78話 野盗殲滅戦
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ゴーストタウンの付近まで来た所で俺達は馬車を降り、先頭体制に入った。
「シャルルちゃん。 サーチをかけたよね? 今の女性や子供達の状況は?」
ユウキは子供達の居場所を的確に捉えたかった為にシャルルに聞いた。
獣人のシャルルのサーチは、魔法使いなどの同じ索敵より正確で高性能のスキルだったからだ。
「ダメ……。 数が多すぎて的が絞れない。 街の奥に固まった反応があるけど子供達とは限らない」
あまりに無数に反応がありすぎると分からないわけか。
だが、それも有力な手掛かりだ。
子供達は大人と違って集団でいるケースが多いからな。
奥の固まった反応がもしかしたらそうかも知れない。
「イフリート聞こえるか?」
俺は右手の契約の印に聖なる気を少し流し込みイフリートに話しかけた。
召喚していなくても会話が出来るか確かめたかったからだ。
すると右手の甲が少し光を放ちながらイフリートの声が聞こえてきた。
「なんだ……? 主ユウキよ……」
「おお、よし。 ちゃんと話せるみたいだな。 お前と話が出来るか確かめたかったんだ」
「我を……その為に起こしたのか……」
「いや、すぐ召喚する出番が来るけど、他にもやれるか聞きたいことがあるんだ」
「なんだ?」
「今から敵のアジトに潜入するんだ。 そこに人質を取られてる。 イフリートは女性や子供の気は分かったりするのか?」
「フム……。 我にヒューマンや多種族の大人か子供かの判断は見た目からでは出来ない。 どれも我からは同じに見えているからな。 だが………マナの量や光り方でなら見る事が出来る」
「マナ……? 聖気とどう違うんだ?」
「同じエネルギーを使っているように思えるが、聖気はこの世界に存在する聖なる力だ。邪悪な闇を打ち消す為の力。
マナとは全ての生命のエネルギーの源の事だ。 植物や人間、精霊にも同様にある……。 その光方や量である程度の童かどうかの判別はつく」
「本当か?!」
「ウム……。 どれ…………主の体から見て、北にまとまったマナがある……。 どれも光が若く、量も少ない。 この事から子供と考えられるであろう……」
「ビンゴだっ! サンキュー!」
意外と使えるなイフリート。
「あと、大人の女性の判断はつくか?」
「ム……。 そこまでは分からない……すまぬ」
「いや、サンキュー。 先ずは子供達の居場所が分かったのはでかい。 それだけでも充分だ」
「フム。 それであればよかった……」
少し自慢げ気に話をした後、イフリートの通信反応が消えていった。
これ以上続けるには聖気の量が足りないのか。
でも、充分な内容だった。
後は俺達のスピード勝負だ。
「なら俺はキラ様と一緒にゴーストタウン中心の野盗を殲滅しながら奥にいる子供達の元へ向かう。
シャルルちゃんとニーアちゃんはサーチをしながらなるべく強い野盗を見つけて片っ端から殲滅を。
アイリちゃんはイフリートを召喚してタイガと一緒に同じくサーチをして広範囲の殲滅を頼む。
皆で派手に暴れて敵を分散させていこう。 その際、隠れた敵はニーアちゃんの斬撃や、アイリちゃんの魔法、イフリートの煉獄で潰してもらってかまわない。 野盗を一人も残さないよう殲滅していくんだ!」
「分かったわ!」
「了解」
「はい。ユウキ様!」
「ガルルッ」
俺達はそれぞれ返事をした後、別行動で走り出した。
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