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時間を戻せるなら
六歳になった日
ボクの元から去った
出会ったのはキミがおぼつかない足で転がりながらも歩いていた時
どこにいくのも一緒で スヤスヤと眠るキミの笑顔はほんとうに可愛かった
赤い紐をボクの首にまいてリボンにしてくれたこともあったね
そうそう
耳が取れた時 キミは大声で泣いてお母さんに泣きついてたっけ
それも今は懐かしい思い出
光一つ射さない真っ暗な暗闇
隙間もないほどの狭い空間
幾度の時を経たのだろう
変わらなければいいなと思っているのはボクだけなのだろうか
あの時のように笑って 寄り添って 時を一緒に過ごせたらいいと思うのはわがままなのかな
一瞬でもいい この扉をいつか開けてくれることを願って
一緒に過ごした時間はかけがえないものですね、、