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狐に嫁入り!  作者: 春海
学校
27/48

正体(2)


『やったな』『やったね』『やったわ』

『『『これで自由に動けるようになった』』』


それぞれの顔が言葉を発する。



『…貴様が元凶か?』



鋭い視線を送る時雨に、ソレはケタケタゲラゲラ笑う。嗤う。



『元凶であって元凶でない者、それが我らだ』男が話す。

『宿主の負の感情に僕らは呼ばれた』少年が話す。

『あの子が願わなければ私たちは生まれない。そして、願ったがためにあの子は死んだの』女が話す。


『『『宿主は願った。憎き相手がいなくなるように。だから彼女はここに呼ばれた。』』』



『…なるほど。

そんな小さき願いを叶えるために、我が花嫁は殺されかけたというわけじゃな?』




確かに、憎悪の感情を剥き出しにしてかかってきおったが…

たかだかそれだけの為に命を捨てたというわけか。



『…願わなければ生きられたのにの…憐れな。』



まぁ良い。あの子にこれ以上災厄が降り注がぬのならば。



『…でも、まだ願いは叶えられていないよ。あの子は消えていない。死んでいない。』少年がにやにやと腹の立つ笑みを浮かべながら言う。


『私たちに構っていていいの?』



『…ふんっ。

貴様らに事の流れを聞くまで生かしていただけのこと…

それさえ聞ければ、あとはどうでも良い。』





時雨は自身の足に巻きつくそれらを炎で焼きはらい、斬り付けようとした。その時!




『我らに手を出せばあの娘は死ぬぞ!』



『!?』

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