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あーかい部! 〜部室棟 乙女の干物 集まりて 怠惰を極め 綴るは実績 電子の海へ あゝあーかい部〜 73話 乾燥剤

ここは県内でも有名な部活動強豪校、私立 池図(いけず)女学院。


そんな学院の会議室、現場……いや、部室棟の片隅で日々事件は起こる。


あーかい部に所属するうら若き乙女の干物達は、今日も活動実績(アーカイブ)を作るべく、部室に集い小説投稿サイトという名の電子の海へ日常を垂れ流すのであった……。

ここは県内でも有名な部活動強豪校、私立 池図(いけず)女学院。


そんな学院の会議室、現場……いや、部室棟の片隅で日々事件は起こる。


あーかい部に所属するうら若き乙女の干物達は、今日も活動実績(アーカイブ)を作るべく、部室に集い小説投稿サイトという名の電子の海へ日常を垂れ流すのであった……。




池図女学院部室棟、あーかい部部室。




あさぎときはだは大袋入りのおせんべいを貪っていた。




「う〜ん、暑い日に食べるお煎餅もなかなか……、」


「お煎餅の旬っていつなの?」


「乾燥剤がもつ限りぃ……?」


「秋とかじゃないんだ。」


「古古古米とかが存在する世界だよぉ?」


「あの(ふる)いのがゲシュタルト崩壊するヤツね。」


「乾燥剤様々なのさ……♪」


「い〜な触らせて?」


「ほれ、賜れ。」


「ははーっ!」


「……なんなの?」




あさぎが仰々しく乾燥剤を受け取っているところに白ちゃんが入室して来た。




「乾燥剤様ですけど。」


「白ちゃん初めて〜?」


「それが乾燥剤ってことは見りゃわかんのよ。」


「様をつけんか様を。」


「乾燥剤様はお煎餅に永遠の生命(いのち)を与えてくださるんですよ……!?」


「字面が完全にやべー宗教なのよ。」


「とんでもございやせん。このとおり、中身はただのシリカゲル……。」


「ありがたや〜っ、ありがたやっ……。」


「……乾燥剤なんて、そんなにありがたいわけ?」


「だってだって、『こちらのどこからでも切れます』は切れないことあるけど乾燥剤は絶対乾くんだよぉ?」


「あ〜、切れないとムカつくわよねあれ。」


「それにお菓子のおまけで入手も簡単ですし、本とか靴とか、プレイバリューは無限大なんですよ?」


「食玩かっ!」


「白ちゃんも観念して乾燥剤をありがたがろうよぉ〜、」


「防カビですよ?」


「清潔だよぉ?」


「お菓子売り場でそんなおねだりする子どもとか嫌すぎる……。」


「なんだか楽しそうなことしてるな。」




ひいろ入室。




「ねえねえひいろちゃん、


「ふ菓子持ってる?」


「ふ菓子?ああ、持ってるぞ。」




ひいろはカバンから徳用サイズのふ菓子を取り出した。




「「やった〜♪」」


「なんだ?今日はふ菓子の気分なのか……?」


「さっきまでお煎餅貪ってたのよこの子ら。」


「あ〜……、次は甘いものだな。」




ひいろは慣れた手つきでふ菓子の袋をパーティー開けした。




「「……ッ!」」


「な……なんだ?2人ともそんな真剣な顔して……。ああ、もしかしてハート型とか混ざってるのか?」


「たぶん違うわよ?」




「「……あったぁ!!」」




あさぎときはだはふ菓子の袋に入っていた乾燥剤を仲良く2人で拾い上げると、砂浜で綺麗な貝殻を見つけた幼児のように目を輝かせてはしゃいだ。




「乾燥剤……?」


「な〜んか、2人がありがたがってんのよね。ほんっと、いつものことだけどしょーも


「やらないが?」


「「「……へ?」」」


「当然だろう、ワタシのふ菓子なんだから持って帰って使わせてもらうぞ。」


「ひいろちゃんもかいっ!?」


「これほど省スペースで本の保存に適したものなんて、そうそう無いからな。」


「「ケチ〜。」」


「何とでも言え。」




ひいろは2人から乾燥剤を取り上げた。




「乾燥剤が欲しかったら自分で菓子を買うことだな。」


「「くっ……!」」


「いや普通に売ってんのよ。」


「それはそうだけどぉ……。」


「雑に入ってた方がなんかお得感ありません?」


「オマケ感あるよな。」


「もはやお菓子の方がオマケ


「やっぱ食玩じゃねえかっ!?」




「「「「あ……。」」」」




4人はいつの間にかふ菓子を食べきっていた。




「食べたら無くなっちゃうんだよね……。」


「その点乾燥剤はお得だよな。無くならないんだから。」


「「ありがたや〜っ、ありがたや……っ。」」


「流石に無理があるだろい。」








あーかい部!(4)




ひいろ:投稿完了だ


白ちゃん:ご馳走様♪


きはだ:またよろしくねぇ〜


ひいろ:お煎餅もよろしくな


きはだ:おっけぇ〜


あさぎ:私は……たけのこでも持ってくか?


白ちゃん:悪いことは言わないからきのこにしておきなさい


きはだ:さてはきのこの回し者……!?


ひいろ:どっちでもいいだろう


白ちゃん:手が汚れないのは大事よ


あさぎ:デスクワーク終わってから食べましょうよ……


きはだ:そーだそーだー!


ひいろ:何のお菓子でも手は洗え


あさぎ:それはそう


きはだ:おやぁ?あさぎちゃんから意外な一言


あさぎ:お隣さんめっっちゃ怒るから


白ちゃん:細かいとモテないのに


ひいろ:ぜひ一度モテてみたいものだな、白ちゃんみたいに


白ちゃん:当てつか彼女持ちがぁ……ッ!


きはだ:浮気はダメだよぉ〜


ひいろ:いくらモテようがワタシはみどりさん一筋だが?


あさぎ:みどり先輩はどっち派なの?


ひいろ:『ひいろさんとならなんでも』だそうだ


白ちゃん:当たり前のように『いる』わね……


きはだ:そう言えばひいろちゃんどっちか聞いてないや


ひいろ:ふ菓子


あさぎ:次点は?


ひいろ:10万光年譲ってかりんとうだな


きはだ:黒糖狂で草ァ!


白ちゃん:どっちも黒糖味でてるみたいね


ひいろ:なんだと……!?


白ちゃん:期間限定だから復刻待ちだけど


ひいろ:復刻するまでは死ねないな


あさぎ:再販せずに倒産したら?


ひいろ:やめろ不死になってしまう


白ちゃん:死んでも死に切れない、じゃないのね……


ひいろ:死んだら食べられないだろう


きはだ:生きてるうちにお菓子いっぱい食べなきゃだねぇ


あさぎ:コンビニ行きたくなってきたな……


白ちゃん:夜のコンビニはお金が溶けるからやめておきなさい


あさぎ:は〜い

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