」
「いえいえ……失礼しました。 神の私達にはそんな感情は一つもないので直接言われたのが珍しくて。 いつの時代でも、どの世界でも愛だの恋だの形のない感情に振り回されてしまうものだなと思いまして」
そう言って俺を見た女神マリアの目は、何憶年と生きて、幾つもの世界を管理してきた情景を俺の頭の中に一瞬で流れ込ませてきた。
「 なっ!!!! 」
こっ………これが、ポンコツ女神が管理してきた世界……。
幾つもの世界が破壊と再生を繰り返し、滅亡し、また新しい世界が生まれ。
そうやってずっと世界の始まりや終わりを見てきたって事なのか。
そして何かの引き金で、簡単に世界は滅亡に進んで行ってしまう。
こんなのを見せられちまったら、いずれこの世界も……。
あまりの多くの世界の終わりを見せられたユウキはショックを受けていた。
「これで貴方も分かったでしょう?」
「??」
女神マリアはユウキ以外は滅亡した世界を見せなかった。
だからキラを含め誰一人ユウキの異変に気付く者はいなかった。
それほどの一瞬の出来事だったのだ。
「それでも貴方はこの世界を選びますか?」
俺の答えをを見透かすように女神マリアは聞いた。
「………俺は」
俺の答えに再度全員が息を飲んで答えを待った。
必ずこの世界に留まるであろうと。
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