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午後の秋

少しだけ歩くと、周りは少しだけ肌寒くなった。

「【秋の下】だよ」エアリスは優しく話しかけて来た。


僕は腕を組み体を震わせた。


エアリスはそんな僕を見て手招き。


大樹の根が地面から身体を出していた。

根の高さは僕の背丈を優に超える

ここは地面が凹んでいる……ここは人がたくさん来るのかな?


足元を見つめながら感じる後頭部。ぬくもりのある風が大樹の上の方から吹き込んでいる。


「もう1つね、ここで見せたい物があるの」

エアリスに案内された木の根元には、文字が刻まれていた。



「……これって文字?読めないよ」


「そんなこと無いって、ノギロの国で使ってた文字だよ?」


「そうは言っても……」

 ……あれ?


根の壁に刻まれた文字を撫でると視えた、見た事のない景色。

まるで映画の様。


炎に包まれる廃墟とその中でとある女性の涙を流す姿。

着物……かな……?


青白い光に包まれる大樹の姿。

もしかして……はぁはぁ



身に覚えのないトラウマで動悸が激しさを増す。


意識が遠のいている途中、感覚が分からなくなった時に、もう1つ続けて視える記憶。


――


孤独の中、刃に囲まれる。

暴力や暴論は誰も幸せにならない

常識や普通だって時として人を殺すのに……

だれも責任を取らず。責められれば、俺じゃない私じゃない。

すべてを他者のせいにして、己の無知さを他人に押し付けて

 

信じて疑わない……宗教と何ら変わらないじゃないか……

……こんな世界ならば、消えちまえばいいのに。


 ……僕に何が足りないのか


周囲は耳を傾けるどころか刃を向けた。

そして突如、痛みを伴うことなく視える記憶が遠のいていく。

――


文字をなぞり記憶を辿っていると、最後にはこう刻まれていた。


”普通とは、【産まれたら死ぬこと】これ以外に存在しない。和を重んじることこそ愛に包まれる。 M・ラスティア・シフトポーリア”


見える世界が元に戻ると、目には涙を浮かべていた。

その暴力的ともとれる記憶に、両ひざを地面に突き両手を合わせる。


「ここでは、彼が生前好きだったザクロを食べるの」

エアリスは静かな声でザクロを1つ渡してきた。

彼の願いへ味方無き最期に、言葉の代わりに涙を流しながら食べ終わるともう一度手を合わせ、ゆっくり立ち上がり次の場所へ向かった。

次回は、【2026年1月6日 00時30分】 に投稿いたします。


最後までお読み頂き、本当にありがとうございます。


 まだまだ魅力に欠けていると思っております。

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