朝の春
少し遅れて立ち上がり、エアリスの隣を歩き始める。
ふと目の片隅で光る物が通り過ぎた気がした。
左側を見ると、きらきらと光輝くものが何粒も落ちていく。
「あれ、綺麗だね。」
指を差してエアリスに話しかける。
「ん?あっあれね!私も好きなの【明けの流れ星】って言って、【朝の下】特有で大樹の枝葉から完全に抜けたところにだけ降るの。枝葉のある真下には落ちてこないって言う方が分かりやすいかな?」
「へ~」
感心しながら立ち止まり見つめる。
お天気雨の様に光り輝いていた。
見惚れて足を止めた僕を置いて、エアリスは少し先まで歩いてから振り返り戻って来た。
「この景色も人気なんだよね~……はいこれ」
鼻の奥に嗅ぎ慣れたにおいが届く。
エアリスが持っていたのはいちご。
「ありがとう。食べていいの?」
「さっきも伝えたけど何個もはダメだけどね~」
受け取ると味わうために、リスのようにちびちび食べ始める。
糖度が高く、ミルクの要らないいちごだ。
「すっごい美味しい…」
言葉が漏れ出た。
隣で微笑むエアリスに気が付かず僕はいちごを少しずつ食べきる。
「独占したくなる気持ちが理解できる」
「だめだよ~」
エアリスは、冗談を受け流してくれた。
そしてまた歩き始める。
次回は、【2026年1月5日 23時00分】 に投稿いたします。
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