登場人物(随時更新)
【異世界管理局のコトレットさん】
“ルシウ・コトレット”
異世界管理室の監視人。女性。この物語の案内人、或いは狂言回し役。
基本的にカルーシアの人々には干渉せず、“世界”の運行に問題が発生した場合などに、転移者の前に現れる。
自身の管理する”世界“では、万能に近い力“権限”を持つが、使用には幾つかの制約があり、いわゆる神的な存在ではない。
銀色の髪、褐色の肌、真紅の瞳を黒頭巾で覆う神秘的な外見をしているが、立ち振る舞いや口調はぞんざい。感情が口から洩れるタイプで、無意識の発声が多く、「Raa」「Oops」「Narf」など意味不明な口癖がある。
彼女の姿には“見る者の心を映す”という性質があり、人によって彼女の外見年齢は自身のイメージを投影した姿に見える。例えば、異性として見れば自分と同年代に見えるし、子どもなら母親の年恰好を映すかもしれない。
コトレットさんが幼女に見える人は、そういう趣味ってこった。
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【ユマ・ビッグスロープの場合】
“ユマ・ビッグスロープ”
異世界転移者。本名は逢坂悠馬、男性。転移時は高校2年生。カルーシアへ転移した後、傭兵となり、王都でまずまず名を知られている。この物語の“たくさんの主人公達”の中の一人。
自身を“異世界モノの主人公”であると捉えている。今時の若者らしい言動をするが、やや子供っぽくも真っすぐな価値観を持つ。
剣道の心得がある。また、異世界転移の際に対人戦に強い“能力”が身に付き、ついでに元々高めの身体能力にも補正が掛かったらしく、傭兵として食っていける程度には戦える。
彼には、コトレットさんは10歳くらいの幼女に見える。ユマ君に少々ロ●コンの気があるのも否めないが、行動原理に“英雄願望”があり、役割としての“保護対象”を求めていることを弁護してあげたい。
“アーシャ・ノエル・ロラン”
転移した直後のユマが最初に出会った、“異世界”の少女。ユマの奇異な身形に興味を持って声を掛け、その後とある出来事で彼の思わぬ剣の腕を目撃することに。
“クリストフ老”
アーシャの祖父。小さな商店の主だが、王都のあちこちに顔が利き、ユマが傭兵として暮らしていく道筋をつけてくれた。
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【俺の能力が異世界でチート過ぎる】
“シャルマ・ティラーノ”
異世界転生者。本名は平野勝、男性。転生時は高校1年生。カルーシアに転生した後、大賢者と呼ばれるまでの力を得た。王都から離れたシュマフ地方で、チート&ハーレム的な“世界観”を謳歌している。
彼の能力の“真言”は、口にするだけで“世界”の構文を改編する強力な術式。
シャルマのコトレットさんのイメージは、童顔で胸の大きな同年代の美少女。アニメやゲーム好きな中高生の典型的な好みだと思うと、それなりに健全。
“クーシュ・オランジナ”
異世界の住人。女性。名門貴族の子女にして、聖十字騎士団の団員。若手騎士の通過儀礼として、シュマフ地方に赴任している、
所謂ツンデレさんで、シャルマに“くっ、殺せ”と呼ばれることも。別の章の登場人物レイス・オランジナの妹である。
“コーナ・ミルドレッド”
異世界の住人。女性。シュマフ地方はヤノマコ村の村長の孫娘で、国教会の修道女。眼鏡っ娘。
転生直後のシャルマを保護した、心優しい少女。荒ぶる善意と信仰心の持ち主。シャルマ曰く“脳味噌コットンキャンディー”。
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“ティーカちゃん”
異世界転移者。本名は若桜知佳、女性。年齢は20代。地方都市の商店街の“定食屋ちか”の看板娘。何故か1週間に1度、店ごとカルーシアに転移するように。
持ち前のおっとりした性格で、目の前のことをあるが儘に受け入れ、現世と異世界の二重生活に割と順応している。
同性の相手だからか、年齢の先入観を待たなかったので、コトレットさんが少女から老婆まで様々な姿に見え、困惑した。
“ケンさん”
異世界転移者。本名は笹島健介、男性。30歳前後。“定食屋ちか”の二代目店長。と言って、今はまだ先代の娘の知佳とどーこーあるわけではない。
生真面目な職人肌で、店ごと転移には内心知佳より衝撃を受けた。今は異世界の人々相手に腕を振るうのは、面白くて仕方ない。
ケンさんにコトレットさんが中学生くらいに見えたのは、好みではなく、“夜の酒場に来店した割に、話し方が子どもっぽい”ことから判断した年齢。結構理詰めで考えるタイプ。
“ザインさん”
“ツベエさん”
“ダライさん”
異世界の住人。“定食屋ちか”の常連。ザインとツベエは衛兵で、ダライは商店主。それぞれビール派、焼酎派、日本酒派。
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【カランポーのはぐれ狼】
“ペーレ/ロイド”
異世界転生“犬”。ペーレは元の“世界”での名。雄。飼い主の少年から聞いた、大きくて強い犬、“狼”になりたいと望む。人間のようには物事を理解していない。
転生後は自らカルーシアに持ち込んだ“シートン動物記・狼王ロボ”の“世界観”の中でロボの弟ロイドとなる。群れを離れて独り生きる、孤高の“はぐれ狼”。ロイドには、犬であった時の記憶はほとんど残っていない。
ロイドには、コトレットさんは飼い主の少年と同じくらいの少女に見える。
“アルタ”
母親を失くした狼の仔。ロイドと出会い、行動を共にすることに。
“狼王ロボ”
“ブランカ”
“シートン動物記・狼王ロボ”で有名な、草原地帯を縄張りにする狼の群れのボスとその妻。ロイドの兄。群れを率いて家畜を襲うロボは、カウボーイの憎しみを一身に集めつつある。
“パイロ”
“シートン動物記・狼王ロボ”では“黄色い狼”として記述のある、老獪な狼。一歩引いた達観的な視点から、物事の成り行きを見物している。独特の伝法な言葉遣いで、語るも騙るも彼には同じこと。
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【月下の傭兵】
“ユージン・ヴァンダルハーツ”
異世界の住人。男性。“荒獅子”の異名を持つ、蓬髪巨躯の傭兵。ユマ・ビッグスロープと親交がある。
絵に描いたような豪傑で、酒癖も女癖も悪いが、義侠心に厚く憎めない。また子どもや動物に好かれる質らしく、傭兵組合近くの子どもらに“ライオン頭のおっさん”と親しまれている。得物は大金槌。
“ウォック・ボーパル”
王都の傭兵組合の組合長。既に引退しているが、胆力と眼光は衰えを知らず、気の荒い傭兵達も頭が上がらない。一方で若手の鼻っ柱を折るのにベテランをぶつけて面白がるような、人の悪い面もある。
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【おっさん、カルーシアに行く】
“ダイス・アヴェルト”
異世界転移者。本名は上戸大祐。男性。アラフォー。転移前は商社の営業で、仕事にも家庭にも少々草臥れたサラリーマンだった。
転移で得た“武具扱いの達人”の能力により、あらゆる武器を名人級の使い熟し、ベテラン傭兵として名を馳せる。元来は飄々した性格で、異世界での第2の人生を楽しんでいる。
だが、元の“世界”に残した妻子に、心残りもないではなく、コトレットさんには自身の娘を投影し、同じくらいの幼い少女に見えた。
“上戸昌美”
“上戸香菜”
アヴェルトが元の“世界”に残した家族。香菜は小学校低学年くらい。ちなみに名前は、大祐は“大”、昌美は昌を“ショウ”と読んで“小”、香菜が引っ繰り返して“中”となっている。
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【まっくろくらいの白雪姫】
“白雪姫・ブラネージュ”
異世界の住人。女性。年齢は14~5歳。“異質の世界観”として本の中に封じられた“世界”での、カルーシアという国の王女。
生まれつき身体に“まともな部分がほとんどない”ほどの問題を抱えた少女。彼女の強い意志と知恵が、どのような結末を引き寄せるかは“本”をお読み頂きたい。
“七人の小人”
ブラネージュと出会う、七人の“不思議な者達”。どちらの七人と出会うのが、幸せだったのだろうか?
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【狼なんて怖くない!】
“レイス・オランジナ”
異世界の住人。武門オランジナ家の嫡子。騎士階級。ユマよりひとつ齢上。近衛兵隊の若き新鋭、剣技流麗、眉目秀麗の非の打ちどころのない貴公子。
剣術大会に端を発してユマを剣敵を定めている。ちょっと絡み方が面倒でユマを閉口させもするが、関係が悪い訳ではない。カルーシア第三王女の名誉あるお目付け役を任じられている。
当初はユマのライバルとして、やや貴族意識のある設定だったが、いつの間にか素直でちょっと融通の利かない“坊ちゃん”にキャラが固まった。
“ナッド・ダム”
男性。16~17歳。巷で噂の“狼男”騒ぎに関わっている。
“アンドルー・ガフ”
“ソルティー・ポンセ”
“タンタン・グレーン”
ガフを親分とする、町の破落戸3人組。異世界転移直後のユマに絡み、叩きのめされた。また、ユマとコトレットさんの出会いの契機にもなり、妙に重要な場面で縁がある。
ユマにとっては“裏に手を回す窓口”で、今は持ちつ持たれつ上手くやっている。
“火打石のバラバ”
貧民窟“人狼街”のならず者の纏め役。一見、物腰の柔らかそうな男。
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【コトレットさんの報告書】
“テゥルト・テトラチップ”
カルーシアを含む異世界領域の管理支部長。初めて登場した時の姿は、“冬の曇り空のような目の壮年男性”。
コトレットさん同様、見た目の年齢は見る者次第。“世界”の管理者としては厳格な一方、監視人の管理職としては柔軟で、意外と捉えどころのない性格。