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第13話:昼休み

どうも、格孤です。


もはやここまでくると、言い訳はしません。


とても遅れてしまい、申し訳ありませんでした。

これからも、このような感じでちょくちょく投稿することになるとは思いますが、これからもよろしくお願いします。


では、本編へどうぞ。


キーンコーンカーンコーン…


授業終了のチャイムが、静かだった教室に鳴り響いた。


高校入学して始めての数学の授業は、特にこれといって変わったところもなく、まぁ普通すぎるほど普通の授業だった。足立さんの奇行を除けば。


さてまぁ、昼休みに入ったことだし、このまま何の行動を起こさずにただ机に座ってボケーっとしてるってのもあれなので、お弁当でも食べようか。



クラスメイトのみんなは、どうやら結構様々な中学からきてるらしく、前からの友達がクラスにいる、って人は少ないみたいだ。


ほとんどのみんなは一人寂しく、自分の机の上に弁当を広げてもくもくと食べている。


まあ私も、その中の一人に入るんだけども…


いや、なんて静かなお昼休み。


こんな中、ざわざわなんて擬音が使える人がいたとしたらその人は20kHz以上の音波が聞こえてしまっているのだろう。

すぐにアメリカか何処かの大学の研究所か何かの実験のサンプルに立候補しに行くことを勧める。

人類の科学の発達につながることが発見されるはずだ。


いやしかし…うーん最初なんてこんなものなのかな。

やけに静かに感じる。

中学の頃もこんな感じだったのか…覚えてないや。

いや中学の頃は給食だったんだっけ…

まったく、時が経つのは早いものだね…


「かーんっのさんっ!」


「はいっ!?」


と、突然肩をつかまれた。

飛び上がってビックリしたため箸で口に運んでいた卵焼きを、ぽろっと落としてしまった。

机の上に。助かった…?


「な、なんですか?」


一応手で口を抑えつつ、食べてたものを早く飲み込んでしまおうと、口をもごもごさせながら振り返る。

とそこには、


「いや~ごめんごめん、驚かせちゃった?」


ニカニカした笑顔の、足立さんが立っていた。

数学の時間の奇行の張本人。

私の若干の尊敬の対象(悪い意味で)。


「あ、足立さん…?」


「え、管野さんなんで私の名前知ってんの?もしかしてエスパー?」


「え?いや、違…」


「それはあなたがさっきみんなの前で馬鹿やってたからでしょ…?それに昨日自己紹介したし…」


「ああ~そっかあ~さすが美与ちゃ~ん!」


足立さんの後ろから、美与…と呼ばれる女の子が現れた。


この人は…髪型は、足立さんのいかにも元気そうなショートの髪型と違って、黒髪セミロングで、毛先が綺麗に切り揃っている。

どこかのご令嬢みたいな人だ。

まさに『綺麗』の具現化のような。


「えっと…なんの用ですか?」


「なんのようって…一緒にご飯食べよーよーってだけだよ?」


足立さんが、キョトンとした顔をして答える。


え?ご飯?


「ご飯…ですか…?」


「ごめんね、管野さん…いやだったら、別にいいの。迷惑かな…。」


美与さんが残念そうな顔つきになる。

…………美人。


いやいやいやそうじゃない。

そうじゃないだろ!


「いえ!いやじゃないです!全然!迷惑でもないです!」


なぜか必死に否定する。


「ほんと?ありがとう…。」


ニコリと笑いかけてくる。

う……美人!


「え…えっと…椅子、これ、どうぞ!」


立ち上がってじぶんの椅子を二人に差し出す。

ん?

…いや…二人で一つの椅子に座れというつもりか?私は…


「え?い、いいよいいよ!それ使っちゃかんのさんが座れないじゃん!」


「え…でも。」


「そうそう…いいのよ。菅野さんは座ってて。私たちが勝手に押しかけてきたんだから。」


「でも…それじゃ二人は…?」


「うん?私らは、じぶんの椅子持ってくるし!」


「ちょっと待ってて、ありがとね。」


ああ、そうか。

そりゃそうか。

バカ丸出しか私は。




13話、お読みくださりありがとうございます。


今回はおそらく今までで一番普通に普通な回でした。


次回、『まさかの目撃者』です。

あの非現実的事件現場に居合わせた人が先輩以外にも…!?


次回もよろしくお願いします。


では、格孤でした。

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