テンプレ展開【王都編】
更新スケジュールはありません。気の向くままに書いて、書けたら直ぐに投稿しています。
「最近、何か変わったことはないか?」といつも同じような中身の会議に飽きてきた、玉座に座る男が尋ねる。
すると1人の臣下が「さすれば、最近街で噂になっている定食屋の話は如何でしょうか?」と答える。
すると、隣の騎士が「無礼者。畏れ多くも、陛下に対して街の定食屋の話だと〜」と烈火の如く話を遮る。
すると陛下と呼ばれた男が、「朕が持ち出した話である。そう目鯨を立てるでない」と怒り出した騎士を宥める。
「して、その定食屋が如何した?」と先程の臣下に尋ねる。
「はい、その定食屋では秋刀魚の塩焼き定食なるものが食べられると、王都で噂となっております」と玉座に座る皇帝陛下に報告する。
すると先程の騎士が「馬鹿を言うでない。どれだけ急いでも、海から王都まで1ヶ月は掛かる。どうせ、パサパサの干物定食を大層に言っているのだろう」と言うと、「私もそう思いましたが、実際に食べた者によると、その身は脂が乗ってプリプリの上、腹ワタの苦味が癖になるほど美味かったとのことでした」と真面目な顔で皇帝陛下に告げた。
「何とも珍妙な話よのう」と皇帝陛下の言葉でその日の会議は終了した。
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ドワーフの村を尋ねてから、早3年の月日が流れた。
私は15歳となり、今やアナホルト村とドックス村、シーエン村に加えてドワーフの村とその周辺の3つの村を合わせた7つの村の領主と言う立場になっていた。
各村は5台の蒸気機関車による交通網が完備し、山手線のように各村を常に周回していた。
加えて、ドックス村からの支線として、王都までのトンネルを通している。
これは、ノービル領ではノービル伯爵の動向に不安があり、『なら、ノービル領を無視して直接王都に行けば良いでしょ』と言うリナの一言から整備したものだった。
お陰で、王都の商品を各村でも手に入れられるようになり、魔の森の素材を王都で高値で販売できるようにもなった。
ただし、あまり目立つと問題になりそうだったので、少しずつ小出しに販売をしていた。
しかし、ここに来て問題が発生していた。
軽い気持ちで売り出した秋刀魚の塩焼き定食が王都で評判となり、街中で噂となってしまった。
それでも私は『まあ、王都には他にも美味しい物はあるから、直ぐに噂は消えるだろ』と軽く考えていた。
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「おい、おっさん。人にぶつかっておいて、挨拶の一つもできねーのか」と身なりの良さそうな男が、酔っ払いに絡まれていた。
たまたまその現場に通りかかった私は「まあまあ、この場はこれで…」と酔っ払いに銅貨を握らせ、男に話しかけた。
「この辺りは治安が良くないから危ないですよ」と言うと、「噂の秋刀魚の塩焼き定食を食べるため、街に出てきた」と話してきた。
私はその男を『ニャーゴ定食店』に案内する。
「あれ?アナホルト様、今日はどうされましたか?」と尋ねる獣人の店員に、「このお客さんに秋刀魚の塩焼き定食を出してあげて」と告げ、「ついでに私にもお願い」とその男の向かいに座った。
その男は黙々と秋刀魚の塩焼き定食を食べていた。
そして、猫も跨ぎそうな骨だけになった秋刀魚を見つめ、私に詰め寄ってきた。
「先ほどのやり取りを見る限り、其方がこの店の責任者であろう。朕と共に王城に参るがよい」と私の手を掴む。
『え?朕…王城…?それって』と頭がクエッションマークにいっぱいになった時、その声が響いた。
「見つけましたぞ陛下。さあ、我らの護衛で王城へお帰り下さい」
見ると、店の前には兵士が立ち並んでいる。
『あかん、これガチなやつや』と目の前の男(皇帝陛下)を見つめた。
「さて、聞きたい事は山のようにある」と玉座に座る皇帝陛下の声が響く。
陛下の配慮により、この場には皇帝陛下と宰相の2人に護衛の兵士がいるだけだった。
「まず、あの秋刀魚は生かそれに近い物で間違いないな?」と私に迫る。
私は「はい、昨日水揚げしたばかりの秋刀魚を氷漬けした物です」と観念して答える。
「ほう、昨日水揚げした秋刀魚が本日には王都に届くとな?どのようなカラクリじゃ」と更に厳しい追求を受け、「地下鉄の蒸気機関車で…」と遂に秘密を暴露してしまう。
「それは如何なるものか?」と何処までも聞いてくる皇帝陛下に、翌日実際に乗って頂くことにして、その日は解放された。
宿に帰り、ボロボロになった精神を安らげようと布団に入ると、何か違和感がある。
もしや?と布団を捲ると「お兄ちゃん、一緒に寝よう」と案の定リナが待ち構えていた。
『いやいや、リナももう大人に近いよね。私も15歳になったし…』と理性を保つ。
暴れるリナを何とか部屋の外に出し、その日は眠りについた。
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「ヒョッホー!」と奇声を上げながら、蒸気機関車の客車から顔を出しているのは皇帝陛下だ。
その隣では宰相が「陛下危のうございます」と諌めている。
「アナホルトよ。この蒸気機関車とは素晴らしい乗り物よな」と皇帝陛下が私に話しかける。
「はい。本日はハセースル山脈の麓にあるアナホルト村を経由して、山脈を超えた海辺のシーエン村までご案内させていただきます」と告げる。
「何と、ハセースル山脈を超えた先だと?わずか1日でそこまで行けるとは…」と皇帝陛下と宰相が驚きを隠せない。
「しかも、このトンネルは日が射しているかのように明るいではないか」と宰相と話し合う。
「このような技術があったとは…」と2人はこの先に何があるのか、不安と期待が入り混じった感情を持て余していた。
※現時点のギフト
ホール(穴掘り:空間含む)レベル3
(放る)
(集会所)レベル2
※派生ギフト
ホールド(保持)
ボール(球)
ウォール(壁)レベル2
ウール(羊毛:用途)
ポール(柱)
ロール(回転)
(役割)
ファーム(農業)
オール(全て)(操舵)
エール(応援)
ホーリー(聖魔法)
ホーイ(方位)
○ール(※※※※※※)
ホーム(拠点)
(家)
(プラットホーム)
レール(軌条)
コール(凍る)
ホーニュウ(豊乳)…注)封印
フォーム(形状)
トール(雷神)…注)使用制限有り
ホーク(鷹の目)
※レベル特典
二重起動
ノービル領を超えて、いきなり王都に来てしまいました。
王都編までに、○ール(※※※※※※)を解放して、王都との交易に入る予定でしたが、相変わらずの考えなしで、アナホルトが暴走してしまいました。
カーノセイとの交流も進んでいないし、頑張って収拾できるよう書いていくつもりなので、応援よろしくお願いします。




