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第3話:変人との出会い

どうも、格孤です。


サブタイトルの通り、『変な人』(?)に出会います。


ではどうぞ、本編へ。


学校からの帰り道…。


私は自転車登校なのだけども、自転車を置くスペースがあいにく高校の敷地内にはないらしく、登下校時は学校から自転車置き場までの5分ほどの道のりを歩かなければならないらしい。


そう、その5分ちょっとの間になにが起ころうかなど考えもしておらず、完全に油断していたのだ。

突然後ろから男の人に「ねえ君!」と声をかけられた時は驚いた。




昔から体つきが小さかったので、よく痴漢や変質者など…総じて変人達、にはよく声をかけられていた。


ただ最初は怖くて怖くて仕方がなかった変人達だけど、さすがに小学校高学年ぐらいまでになると、頻繁に声をかけられる事が日常のようになってすっかり慣れてしまい、

「この年のこの身長の女の子にしては性格が妙に落ち着きすぎている変な娘」

と周囲から言われるような私が出来上がっていた。




…不意を突かれた事で「ひゃぃっ!?」…と、私らしくもない声をあげて驚いてしまったが、すぐにいつもの落ち着きを取り戻して状況を見てみた。


目の前には私よりもはるかに背の大きい、…多分うちの学校の男子の…先輩?…が、私を見下ろして立っていた。


「…なんですか?」


落ち着いた表情を作って、一応返事はしてみる。

昔、変人さんの呼びかけ無視したらえらい目にあった事があるからなぁ…。変な感じだったら即効警察を呼んでやるよ。


ポケットに手を入れたまま、ケータイを握り締める。

顔はそのままで、視線だけ上を向いているから、睨んでるように見えるかもしれない…


しかし、男子校生はニコリと笑って、


「あ、いや、ごめん。いきなりだったから驚かせちゃったね。」


と、さわやかに答えた。


…おや?どうやら普通の人のようだ…?

よかった…


「…ん…?」


よく見ると、それなりに整った顔立ちをしている…。かっこいいというより、綺麗な人って感じかな。すら~っと背が高くて、体つきは細いけど、なんか力はありそうな…黒くてストレートな髪は少しだけ長い感じか。愛想が良くて、笑うとなんか…猫みたいな人だな。


…へえ…イケメンってほんとに存在してるんだなぁ…TVの中と漫画やアニメ以外で始めて見たよ。


さわやかな雰囲気の見た目にすっかり惑わされ、自然と携帯を持つ手と警戒心が緩まる。


「いえいえ。それで、なんの御用ですか?」


まぁ…悪い人ではなさそうな気がする…


「いや、ごめんね。えっと…」


「はい。なんでしょう?」


言葉にするのをためらっている感じだったので、こっちから促してみる。

…しかし彼の口から出た言葉は、思いも寄らない言葉だった。


「…悪い事は言わないから、ちょっと僕と一緒に来てくれるかな?」


………。


「…はい?」


にこやかに解き放った言葉は、もう完全にアウトな言葉だった。


「詳しい事はあとで話すから、とりあえず僕について来てよ。でないとまずいことになりかねないからさ…。って、あれ?」


そんな言葉が聞こえた気がした。彼が「あれ?」って言った頃には、私はもう走り去った後だった。


くっそ~完全に見た目に騙されてたっ!あの人もそっち側の人間だったか!

『まずい事』って一体なんなんだよっ!


「もぉ!」とプンスカしながら、私は自転車置き場へ急いだ。

第3話、お読みくださってありがとうございます。


主人公は、変態に襲われる被害によく会うんですね。経験豊富なようです(笑)


さて、『まずいことになりかねない…』謎なことを言い残して去る(去ったのは主人公のほうだけど)という男が登場しました。

はたしてこの男の正体とは!?

また、この男の言う『まずいこと』とは一体!?


次回、ついに事件が起こり始めます。お楽しみに!

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